「アパ」VS「カンデオ」...手頃なビジネスホテルが”驚きの進化”!独自戦略の裏側:ガイアの夜明け

公開: 更新: テレ東プラス

12月23日(金)に放送された「ガイアの夜明け」(毎週金曜夜10時)のテーマは「ホテルが進化!危機からの逆転劇」。
今、都心のホテルの値段が急上昇。全国旅行支援や外国人観光客の受け入れが進み、活況を呈している。コロナで打撃を受けたホテル業界が、過去最高の売り上げを記録するのはなぜか。知られざる戦略と普段は決して見られない裏側に迫る。

もうビジネスとは呼ばせない!"新都市型ホテル"「アパホテル」

神奈川・横浜市のみなとみらい地区に、アパの従来のイメージを一新させた「アパホテル&リゾート 横浜ベイタワー」がそびえ建っている。
客室数は2311室と一棟当たりとしては国内最大を誇り、ロビーもゴージャスな雰囲気。大浴場の他に屋外プールも完備されている。部屋も豪華で広めで、眺めも申し分なし。しかし、宿泊料金はシングルで1万1000円からというお手頃な値段だ。

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これまでのアパと言えば、経済誌の「出張で泊まりたいホテルランキング」で1位に輝くなど"出張で泊まる"というイメージだったが、最近は、ビジネスホテルとシティホテルと旅館とリゾートホテルの"いいとこど取り"をした「新都市型ホテル」を掲げて、ビジネスホテルからの転換を目指している。
現在の客室数は10万室を超えて国内最大のホテルチェーンへと成長し、海外にも進出、アメリカやカナダなど41カ所で展開している。
2022年10月中旬、アパがまた一つ、大型ホテルをオープンさせた。その名も「アパホテル&リゾート 六本木駅東」。全店で導入しているご自慢のチェックインシステムは、アパの会員になって公式サイトや公式アプリで予約すると、専用機械に会員のQRコードをかざすだけで、わずか1秒でチェックインできる。ポイントが貯まればキャッシュバックもあって、累計会員数は約2000万人だ。

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屋上にはテラスプールもある。そのプールの底面には大きく「バスロマン」と書かれている。プールに入浴剤が入っているわけではなく、アパが独自にやっているプールを使った企業宣伝だ。こうした利益を生み出す独自の仕組みを持つアパ。帽子がレードマークの元谷美子社長は「コロナ禍の大変な時期も黒字でなんとか越えることができた。経常利益率をコロナ前からずっと高めてきたので、それが良かった」と話す。

そんなアパを築き上げたのは"日本一のホテル王"の呼び名を持つ、創業者の元谷外志雄さん(79)。1971年、信用金庫を脱サラした後に不動産会社を始め、1984年に石川・金沢市にホテル第1号をオープン。その手法は、自社で土地と建物を所有し、多くの客室数と徹底した合理化で収益率を上げるというものだった。
さらに、世の中の景気が悪い時ほど事業を拡大させるという「逆張り経営」で事業拡大してきた外志雄さんは、コロナ禍もチャンスと捉えて、積極的な拡大戦略をとった。2020年からこれまでの間で新築ホテルを73棟も建設し、さらに利用客が減って苦境に陥ったホテルを14棟買収した。

そんな外志雄さんが、2022年6月、グループトップの座を降りると発表。後継に指名したのは、長男の元谷一志さん(51)で、一志さんがアパグループCEOに就任した。
"日本一のホテルチェーン"を引き継ぐことになった一志さんは、「幼少期からいつでも継げるようにと"帝王学"を教えられてきた。生まれた時から覚悟していたのかな」と明かす。

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新CEOとなった一志さんは「1ホテル1イノベーションが目標。1つホテルがオープンするごとに新しい要素を入れることを肝にしている。ホテルは同じサービスをしていたら満足度が下がる。ゆえに毎回新しくオープンするごとに何か変化が必要」と自身に"決まり"を課した。
新たな体制で異例の改革に乗り出した"新生アパ"。新たなトップが目指す、常に進化するホテルとは――。

家族や女子も大満足!"唯一無二の4つ星ホテル"「カンデオホテルズ」

2022年夏、栃木・宇都宮市の駅前に「カンデオホテルズ」がオープンした。「カンデオホテルズ」は、全国25カ所に展開し、最近急激に店舗数を増やしている業界では後発組の新興勢力だ。
その特徴は、大パノラマが宿泊客を迎えるようにと、多くでロビーを高層階に設置。最上階にある露天風呂は、リゾートホテルのプールをイメージして造られていて、夜はライトアップされて幻想的な雰囲気に。本格的なサウナも併設されている。それでも、宿泊料金はダブルで9500円からと、お手頃な割にラグジュアリーな雰囲気を味わえると人気になっている。

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もう1つの売りは、地元の新鮮食材を使った約70品のメニューが並ぶ朝食ビュッフェ。ほとんどが手作りで、通常のホテルでは、朝食を予約するのは宿泊客の3割ほどだが、「カンデオ」では異例の約5割が予約するという。

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カンデオは、"3つ星"のビジネスホテルよりワンランク上で、"5つ星"の高級ホテルよりはお手頃という、これまでホテル業界では空白だった「4つ星」にターゲット絞って、ベッド、風呂、朝食にこだわるという「3B戦略」で好評を博してきた。
カンデオの運営会社である「カンデオ・ホスピタリティ・マネジメント」社長の穂積輝明さんは、「先月は(稼働率が)9割近くまできた。2年半苦しんだが、総売上が過去最高に戻った」と話す。復活だけでは満足しない穂積さんが、これから目指すのは、「面積あたりの利益率が世界一のホテル」だ。

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そんな穂積さんが向かったのは、次の挑戦の舞台となる大阪。打ち合わせの相手はなんとお坊さんで、すでに"世界で唯一"の想像を超えるホテルの建設が始まっていた。

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さらに「カンデオ」は、2025年の大阪万博開催に向け、ビッグプロジェクトで大勝負に打って出る。

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