1億の借金もコロナ禍も乗り越え...観光は自家用マイクロバス!?大家族を支える飲食店夫婦の夢:家、ついて行ってイイですか?(明け方)

公開: 更新: テレ東プラス

12月4日(月)に放送した「家、ついて行ってイイですか?(明け方)」(毎週月曜深夜)では、「道の駅 保田小学校」(千葉県安房郡鋸南町)で出会った大家族のお家について行きました。

ご家族11人でマイクロバスに乗って観光に来ていた、ふみおさん(67歳)に取材のお願いすると、一緒にいた娘さんから「ホント信じられない!」と取材に協力的なお返事が!

この後、もう1カ所観光をしてから帰るというご一家のマイクロバスに乗せてもらい、鋸山へと向かいます。

なぜ、マイクロバスなのかというと...ふみおさん&ひさこさん(67歳)ご夫婦は従業員さん5人と一緒に、和食プラスそばうどんを提供する飲食店を切り盛り。お店には宴会場があり、お客さんの送迎用にマイクロバスを持っているのだそうです。しかも、ふみおさんだけでなく妻のひさこさんもマイクロバスの運転免許を持っているそうです。

お子さんは5人いるそうで、それぞれのご家族を合わせると総勢20人! お子さんたちの家族と、年2回は家族旅行をしているといいます。が、今回は次男・三男家族は欠席のため11人で観光中とのこと。「家族で出かけるのは喜びだよね」と、しみじみと語るふみおさん。そう語った理由は後ほど明らかになります。

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目的地の鋸山からの絶景に、「千葉ってこんないいとこあるんだ~」と感動するふみおさん。元気なお子さんたちは、絶壁が覗き込める「地獄のぞき」に向かいますが、ふみおさんはケーブルカー乗り場でお留守番。絶壁まで、坂道を上ることおよそ20分、ゼーゼーいいながら絶壁を観賞し、滞在時間30秒で、来た道をまた20分ほどかけて戻りました。

帰宅途中、スーパーでお寿司やお惣菜など晩ご飯を買ってご自宅へ。築33年の一戸建て、6LDKです。

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買ってきたお惣菜に加えて、お店でも出している北海道産の牡蠣を食べやすいように手際よく剝いてくれたふみおさん。「いきなさいよ~」という掛け声もあり、番組スタッフもご相伴にあずかりました(※生牡蠣の食べ過ぎにはご注意ください)。

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壁にはふみおさんが小学生だった次女に肩叩きしてもらっている写真など家族の思い出がたくさん貼られています。「捨てられない」というのも納得です。長女が描いた「寝ているお父さん」の絵からは、お父さんへの愛がひしひしと伝わってきます。

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部屋の片隅には、ふみおさんが「心のよりどころ」と呼ぶマッサージチェアが。先日動かなくなってしまったそうですが、「来週代わりが届く予定」とニンマリ。すると、「え、聞いてないし」と、ひさこさん。内緒で購入したことが、バレちゃいました!

お2人は、ふみおさんが料理の見習いに出ていたときに、勤め先で知り合い、21歳のときに結婚。その2年後にラーメン屋さんを開業。そこで資金を貯めて現在の店舗「陣太鼓」を開店したといいます。店名に「背水の陣」の「陣」を入れたかったという、ふみおさん。「後がないつもりで頑張らなくちゃ」という覚悟を表しているのだとか。

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そんなふみおさんの座右の銘は、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」。壁にも手書き文字で貼ってあります。その理由は「貧しかったから」。小学生のとき、友だちは駄菓子屋さんへお菓子を買いに行くのに、ふみおさんは木の実がおやつがわり。「あの当時、コロッケ1枚5円で買えたんですけど、それが食べたくてね~」。

ちなみに料理人の冷蔵庫の中身は...いたってシンプルでした。お店が営業しているときは、食事もお店で済ませるのがその理由。開店の11時から夜9時頃まで通しで働いているため「家は風呂入って寝るだけ」。しかし、開店当時は定休日もなかったといいます...。