25年ぶりの再会へ!思わず暴走?言葉も通じない50代男の友情の行方:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎え、アポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時25分~)。今回のテーマは「YOUはもう、あたたまっているSP」。激アツ&ほっこりYOUが続々登場する95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

you_20221205_2_01.jpg(2015年11月9日放送)

成田国際空港で声をかけたのは、オーストラリアから来たデニスさん(取材当時52歳・自営業)。かつてのホストファミリーを訪ね、千葉県の銚子に向かうという。27歳だった25年前に交換留学で訪れて以来、一度も会っていない親友やその両親に会いに行くんだって。再会を見届けたいとお願いすると、確認した親友が電話で快諾してくれたので密着決定!

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「(25年前は)髪はもっとあったね」と笑うデニスさんとともに、翌日は午前11時に新宿を出て銚子へ。「かなり久しぶりだし、思い出話ができるといいね」と、少年のように期待に胸を膨らます。

午後2時30分、目的の松岸駅に降り立つが元ホストの現住所は未確認のまま、スマホナビを使って25年前の住所へ向かうという。大丈夫かな~。聞けば、留学していた期間は7日間らしい。

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記憶とスマホを頼りに、ついに25年前のホームステイ先に到着。門から中をのぞくと、親友こと宮内雄平さんが顔を出して「ウエルカム!」と歓迎してくれた! お世話になったホストマザーの睦子さん(当時76歳)も懐かしそう。互いに外国語は片言だが、50歳を過ぎて老けたことを確認し合い、宮内さんはデニスさんのピカピカの頭をツルリと撫でて笑った。

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宮内さんが見せてくれた25年前の写真を見ると、やっぱりみんな若っ! しかし担当Dは、「でもデニスさん、元々ちょっとね、額がね、元々広めなんですね」と、思わず指摘(笑)。

26年前、交換留学制度で初来日し7日間滞在したデニスさんは、留学生の受け入れ係を務めていた宮内さんと親しくなった。翌年、個人旅行で2度目の来日をし、宮内家に数日滞在したそうだ。今やどちらも50代だが、決定的な違いは、デニスさんは未婚、宮内さんは"バツ2"で現在は独身というところ。25年ぶりに再会したらお互い独身だったなんて、女性に縁が薄めという点では似た者同士かもしれない(笑)。

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午後3時30分、ふたりは車で銚子観光へ。デニスさんが25年前にも連れて来てもらったという、町で人気のスポット・犬吠崎灯台へやって来た。そこでかつてのぼった灯台上にまた行ってみようと盛り上がるが、すでに閉館...。

あきらめて海を眺めながら積もる話をする中で、宮内さんは東日本大震災の時、自宅の屋根がなだれ落ち損壊してしまったこと回想する。震度5強の揺れがあった銚子市内では、死者こそなかったものの、148もの住家が半壊、30の住家が全壊という被害に遭った。宮内さんは、「この世の終わりのような初めての危機感」と振り返る。

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デニスさんも、「地震がどこを襲ったか、当時僕はずっと知りたかった。彼の家に何度か電話をすると、お父さんが電話に出たんだ。でも僕の日本語が下手だから、みんなの状況がわからなかった」と明かすと、宮内さんは「電話くれてありがとう。言葉が一番ですね。(救援)物資もそうですけど」とお礼を伝えた。家族も家も無事で、こうして再会したことで、ふたりはより一層友情を深めることができた。

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午後7時30分、当時の仲間と飲み会を開くことになった。25年前は髪フサフサだったみんなの額が今じゃピカっと広くなり、「同じだね」というデニスさんとともに大笑い。

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宴会は盛り上がり、集まった仲間たちは、簡単な英語を駆使して楽しくコミュニケーションを続けた。昔と変わったのは、今はスマホ(翻訳機能)があるけれど、当時は会話をするために辞書を使って言葉を調べながら会話をしたと懐かしむ。宮内さんは、「言葉がどうのじゃなくて、同じ人間で、目を見つめ合えば! なあ、デニス」と、絆をさらに深めた。

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午後10時45分。2次会はみんなでPUBへ! 青いカラコンを付けたホステスさんがすっかり気に入ったデニスさんは、肩を抱き寄せカラオケを熱唱して上機嫌だ(笑)。

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翌日はもうお別れ。「25年前の友情を再燃したかった。少し緊張したけど、すぐに友情がよみがえったね。彼はずっと僕の親友でいてくれたんだ」とデニスさん。東京行きのバスが到着し、出発する前に、宮内さんは「また絶対会いましょう。ありがとう」とハグ。バスが出発したところで密着は終了だ。デニスさん、遠く離れていても、ピカピカの友情をずっと続けてね!