映画監督が性加害?「殺したい人がいるんです...」リスナーから過激な悩み相談も

公開: 更新: テレ東プラス

テレビ東京にて5月から放送され好評のうちに最終回を迎えた、オカルトホラー作家・雨穴原案のヒューマンホラーサスペンスドラマ 「何かおかしい」の続編「何かおかしい2」が、2022年8月から動画配信サービス「Paravi」にて先行配信。毎月2話ずつ、1月20日(金)まで順次配信される。

YouTubeテレビ東京公式ドラマチャンネルでは奇数話のみ無料配信中で、合計再生回数は225万回を突破!(※2022年12月計測)気にも留めていなかった些細な違和感が、後戻りできない生放送中のラジオ「オビナマワイドNeo」で恐怖に変わっていく...。30万部突破のベストセラー「変な家」で話題となったオカルトホラー作家・雨穴が生み出す、怖いのに目が離せない、"雨穴ワールド"は必見!

「テレ東プラス」では、特別に第1話「てるてる坊主」内容をプレイバックする!

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ラジオ番組「オビナマワイド」は、かつてラジオ東京で人気だった生放送番組。ある事件による大炎上で、ラジオ局ごと潰れてしまったが、「オビナマワイドNeo」としてインターネットラジオで復活することになった。

第1回目の生放送、ブースにはMCのいとうあさこと大久保佳代子、ゲストの映画監督・河園哲也(松尾貴史)、番組構成作家の田中シュー(中川晴樹)がいる。

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「あの大炎上でラジオ局ごとぶっ潰した『オビナマワイド』が、インターネットラジオのサイバーネットで復活です!」

「映像も生配信中です! 今回の復活は、シューさんがサイバーネットさんに企画を持ち込んだんですよね?」

「そうなんですよ。やっぱりあの番組面白かったんで、なんとか復活させたいなと思って。すぐ企画書を書いて持ち込んだら、サイバーさんが1週間くらいで決めてくれたんです」

軽快なトークを、ディレクターの土屋(津田寛治)、プロデューサーの上村(浅利陽介)、ミキサーの畑野(松尾諭)がコントロールルームで聞いている。

「さすが、長年放送作家として活躍している人は貪欲だね。他人の企画を躊躇なく他局に出すとは」

ニヤつきながら言う土屋に、上村が「そんな企画のディレクターを2つ返事で引き受けたのは、どなたですか?」と投げかけると、鼻で笑いながら「はーい」と手を挙げる土屋。

ラジオブースでは、田中がゲストを紹介する。河園の目の前にはスマホが置かれていて、赤いてるてる坊主がストラップのようについている。

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河園は、35歳の時に初めて撮ったインディーズ映画『喰え』が東京芸術映画祭新人賞を受賞し、世界中の映画祭で賞を総なめにした有名映画監督だ。
明日から、最新作『棘の雨』が公開される。表に出るのは苦手でメディアに出るのは珍しいが、20年来の友人である田中に頼まれて出演することになった。

「僕がまだバラエティー番組で駆け出しのディレクターだった時、シューが見習いの作家で。お互い貧乏で、一緒に住んでたこともあるんですよ。4畳半に男2人でね。良いもの作るためにどうするかって、あーでもないこうでもないって、朝まで語り合ってたんですよ」

「お2人、仲良いですね!」

「実は監督に1つサプライズがあるんです」

「何ですか?」

「今日は、"河園組"と呼ばれているスタッフさんたちにお集まりいただいています! リポーターの樋口ちゃ〜ん!」

河園組のスタッフルームにいるリポーターの樋口(上村ひなの)と中継が繋がる。

「明日、映画公開という最高のタイミングで、田中シューさんの番組に...。こんな機会をいただき、ありがとうございます」

女性スタッフの1人が、意味深に挨拶する。スタジオの河園は「びっくりですね、本当に何も聞かされてなかったんで」と言いつつ、嬉しそうに笑っている。

すると上村が、番組SNSに『マジカルウラオモテチャンス1/2! あなたが過去に行った数多くのハラスメントを自ら告白し、謝罪したら許す。#赤いてるてる坊主』と書き込まれていることに気づく。ラジオブースにいる田中も、同じ書き込みを見ていた。

