歯科医師が3カ月で-11.3kg!『デブ味覚』をリセットする「レモン水うがいダイエット」とは?

公開: 更新: テレ東プラス

さまざまな減量法にチャレンジするものの、運動はしたくないし、食べたいものを我慢するのはつらい...と、ダイエットで挫折を繰り返す人は多い。おいしいものの誘惑に負け、落ちない体重を目にし、「食欲なんてなくなればいいのに...」と思ったことがある人は、少なくないはず。

そこで「テレ東プラス」は、口腔外科・歯科医師として「口腔の仕組みを利用したダイエット法」を考案し、『レモン水うがいダイエット』の著者である宮本日出(ひずる)先生にインタビュー。
自ら実践し、運動や食事制限をせず、3カ月で-11.3kgのダイエットに成功したメソッドとポイントについて、話を聞いた。

lemon_20221209_01.jpg▲自ら考案した「レモン水うがいダイエット」を実践した宮本先生。1週間で-2.4kg 、3カ月で-11.3kgのダイエットに成功した

肥満につながる『デブ味覚』とは

――「レモン水うがい」を理解するため、まずは『デブ味覚』について教えてください。

「味の濃いもの、脂っこいものを食べ続けると、味覚が鈍感になります。するとたくさん食べても満足感が得にくく、必要以上に食べてしまい肥満につながります。そのため、味覚が鈍感な状態を『デブ味覚』と呼んでいます。人間の舌には『味蕾(みらい)』という突起物があり、そこで味を感じます。苦味、酸味、塩味、甘味という4つの基本味覚があって、敏感さや食欲への影響は同じではありません。

多くの毒物には苦味があるため、本能的に最も感じやすく、食欲を抑制する働きがあります。次に敏感なのは腐敗を感知する酸味で、この味を感じやすい2つの味の食べ物は、日常で取りすぎることは少ないですね。
一方で、塩味は体に必要な成分、甘味はエネルギー源につながるものが多く、味を感じにくいグループ。塩分や糖分を『取りすぎてはいけない』と言われるのは、味を感じにくく、取りすぎてしまうことが多いからです。

基本味覚の他にもさまざまな味覚があり、脂肪の味を感じる『脂肪味(しぼうみ)』というのもあります。『デブ味覚』の人は、基本味覚だけでなく脂肪味にも鈍感で、脂肪味に鈍感な人ほど、肥満傾向があることが研究結果でもわかっています」

「レモン水うがい」で『デブ味覚』を解消

――なぜ、「レモン水うがい」でダイエットができるのでしょうか?

「以前から医療現場では味覚障害患者に味蕾細胞を刺激する目的で、レモン水でのうがいが取り入れられています。一般的にレモンは唾液の分泌を促すほか、味蕾細胞の働きを回復させる効果があるとされ、苦味を感じる機能を取り戻すことができます。

『レモン水』というと酸味のイメージを持つかもしれませんが、ポイントは苦味です。舌が苦味成分を感じると食欲が抑制されますし、味覚が敏感になると味の濃いものや脂っこいものを取りすぎなくなります。
適切な量で満足でき、健康的な食事の好みに舌が変化する。『デブ味覚』から『ヤセ味覚』になるため、ダイエットができるのです」

lemon_20221209_02.jpgPIXTA ※写真はイメージです

――「10日間で-3kg」とのことですが、そんなに早く変化が出るものですか?

「レモン水でのうがいによる味覚の変化は。早期に現れやすい特徴があります。10日間というのは、味蕾細胞が生まれ変わるサイクル。長年『デブ味覚』だった人でも、10日間『レモン水うがい』を続ければ『ヤセ味覚』に変化するはずです。

また、摂取した脂肪を分解し、栄養として吸収するには、肝臓から分泌される胆汁が正常に働くことが必要です。脂肪はきちんと分解・吸収されないと、『余分な脂肪』として蓄積されます。この脂肪の分解に必要な、胆汁の分泌を促すのも苦味。苦いものを食べる必要はなく、舌で苦味を味わうだけでも胆汁の分泌促進効果があるとわかっています。だから苦味を感じやすくなると、脂肪の分解にもつながります」

うがい液の作り方&「レモン水うがい」の方法

――基本となる「うがい液」の作り方と、「レモン水うがい」のやり方を教えてください。

【うがい液の作り方】
「常温の水100mlに小さじ1杯(5ml)のレモン果汁液を加え、濃度が均一になるように混ぜ、5%のレモン水を作ります。水は常温であれば、水道水、ミネラルウォーターどちらでも構いません。

