「うなぎはマズい!」とディスるYOU、『うなぎの神様』が作った鰻重にまさかの食レポ!?:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎え、アポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時25分~)。今回のテーマは「泣け!笑え!怒れ!叫べ!炎のリアクションYOU No.1決定戦SP」。YOUの喜怒哀楽が大爆発する95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

you_20221114_01.jpg
街で出会ったYOUに日本で初体験してみたいことをインタビューし、願いを全力で叶える「YOUが日本で初体験したいことは?」。

東京・池袋で声をかけたのは、3年前に来日したというアメリカ合衆国出身のバートンさん。英語の先生をやりながら、モデル業もやるナイスガイだ。聞けば、「うなぎを食べてみたい」という。以前うなぎで有名な静岡県浜松市に住んでいたが、苦手すぎて食べられなかったので、1回くらい食べておけばよかったと後悔しているのだ。どんな味だと思うか聞いてみると、「サイアクでしょ!? スゴくマズくて嫌な味だよね? 考えただけでも、ウエッ!って感じだよ。食べたら泣いちゃうと思う」と、とことんディスる。

うなぎは日本人にはスゴく人気があるというと、「日本人の感覚は本当に理解できないよ。でも自分自身に挑戦する意味でも食べてみたいんだ。本当にタフな挑戦になると思うけどね」と、首をかしげつつ一応前向きだ。

you_20221114_02.jpg
後日、バートンさんに再会。というのも少し前、初体験をサポートすべく都内でうなぎをご馳走していたが、バートンさんは「魚臭くて食感もヌメヌメしてて、かなり苦手な味」と実食を断念。しかしその後、「でもうなぎを克服できないままは嫌なんだ。美味しいうなぎと出会いたいんだ」という強い希望を受けてリベンジすることになったので、再密着決定となったのだ!

you_20221114_03.jpg
ということで、やってきたのは福岡県北九州市。うなぎのスゴい人がいるという小倉で、絶対にウマいと言わせたい! 小倉駅から歩くことおよそ5分で到着したのは『田舎庵 小倉本店』。昭和元年創業で、ミシュランガイドにも掲載される名店中の名店だ。バートンさんも「スゴく良い感じの店だね」とテンションが上がる。

you_20221114_04.jpg
店内に入ると、人目を気にせず食べてもらおうと、まずは個室を借り切ってサポート。すると、田舎庵の方に「食べてもらう前に下で見てほしいものがある」と言われ、特別に用意されたお店の割烹着を着用して歓迎するバートンさん。

「何を見せてもらえるんだろう」とワクワクしながらついて行くと、ある方がバートンさんの前に現れ、美味しいと言わせる自信があるという。自信満々のこの方は、何を隠そう『うなぎの神様』と呼ばれるスゴい方で、以前番組でもお世話になった3代目当主の緒方さん。以前のうなぎYOUに、うな重を3杯も完食させた実績も。

you_20221114_05.jpg
さっそく緒方さんが見せてくれたのは、最高級養殖うなぎの『種子島産養殖鰻』。1年程度で出荷される通常ものと違い、限りなく自然に近い状態で2年間じっくり育てられるサラブレッドだ。

しかしせっかくの高級うなぎを見ても、バートンさんは「またこれを食べるのか...」と不安しかない。緒方さんの神の包丁さばきにも、始終眉をひそめ引きつった表情に。続いて、独特の手法でうなぎを焼き始めると、「なんで火傷しないんだ!?」とビビる。

この約50年も続けているという焼き方について聞くと、「こうすることによって無数に小さな傷が入る。そこから熱が入る。熱が入って芯まで焼ける」という。これは"こなし焼き"と呼ばれ、全国の同業者が見学に来るほどの神技術だそうで、他でもない緒方さんが編み出したもの。こうすることで余分なゼラチンや油が振り落とされ、ふっくらとした食感になるのだ。

you_20221114_06.jpg
さらに緒方さんがタレに使うのは、最高の醤油と最高のみりん。継ぎ足しではなく、3日で入れ替える新鮮さにこだわっている。もちろん、お米も最高級ランクの特Aコシヒカリ。つまり、うなぎも焼き方もタレもお米も、すべてが最高級というわけだ。が、それでもバートンさんは、「やっぱり食べられる気がしないよ...やっぱりやめとかない?」と、不安は最高潮。いったいどうなるのか...。

you_20221114_07.jpg
いよいよ実食の時。個室に戻ったバートンさんの傍には緒方さんも座り、「BE HONEST(正直に感想言ってくれ)」と見守る。バートンさんは緊張しながら、うな重(鰻重竹 4,180円)のフタを恐る恐る開けると、「美味しそうだね...」と、意外な答えが。しかしクンクン匂いも確認すると、「ちょっと魚の匂いがするね」と表情がこわばったので、さすがの神も不安げに。バートンさんは、本当にうなぎを克服できるのか!?

ひと口うなぎを口にしたバートンさんの反応は...、「めちゃくちゃ美味しいよ!」と言うではないか! どんどん箸が進み、「この前のうなぎと比べて食感が良くて食べやすいね。それにソースがめちゃくちゃウマい!」と大喜び。「"BBQチキン"みたいでめちゃくちゃ美味しいよ」と微妙な感想を交えながら夢中で食べ、あんなに苦手だったうなぎを完食できた。

you_20221114_08.jpg
続いて、"天然"のうなぎもふるまってくれたので食べ比べると、「僕は養殖派かな。こっちももちろんスゴく美味しいんだけど、"ベイクドチキン"みたいだね」と表現(笑)。何はともあれ、味の基準はチキンのようだ(笑)。

「うなぎって美味しいんだね。大満足だよ」と笑顔になったバートンさんを見守りながら、緒方さんから「もっとがんばらなきゃいけない気持ちになった。もっともっと美味しいうなぎを作るよ」と謙虚な感想をいただいた。最後にバートンさんから、「今回うなぎを克服できたことでスゴく自信がついたよ。これからもめげずにいろんなことに挑戦していきたい。それが自分の人生を生きるってことだと思う」という言葉を聞けたところで、密着は終了! 『田舎庵』のみなさん、本当にありがとうございました。これにて一件落着!