「復讐しなくて良かった」...電気はなくても明るく生きる!プロボクサーのさらなる夢:家、ついて行ってイイですか?(明け方)

公開: 更新: テレ東プラス

高校時代、部活の先輩たちから毎日殴る蹴るなどの暴力を振るわれたといいます。その理由は、ある日先輩たちが肩をパンチする遊びを始め、その時にパンチされたゆうじさんの反応が面白かったから…。そんな理不尽な理由から、徐々にイジメがエスカレートしていったといいます。

「いっぱいいっぱいになった」ゆうじさんは、心配してくれた友人から「アルバイトしたほうがいい」と勧められ、部活を辞めてスーパーでバイトを始めました。そこである出会いがあったのです。

「バイト先にプロボクサーの先輩がいて。その人の試合を観に行って、自分もこうなりたいと思ってボクシングジムに入りました」。

homeii_20221129_08.jpg
ボクシングを始めると、人生は大きく変わったといいます。「いじめられて殴られるのと、ボクシングで殴られるのでは痛みが全然違う。一方的に殴られているんじゃない、『あー殴られちゃった!殴り返さなきゃ』って思える。めちゃくちゃ楽しいですね」。

強くなって、先輩たちに復讐することも考えたといいます。しかし、「先輩よりも強い相手と戦うことで自然と僕のほうが強くなる。それなのに先輩を殴ったらそいつらと同じ人間になる、それだけは嫌だと思って。だからプロになりました。もっと強いボクサーと戦ったり、自分が強くなったほうが人生は面白い」。

「先輩たちを許したわけではないけれど、復讐しなかったことが僕の中では正解だと思っている」というゆうじさん、一語一語、言葉に重みを感じます。

いじめられていた当時の自分に声をかけるとしたら…「つらいけど、その先の人生に楽しいことがあるから安心しろ、って言いたい」。今の自分に自信があるからこそ出てくる言葉です。

homeii_20221129_09.jpg
今後の夢を伺うと、ボクシングで培った体力を活かして「自衛隊に入隊すること」だそうです。「災害の救助とか誰か救える力があるなら活かして1人でも多く、誰かを笑顔にしてあげたい」と、力強く語ってくれました。


次回の「家、ついて行ってイイですか?」は、12月11日(日)夜6時30分~3時間SP! どうぞお楽しみに!