ひろゆき妻&ハーバード大助教授と考える「SNSの炎上対策」攻撃感情はどこから生まれるのか?

公開: 更新: テレ東プラス

ホンモノの経済でもっとたのしく!「日経テレ東大学」YouTubeチャンネルで配信中!

日経テレ東大学のプロデューサーである高橋弘樹が、気になる人物を深掘りするインタビュー番組『まったりFUKABORI』。
今回は、『Re:Hack』でMCを務めるひろゆきさんの妻・西村ゆかさんがゲスト! 精神医学者でハーバード大学助教授でもある内田舞さんと共に、SNSでの炎上や誹謗中傷から自分を守る方法を学ぶ!

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ひろゆきの妻、参戦!

通常の『まったりFUKABORI』は高橋Pが自ら聞き手となるが、今回は、聞き手のゲストとして、ひろゆきさんの妻・西村ゆかさんが参戦。
参戦理由は、ゆかさんが今回お話を伺うハーバード大学医学部准教授の内田舞さんの大ファンというストレートなもの。ファンを通り越し、日本で一緒にご飯を食べるほど親交も深いそうだ。

公私ともに仲良しな2人で議論するテーマは「SNSでのネガティブな心への影響を意識しながら楽しむメンタル法」。SNSでの誹謗中傷や炎上で心病む人が増える今日にぴったりなテーマであり、"論破王"に加えて"炎上王"にもなりつつあるひろゆきさんを傍で見ているゆかさんと語るにふさわしいテーマである。

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出会いのきっかけはSNS

内田先生とゆかさんもSNSを通じて知り合ったそうで、内田先生は米国生活が長いため、ひろゆきさんのこともゆかさんのことも知らず、SNSでのやり取りをきっかけに親交を深めたとのこと。
このようにSNSには素晴らしい一面がある一方で、使い方次第では心を壊してしまうことも多いため、今回「健全なSNSとの付き合い方」を議論することに。

ゆかさんは、高橋P著で、内田先生も登場する『天才たちの未来予想図』を読み、ぜひともこのテーマで議論したいと思っていたそうだ(急な宣伝!)

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ゆかさんとひろゆきさんの違いが明らかに

ゆかさんが内田先生を尊敬するポイントとして、内田先生が幼少期にアメリカで受けたアジア人差別に対して「やり返そう」という形ではなく、屈しないことで負の連鎖を断ち切ろうとしているマインドがあるとコメント。
自身が2015年にパリに移住した当時のこと振り返り、内田先生の姿が、テロが頻発する中、報復するのではなく、屈しないことで対抗したフランス人の姿と重なると話す。

SNSでも「報復しない精神」が重要・・・と語る中、高橋Pがゆかさんの膨大なメモを発見! この番組のために、聞きたいことを全てメモしてきたようだ! ひろゆきさんとは全く違う一面(?)が明らかにーー。

ゆかさんとひろゆきさんの違いが明らかに

ゆかさんのメモの1つに、高橋P著書『TVディレクターの演出術』の一節があるという。

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著書には「『学者は真実か否か、ジャーナリストは正義か否か、エンターテインメントは面白いか否か』という視点から物事を見る」とあり、ジャーナリストの正義は"権力VS弱者"で、権力を持った強い人が悪事を働かないようにする、行ってしまった悪事を追求することとしているそう。
これを読んだゆかさんは、SNSが浸透した今、全員がジャーナリストのようになってしまい、"それぞれの正義を貫こうとすることで衝突するのではないか"と感じたという。

SNSで正しさを主張することは悪いことではないが、それによって新たな争いを生んだり、嫌な思いをする人が増えてしまっていることも事実であり、どのようにして思考を整理し、争いが起きないように注意をするべきか内田先生にアドバイスをいただきたいそう。

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キャンセルカルチャーとは?

内田先生にとっての正義の定義も、高橋Pの著書同様「弱者の立場に置かれている人が平等に権利を持てるように働きかけること」。その点はおそらく不変ではあるものの、今はそれを実現するための手段や主張が多様化してしまい、それらの良し悪しの判断は非常に難しくなっているコメント。
例えば、差別発言などをした人を非難することは正しいかもしれないが、悪い発言をした人間を正義の名の下に大勢で叩いて排除しようする『キャンセルカルチャー』は必ずしも正義とは言えないとした。

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オバマ大統領も「キャンセルカルチャーは変化を起こすための活動とは言えない」と主張したというエピソードも紹介。批判自体は悪くないが、勢いに任せて批判するのではなく、相手のことを理解する姿勢が重要なようだーー。

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