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「ハラスメントな〜、映画の現場とかありそうだよな」

「『あなた』って河園監督のこと?」

「それしかないだろ」

「世代的に、あってもおかしくないだろうな」

「この書き込みどうします?」

「オビナマだぞ? 地上波じゃできない際どいネタができるのがネット局だろ。見て見ぬふりはできないっしょ!」

ニヤリと笑う土屋。

番組は『ガチすぎて地上波NG! お悩み相談のコーナー』へ。

「このコーナーは、地上波テレビやラジオでは絶対できない、ちょっと過激なお悩み相談をリスナーさんから受け付けます。今日は、世界の河園監督にお答えいただきます」

「はい」

「それでは今日のお悩み相談のリスナーさんです。こんにちは!」

リスナーと電話が繋がる。

『こんにちは、イシイアキラです。石井は普通の石井で、アキラは日にちの日、明るい、の石井日明です』

「...あ、わざわざご丁寧に漢字表記まで教えていただきありがとうございます。でも、ラジオネームですよね?」

『はい』

「?...では日明さん、お悩みの方をお願いします」

『殺したい人がいるんです』

「!?」

『もちろん殺さないですよ。だからこうやって相談させていただいてるんです』

「...あぁ、良かった。ちなみに殺したい人とは?」

『婚約者の上司なんです。自分の恋人、上司からいつも無茶振りされていて。けど、昔から好きだったことをようやく仕事にできたので、とにかく頑張っていたんです。ある日、大きなコンペがあるから企画を考えろ、もし企画が通ったら今度こそお前を抜擢するからって』

「抜擢?」

『はい。それまでは婚約者がやった仕事は、上司の名前で提出していたんです』

「なるほどね。それで?」

『婚約者の企画が選ばれたんです。けれどその企画が思った以上に評判が良かったからか、結局いつもみたいに、上司が自分の企画ってことにして周りに話し始めたんです』

「え〜、ひどいんだけど...」

「手柄泥棒!」

顔をしかめるMC陣。河園も「それは、黙っていてはいけないと思います。今は泣き寝入りをする時代じゃないですからね」と同情する。

「監督の新作映画『棘の雨』にも繋がる内容ですよね」

「そうですね。性犯罪の被害に遭った女性が、泣き寝入りせず告発して、それを乗り越えていくというストーリーなので。昨今のMe Too運動もそうですけど、なんでも泣き寝入りすることなく、どんどん発信することが大事だと思うんですよね。今問われるべき問題なので、僕もその一端を担えればなという思いがあります」

「立派だと思います」

ここで土屋が、先ほどの書き込みをモニターに映す。その内容を確認し、スタジオ内がしーんとする。

「...なるほど、僕のことではないかと」

「いやいや、どうなんでしょう...ね?」

「ただ、ハラスメントについては、定義が難しいところがあると思うんですよね」

「と、言いますと?」

「やっぱり良い作品を作るとなると、狂気がないとダメなんですよね。それは僕だけじゃなくて、関わるスタッフ、キャスト、全員ですね。これを言ってしまったら本当はアウトかもしれませんが、僕も若い頃から先輩に結構しごかれてきましたよ。でも今となっては、それが必要な厳しさだったと分かっています」

「なるほど」

「僕の作品に出てくれた俳優さん、手伝ってくれたスタッフ、彼ら全員と理念を完全に共有することはできないと思うんですよ。そういう人の中には、僕のやり方をハラスメントだと受け取る人がいるかもしれないな、と思います」

日明が、『さすが河園監督! よく分かりました!』と電話越しに言う。

「若干、今の時代は少し敏感に反応しすぎているところはありますよねぇ」

SNSに『なんでもハラスメントと言い過ぎなとこはある』など好意的なコメントが寄せられる。しかし、先ほどの書き込みと同じアイコンで『マジカルウラオモテチャンス2/2! あなたが過去に行った数多くの泥棒行為を自ら告白し、謝罪したら許す。#赤いてるてる坊主』という書き込みが。

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何のことか分からず一同首を捻るが、「田中さんに聞いたらいいんじゃないですか? 企画を取られたとか取ったとか、詳しいんじゃないですかね」と上村。

「確かにな。『ウラオモテゲーム』のこととかな」

土屋は、田中にも話を聞くようMCに促す。

「田中さんは、どう思われますか?」

「え? 何が?」

「上司が泥棒したっていう、日明さんの相談です」

「田中さんのヒット企画といえば、『ウラオモテゲーム』でしょ。あれ、ほんと流行りましたよね。マジカルウラオモテ♪ 月の反対は太陽!」

「太陽といったら熱い!」

「熱いの反対は冷たい!」

「冷たいといったらアイス?」

「アイスの反対は...お湯? って、流行りましたよねぇ」


「学校でずっとやってました!」

「あれは、田中さんが考えたわけですよね」

「...そうですね。確か、なかなかヒットするような企画が思いつかなくて、煮詰まって何日も徹夜して、それでも出てこなくて...。気分転換にオセロでもやるかって、それで思いついた、みたいな」

「みんなそうやって苦しんで企画考えてるのに、部下のもの泥棒するなんて許せないね。でも、冗談でも殺すなんて言わないでね?」

『ありがとうございます。河園監督と田中さんのお話を聞いて、覚悟を決めました』

そう言うと、電話はプツッと切れてしまった。

「あら、切れちゃった...」

「一旦、最新ニュースと今週末の番組情報をお届けします」

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