ただし、レモン果汁は市販の100%果汁(濃縮還元でも可)を使用し、濃度は5%になるように。さまざまな研究結果で使用されているのと同じ条件の果汁、濃度のレシピでないと、同様の効果が出ない可能性があります

【ステップ1】レモン水を約5秒間かけて、舌全体に広げる

「作ったレモン水の約3分の1(約30ml)を口に含んで、レモン水が舌全体に広がるように、舌を動かしてください」

【ステップ2】唇を閉じ、約5秒間「ぶくぶくうがい」をする

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「両頬を膨らませたり縮めたりして、素早く『ぶくぶくうがい』をします。この時、レモン水を舌の上にしっかり広げるようにしましょう。
唇の周りの筋肉が弱っている人は勢いよくうがいをすると、うがい液が漏れてしまいます。そうなる場合は勢いを弱めて、うがい液が漏れないようにしてください」

【ステップ3】頭を後ろに傾け、約5秒間「がらがらうがい」をする

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「頭を後ろに傾けたら、口を少し開け『がらがらうがい』をします。舌の奥にもレモン水が届くように少し下顎を突き出して、息を吐きながら行うと良いです。終わったら、うがい液を吐き出します。ここまでのステップを1セットに、3回繰り返したら完了です。

なお『がらがらうがい』の時、舌の奥に届けようとしすぎてむせてしまうこともあります。高齢の方だと誤嚥してしまう恐れもあるので、十分注意してください」

効果的な「レモン水うがい」のポイントと注意点

――「レモン水うがい」をするべきタイミングや、注意点を教えてください。

「医学的に証明された『苦味に敏感になる時間』が、うがい後5分です。『レモン水うがい』の5分後に、食事を始めるようにしましょう。もし10分以上空いてしまったら、もう一度レモン水でうがいをしてください。

『レモン水うがい』は朝・昼・夜、1日3回の食事の前に味覚に変化を生じさせることが目的です。食事の前以外にやっても、効果が増えることはありません。また、口の中の汚れをきれいにするためのうがいは、レモン水ではなく真水でするようにしてくださいね」

――苦味には、ダイエットにつながるさまざまな要素があるとわかりました。他にも味覚や食べ方に関して、アドバイスはありますか?

「舌が苦味に敏感になると、食欲が抑制され、食の好みが健康的に変化し、脂肪の分解に必要な胆汁の分泌も促されるとお話しました。その他だと酸味。酢は血糖値の上昇を抑えるので、満腹感も得られます。ダイエット中は、積極的に取り入れてほしい調味料ですね。

食べ方のアドバイスは2つあって、一つ目は五感全てを使って食べること。味覚だけでなく、見た目や香り、料理の温度、歯ごたえや噛む音などを含め、食事をしっかり楽しむことで少量でも満足感が得られるようになります。

もう一つは、決まった時間に機械的に食事をするのではなく、お腹が空いてから食べること。『お腹が空いた=血糖値が下がっている』状態です。血糖値が下がっていないのに食事をして血糖値を上げ続けると、食欲のコントロールがしにくくなるほか、生活習慣病につながる懸念があります。朝食を抜くと脂肪を体に蓄えようとするため、ダイエットのためには朝食はきちんと食べる必要があります。昼や夜は、空腹を感じてから食べる方がいいですよ」

クリスマスや年末年始など、カロリーオーバーしがちな季節がやってくる。1日3回の「レモン水うがい」で『デブ味覚』をリセットし、「つい食べすぎちゃう」誘惑からの脱却を。

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『デブ味覚』リセットで10日で-3kg!『レモン水うがいダイエット』(あさ出版)

【宮本日出 プロフィール】
石川県金沢市出身。歯科医師、口腔外科評論家、幸町歯科口腔外科医院(埼玉県志木市)院長。愛知学院大学歯学部卒業後、国内外で口腔外科最先端医療の臨床的、基礎的研究に従事し、アメリカ、イギリス、オランダ、ドイツ、オーストラリア、日本で160 編を超える医学論文を発表。著書『レモン水うがいダイエット』(あさ出版)、『えっ!? まだ始めていないんですか? お口からの感染予防』(ギャラクシーブックス)に加え、多くのメディアに寄稿、出演している。

(取材・文/鍬田美穂)

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