北野日奈子が語る”レジェンド俳優たちの舞台裏”イタズラでNGも?:警視庁考察一課

公開: 更新: テレ東プラス

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――レジェンドたちの意外な一面や、「こんなお茶目なところを見てしまった!」というエピソードはありますか?

「皆さん1テイクでOKが出ることがほとんどで、テストの段階からナチュラルに作品に入っていらっしゃいますが、船越さんがOKがかかった瞬間、『今の大丈夫だった⁉(笑)』と戸惑っているシーンを目撃したことがあります。
捜査一課長役の柳沢慎吾さんは、事件を説明する役割なので普段はとてもセリフが多いのですが、私が話すシーンではリアクションを取る側に回るので、心に余裕があるそうなんです。なので、カメラに映らないところで変顔をしていたりして…。私は思わず、三度見してしまいました(笑)。
実は柳沢さんが面白すぎて、NGを出してしまったことがあって…。その時はさすがに『もー!』となってしまいました(笑)。毎回現場を明るくしてくださるので、本当に助かります」

――企画・原作の秋元さんからアドバイスはありましたか?

「ビジュアル撮影をした日に連絡させていただきましたが、『撮影が終わった時、何か得られるように頑張ります』とお伝えしたら、『臆せずに、北野らしく頑張れば大丈夫だよ』と言われました。そのおかげで、“選んでいただいたからには、楽しみながら頑張りたい”と前向きに参加することができました」

――アイドルの時と俳優業とでは、秋元さんからのアドバイスも違いますか?

「秋元さんは何をしても認めてくださる方です。乃木坂46の時も、『みんな個性的でありつつ、一致団結する時にまとまればいい』という教えを受けていたので、そこで培われた“自分らしさ”は、どんなお仕事においても大切にしていきたいと思っています。

今回の台本を読んだ時も、セリフの語尾やテンションを私らしくしていただいているなと感じました。等身大の自分でナチュラルにセリフを言えるような役だったので、きっと秋元さんが、『北野はこういう人間像』というのを理解してくださって、当て書きしてくれたのではないかと。レジェンドの皆さんも、『しゃべり口調が自分とよく似ている』とおっしゃっていたのが印象的です」

――テレビ東京らしさあふれる作品だと思いますが、テレビ東京に対してどんなイメージをお持ちですか?

「テレビ東京のドラマは、オマージュが多いイメージがあります。今回の作品でも、決めゼリフのところで“あの効果音”が流れますし、山村紅葉さんのデスクに、キティちゃんがびっしり並んでいるのもさすがだなと思いました(笑)。ギリギリを攻めてクスッと笑える感じが、テレ東さんっぽいなと思います」

――最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

「柳沢さんが黒幕感を匂わせていますが、どうなりますかね?(笑) いろいろな過去があって集められた考察一課なので、今後ダークな一面が出てくるかもしれませんが、素直な美奈子ちゃんは、そこに全く気づきません。美奈子が一番、視聴者の皆さんに近い目線だと思います。引き続き楽しみにしていただきたいですし、ぜひ映画化も期待しています!」

北野日奈子プロフィール】
1996年7月17日生まれ。北海道小樽市出身、千葉県育ち。乃木坂46の2期生オーディションに合格し、2014年、「気づいたら片想い」で初選抜、正規メンバーに昇格。2022年4月に乃木坂46を卒業した。『少年のアビス』で地上波連ドラ初レギュラー出演を果たし、女優として幅広く活動している。

(取材・文/みやざわあさみ)

【第7話】

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慰安旅行を控えた考察一課に新たな依頼が。浮かれ気味な船越慶一郎(船越英一郎)らだったが、犯行内容を聞き表情を一変させる。かつて杉並区で男性3人が絞殺される連続殺人が起きた。しかもどの遺体にも額と手に十字の傷が。未解決のまま10年が過ぎたが、同じ手口の事件が杉並区で発生。『杉並の死神』と呼ばれた猟奇的犯人が再び動き出したと見ている。実は当時捜査にあたった名取には、この事件に並々ならぬ思いがあって――。

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