“西の御三家”の一角、愛光学園。難関国立大合格者多数!四国松山に全国から生徒が集まる理由

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名門校の知られざる姿を、生徒や親、教師など、さまざまな視点を通して紐解く情報ドキュメンタリー「THE 名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東 毎週土曜午前10時30分)。「名門とはいったい何か?」常識を打ち破る教育現場に密着する。

今回紹介する名門校は、愛媛県にある「愛光中学校・高等学校」。「灘中学校・高等学校」(兵庫県)、「ラ・サール中学校・高等学校」(鹿児島県)と並び"西の御三家"と呼ばれ、四国のみならず、全国から生徒が集まる。
毎年、東大をはじめとする難関国立大学に多くの合格者を輩出。その秘密は、愛光学園の受験に対する考え方にある。受験は先生と生徒が一丸となって挑む団体競技! 全国から集まる生徒のために寮を完備、6年間の寮生活にも受験に強い秘密があった。

番組は、京都大学医学部への進学を目指す高校3年生の生徒に密着。受験生の寮生活と心の内に迫る。

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夏目漱石「坊ちゃん」の舞台にもなった、愛媛県松山市。この街に、「愛光学園(愛光中学校・高等学校)」がある。私立の中高一貫校で、全校生徒は1350人、創立69年のミッションスクールだ。2022年春の合格実績は、東大17人を含め、国公立大に151人、早慶上理86人を含め、難関私立大に432人。医学部医学科に合格者が多いのも特長だ。

難関大学に強い秘密とは...? 早速校内を見てみよう。

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エントランスを入ると、吹き抜けのホールに中庭から差し込む明るい陽光。2021年夏に完成した新校舎は、上から見ると2つの輪をつないだ独創的な造り。左の輪が高校の教室、右の輪が中学の教室、そして2つの輪をつなぐのが教員棟だ。

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2つの輪になった新校舎は、連帯感と開放感を生み、生徒たちが交流を深めやすい環境。
職員室などがある教員棟は円型のガラス張りになっており、中学教室棟と高校教室棟の両方を見渡すことができる。生徒たちが先生に気軽に相談に来られる、開かれた空間となっているのだ。

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図書室は、学校図書館としては有数の規模を誇り、蔵書数は約7万8000冊。さらに、図書館の上の階にある自然科学資料室には...

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巨大恐竜の化石のレプリカや珍生物の標本が所狭しと並んでいる。理事長が世界各地から集めた恐竜の化石はレプリカだが、その数は相当なもので、もはや博物館レベル! 恐竜好きの男子生徒は 「ここは天国です!」と、目をキラキラ輝かせる。

愛光学園では、中学2年生までに中学履修科目の授業を終え、中学3年生からは高校の教科を学び始める。「3年でやる高校の授業を4年でやるので、ゆったりできる」と話すのは、数学担当・島淳志先生。高校3年生になると、志望大学や学部によって異なる授業を受講。希望する生徒のための補習授業もあり、一人一人、丁寧に指導している。

休み時間によく見られるのが、生徒同士が教え合う姿。切磋琢磨して、大学合格を目指している。校長の中村道郎先生は、「受験は団体競技だといつも言っている。大学は違うけれども、皆(生徒たち)が一緒に同じ方向を目指して頑張ると、1人ではなし得ない力が出る」と話す。
生徒と教師のチームワーク...それが最大の強み! 難関大学への高い合格実績は、生徒と先生が一丸となり、目標に突き進んだ結果なのだ。

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そんなチームワークが育成される最大の場が、全国から集まる生徒たちが暮らす学生寮。愛光学園には、四国のみならず、全国各地から生徒が集まってくる。元々男子校だったこともあり、寮生は男子のみだが、現在、親元を離れて入学した396人が3つの寮に分かれて暮らしている。

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高校1年生が生活する「聖トマス寮 高校棟」に入ると、下駄箱の先にはたくさんの洗濯カゴが!

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部活動が終わるのは18時だが、浴室に入場できるのは18時10分まで。18時30分には脱衣場を出ないといけないルールになっている。そのため、寮生たちは玄関に用意しておいたお風呂セットを持って、風呂場に駆け込むそう。寮には洗濯室があり、風呂上がりに洗濯物を出しておけば、洗濯係の方が洗ってくれ、畳んで棚に並べてくれる。

こちらは食堂。この日の夕食は愛媛の郷土料理、鶏を揚げた「せんざんき」と「鯛めし」、デザートに愛媛みかんも付いた、愛媛づくしの特別メニュー。

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寮の管理栄養士さんによれば、月に1回、いろんな所の名産の郷土料理が出るそうで、寮生の楽しみのひとつになっている。

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中学生の寮では、舎監さんの号令で黙想する、約80人の中学1年生の姿が。中学2年生になるまでは集団学習室を使い、平日は休憩を挟んで約3時間30分、寮生みんなで一緒に勉強する。
家族同然の仲間ができるのが寮生活。「寮生は、今は友達というより家族みたいな感じ。そこが一番、寮のメリット」と話す生徒も。

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こちらは、高校2、3年生の寮生が暮らす「聖ドミニコ寮」。食堂では、共通テストが迫る3年生が勉強中。個室より、仲間が勉強している空間の方が集中できる生徒も多いのだ。

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その「聖ドミニコ寮」に、兵庫県出身の藤井光汰くん(高校3年生)がいた。腎臓内科医の父親が卒業生だったことから、愛光学園に入学。今は、睡眠医学の研究ができる京大医学部を目指し、猛勉強の日々を送っている。
しかし光汰くん、実はいろいろな事に興味があり、今から専門分野を1つに決めていいのか悩んでいた。そんな中、高校生活最後の行事となる球技大会が開かれる。気になるこの続きは、ぜひ番組で!

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番組ではこの他、授業や校内の設備、進路を迷う光汰くんに対する父親のアドバイスなどを紹介する。

毎週土曜午前10時30分放送! 「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東)をどうぞお見逃しなく!