ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せてください」を合言葉にリポーターが旅を敢行する「昼めし旅」（毎週月～金曜 昼11時40分）。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。
11月9日（水）は、これから紅葉シーズンを迎える埼玉県秩父市で昼めし旅。市内屈指の人気紅葉スポット「月の石もみじ公園」では、園内全体が秋色に染まった秋色の光景を楽しむことができます。そんな秩父市で、お笑い芸人の永野さんがご飯調査します。
山の幸満載！キノコとイノシシの〇○炒め
さっそくアポなしご飯調査をスタート！ すると、「石器焼料理」という気になる看板を発見しました。
お邪魔したのは、「きのこの里 鈴加園」。86歳になる会長の鈴木宇延さんを中心に、ご家族で切り盛りしているお店です。鈴木さんは猟師で、今は息子さんにアドバイスする立場なのだそう。
一番人気のコースはキノコやジビエをふんだんに味わえる「勘定元 一人前3,500円」。大きな石で豪快に焼く「石器焼料理」です。
こちらの「石器焼料理」とは、ジビエやキノコを石の上で焼く料理のこと。鈴木さんのおじいさんが山仕事をしていたときに、自然の石を使って調理していたのが始まりだといいます。石で焼くと鉄板と違って焦げつかず、蒸し焼きになるのが特徴だそう。原木シイタケの串焼きを振る舞っていただき、名物メニューを堪能したところで、いつものお願いを...。
「あなたのご飯、見せてくださ～い」！
調理をするのはお店で一緒に働いている長女の智恵子さん。
まずは唐辛子の一種、ピリ辛の神楽南蛮を細切りに。続いて原木シイタケもカットしたら、フライパンで一緒に炒めます。そこへ料理酒と智恵子さん手作りの味噌を加え、程よく火を通せば、神楽南蛮とシイタケで作ったキノコの味噌炒めの出来上がり！
次は、肉厚で歯ごたえ抜群のムレオオフウセンタケという種類のキノコをカット（※専門的な知識のもと採取・保管しています）。さらに自家どれのニンニクも細かくカットしたら、フライパンへ。そこに加えるのは、水煮にしてあったイノシシのモツ（※適切に処理・保管されたものを使用しています）。さらにムレオオフウセンタケと原木シイタケを入れて炒めます。
味付けは、料理酒に新潟県から取り寄せているだし醤油。仕上げに自家どれのインゲン豆を加えて炒めたら、キノコとイノシシのモツ炒めの出来上がり！
こちらがきのこの里 鈴加園のまかない。
他に甘辛く煮たシイタケやマイタケ、しめじを混ぜたキノコの混ぜご飯に、シイタケやしめじが入った味噌汁も。山の幸をふんだんに使った、秋を感じられる料理がずらりと並びました。鈴木さんをはじめ、にぎやかなご一家。これからもお元気でお店を続けていってくださいね。おいしい原木シイタケの串焼きや石器焼料理、ごちそうさまでした！
マグロのスジ肉炒め＆マグロユッケ
続いては、千葉県の北部に位置する富里市で番組ディレクターがご飯調査。田畑や山林がひろがった、自然豊かでのどかな町です。
訪れたのは、昨年オープンしたという「富里ベース」。飲食店を中心に13軒が集まった複合施設です。コンテナを店舗に利用した富里の最新グルメスポットで、おしゃれな雰囲気でさまざまな料理が味わえると、幅広い年齢層のお客様に人気なんです。
お邪魔したのは、水色のコンテナが可愛い「まぐろの漬け丼屋9215（くにひこ）」。店名のとおり、こちらの売りはマグロ。天然ものにこだわっており、さまざまな味付けが楽しめるマグロの漬け丼専門店です。不動の一番人気は「まぐろの漬け丼」（1,100円）。
自慢のマグロ丼を完食したところで、店長の望月邦彦さんのまかないを拝見します。
まず取り出したのは、マグロのスジ肉。この日は「マグロのスジ肉炒め」を作るとのこと。マグロを仕込む際に余るスジ肉を冷凍保存しておき、まかないによく食べているんだそう。「塩コショウしてネギと一緒に食べると、お酒のおつまみに最高なんです」と望月さん。
スジ肉をフライパンに入れて5分ほど蒸し焼きにして、味付けは多めの塩コショウのみ。お皿に盛り付けたらレモン汁をかけ、刻みネギをトッピングしていただきます。
さらにもう1品、残ったメバチマグロをユッケにするとのこと。
ぶつ切りにしたマグロに、お店で人気だというユッケのたれをかけ、味がなじむよう、よく混ぜます。仕上げに卵黄をトッピングすれば、マグロのユッケの出来上がり。
こちらが望月さんのまかない。
スジ肉とユッケを、ご飯と一緒にいただきます。「おうちでも、スーパーで買ってきたマグロとかに焼肉のたれとごま油をかければ簡単にユッケができちゃうので、ぜひやってみてください」と望月さん。これからも、おいしいマグロ料理を提供してくださいね。お忙しいところありがとうございました！
