ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せてください」を合言葉にリポーターが旅を敢行する「昼めし旅」(毎週月~金曜 昼11時40分)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。
11月29日(火)は、鹿島灘に面した茨城県大洗町で昼めし旅。お笑いコンビ・ラパルフェの都留拓也さんがご飯調査します。
テリヤキソースが食欲そそる!手作りハンバーグ
まずは、事前に取材許可をいただいたお店へ。こちらは、創業42年の「味処大森」。いわしや地元でとれた魚料理が自慢の人気店です。
今が旬の料理は「あんこう鍋」(映像は3人前。10月~3月までの期間限定。※注文は2人前より)。大洗近海でとれたあんこうの身・皮・肝・胃・卵巣・エラ・ヒレの7つの部位が入っています。あんこうは白身はもちろんのこと、実はゼラチンと軟骨がおいしいので、ぜひ味わってほしいとのこと。
黒い皮の部分をいただいた都留さんは、「ぷるっぷるです! クセがあるのかと思ったけど全然そんなことなくて。旨みが凝縮されていますね」とそのおいしさに感動。淡泊なあんこうを引き立てるため、使用する味噌は信州味噌や八丁味噌など7種類をブレンドし、さらに野菜をすりおろして入れたオリジナルのもの。さらに、この日、大洗近海で獲れたいわしのお刺身をいただいたところで、例のお願いを...。
「あなたのご飯、見せてくださ~い」!
交渉成立!
この日作るのはハンバーグ。種は、合い挽き肉、炒めたタマネギ、牛乳でふやかしたパン粉、塩・コショウ、卵、醤油などを入れて混ぜたもの。
油をひいたフライパンで片面ずつ焼いていきます。約3分間焼いたらひっくり返し、反対側にも焼き目がついたら、めんつゆに水と砂糖を加えて混ぜたソースをかけて1分ほど焼けば出来上がり。
こちらが「味処大森」のまかない。
地元でとれたさつまいもを使ったスイートポテト風の煮物も並びます。かかっている蜜は、みりんと砂糖、バターなどを煮詰めたものだそう。
これからもおいしい料理をどんどん作ってください! ありがとうございました。
秋は脂がのって甘みも抜群! 民宿おすすめの丼ぶりとは?
続いては大洗漁港で、魚の買い付けに来ていた勝村勝一さんに例のお願いを...。
「あなたのご飯、見せてくださ~い」!
交渉成立!
約束の時間までは時間があるので、漁港を探索することに。この日の漁のメインはしらす。大洗では昔からしらす漁がさかんに行われ、町の名産にもなっています。さらにこの日はとんでもないものがとれたそうで...。
港の人も驚いたという重さ9kgのトラフグ! 通常のトラフグは2㎏ほどなので、およそ4倍にもなります。ただし重ければ値段も高いというわけではなく、2㎏くらいのほうが高価なのだそう。
夜になり、勝村さん宅に向かいます。
妻のあい子さんと民宿「勝村荘」を40年ほど営んでいる勝村さん。もともと、あい子さんが子どもたちの世話をしながら仕事ができるという理由で民宿を始めることを希望したそう。1泊2食付きで8,250円。勝村さんが目利きした大洗の新鮮な魚がいただけます。
まずはあい子さんが調理します。毎日のようにお刺身とお魚を食べていて「贅沢だけど食べ飽きた(笑)」と話すあい子さんが作るのは、クリームシチュー。
オリーブオイルをひいた鍋で角切りの牛肉に軽く火を通します。タマネギはひと口大に、ニンジンとさつまいもは大きめにカット。牛肉と一緒に、切った野菜を鍋に入れて約10分間煮込んだら、牛乳を加えます。
最後に、これまた大きめに切ったブロッコリーと市販のクリームシチューのルーを入れて煮込めば、ごろごろ野菜たっぷりのクリームシチューの出来上がり! 野菜を大きめにカットしていたのは、食べ応えはもちろん嚙むことであごをよく動かして鍛えられるからなのだとか。
続いては、勝村さんが調理。ちなみにご夫婦ともに調理師免許を持っているそうです。
ガス窯で炊いた地元のお米をどんぶりに盛り付け、大洗市場で勝村さんが競ってきたしらすを贅沢にご飯が隠れるほど敷き詰めます。「秋のしらすが一番最高」と、勝村さん。秋は特に脂がのって甘みも強いのだとか。最後に卵の黄身をのせて、いただきます。
こちらが勝村さん家のご飯。
クリームシチューは、「ジャガイモの代わりにさつまいもを入れたことで甘みがあっておいしいです」と、あい子さん。鯛は刺身のほかに塩焼きにしていただきます。
突然のお願いにもかかわらず、快くご飯を見せていただき、ありがとうございました!