ダウンタウンを目指し、アラフォーで上京!?家なしアーティスト2人組。約5年半後の激変生活!:家、ついて行ってイイですか?(明け方)

公開: 更新: テレ東プラス

11月21日(月)に放送した「家、ついて行ってイイですか?(明け方)」(毎週月曜深夜)では、東京・恵比寿駅前で出会った意外な経歴を持つ男性のお家について行きました。

BBQ帰りで、これから東京の事務所に寝に帰るという男性に声をかけました。アート関係の仕事とオーバーオールを作る会社を経営、大阪と東京に事務所を構えているという、あかざわさん(35歳)。快諾していただいたところで、さっそく東京の事務所兼宿泊所について行くことになりました(取材日:2017年5月24日)。

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あかざわさんが、アーティストのやまもとさんと会社を立ち上げたのは2016年9月。恵比寿に事務所を借りたのは、その3カ月後の12月くらい、と、あかざわさん。現在、「人の顔を描いて(その絵を)プレゼントに使ってもらうという事業をしながら、アーティストとして活動中」なのだそうです。

2LDKで家賃15万5000円というマンションの一室は、やまもとさんが描いたアート作品であふれています。これらの絵を飾るために、壁に釘で穴をあけないといけないため、あかざわさんが木の板を使ってDIY。アートな空間に圧倒されます。

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あかざわさん手作りの扉の奥は、寝室になっていました。「嫁に心配されている」のひと言で、既婚者だと判明。約8年の交際を経て、結婚したのが3年前。「僕がフラフラしているので、彼女に食べさせてもらっている、状況に近い感じの時期があった...」。

実はあかざわさんには、大学卒業後にロースクールに進学した過去が。しかし「司法試験は受けたんですけど、(落ちて)1回受けただけでフラフラしていた」といいます。そんなあかざわさんのちょっと変わった経歴を伺っているところへ、やまもとさん(37歳)が帰ってきました。

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「若い時のダウンタウンを描いた」という絵は「大阪で売れて、東京行って売れ直さなアカンみたいな、そういうのが僕らとちょっとリンクしていて」と、自らの人生をダウンタウンに重ねるやまもとさん。ちなみに、やまもとさんが描いた絵は1枚6万円~20万円ほどで販売しているそうです。

すると、あかざわさんが突然、「何か描きますか?」と、やまもとさんにムチャブリ。「僕はまったく絵を描かないからムチャブリができるんです」と笑うあかざわさんに、一瞬とまどいつつも、さっそくペンを走らせるやまもとさんです。

そんなやまもとさんのプロフィールも、あかざわさんと同様に、少々変わっていました。「物心ついた時から絵を描いていて、漠然と美大に進学。漠然と行ったから漠然と途中で辞めて」...次に選んだのが、クラシックバレエの世界!? 「白いタイツをはいて王子様をしていた時期がある」とは、驚きです。

「36歳の時に、アーティストになりたいなと思って、嫁も子どももいるのに」と、やまもとさんも既婚者で、さらにお子さんも2人いることがわかりました。

そんなお2人がアーティストデビューしたのは、アラフォーに突入した2016年。まだ、アーティスト歴1年の新人さんとは思えない、風格が漂っています。

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いろいろお話を聞いているところで、やまもとさんのアートが完成! わずかな時間で、さすがです。

ところで、遅咲きのアーティストデビューをした夫を持つ、ご家族の反応も気になるところ。「一度も反対された事はない。喜んで応援してくれている」と、やまもとさん。あかざわさんも続けます。「文句を言うどころか、むしろ後押しをしてくれている事に感謝しかないですね」。

「目標や夢は僕らはあまり無い、でも明日やるべき事はあるし、それをまずはしっかりやっていく中でだんだん次の階段が見えてきて、ふっと振り返った時にはえらい所におるなって思えたらいい。上を見るよりは、明日の階段を一歩一歩確実に上っていくことのほうが大事」というあかざわさんの話を、頷きながら聞くやまもとさん。「階段を一段一段目の前のものをやっていくことがどっかで繋がっていくはず」と続けますが...

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...さっき聞いたような言葉だな?と思っていると、「今言った、『階段一段一段』っていうのは僕が言ったやつですけどね」と、冷静にツッコむあかざわさん(笑)。こんなお茶目なやり取りにも、大人の余裕を感じさせるアートなお2人でした。