東大合格実績が公立高校9年連続1位の日比谷高校!生徒と保護者の満足度も90%以上を誇る魅力に迫る

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名門校の知られざる姿を、生徒や親、教師など、さまざまな視点を通して紐解く情報ドキュメンタリー「THE 名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東 毎週土曜午前10時30分)。「名門とはいったい何か?」常識を打ち破る教育現場に密着する。

今回紹介する名門校は、「知の日比谷」と名高い「東京都立日比谷高等学校」。東大合格者数が全国の公立高校で9年連続1位を誇る超進学校だ。学校評価アンケートによれば、生徒や保護者の満足度も90%以上! なぜ、これほど高い合格実績と満足度を実現できているのか? その謎を解くキーワードは「グローバル・リーダー」。果たして、日比谷高校の生徒たちが目指す「グローバル・リーダー」とはどんな人物像なのか?

番組では「グローバル・リーダー」を目指す2年生の男子生徒に注目。しかし、絶対不可欠の英語が大の苦手...。将来の夢のために苦手を克服しようと奮闘する姿を追う。

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日本の政治の中心地、東京都千代田区永田町。国会議事堂から徒歩7分ほどの小高い丘の上に、都内屈指の進学校、東京都立日比谷高校がある。男女共学で、全校生徒は964人(男子502人・女子462人)。最寄りの駅は「永田町」「溜池山王」「国会議事堂前」「赤坂見附」と4駅あるが、どの地下鉄の駅からも徒歩8分以内と好アクセスだ。

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1年生の9割以上が東大・難関国公立大を志望するという日比谷高校。2022年春の大学合格実績は、東大が65人。難関国立大の京大、一橋、東工大が合わせて29人。東大理三(理科三類)を含む国立大医学部が46人。東大合格者数は、全国の公立高校で9年連続トップを維持している。

注目すべき点は他にも。生徒や保護者の満足度が高い点だ。校長の梅原章司先生によれば、「学校評価アンケートによるものですが、生徒の満足度は91%、保護者の方の満足度は97%と高い評価をいただいている」とのこと。実際に3年生の保護者に日比谷高校の魅力を聞いたところ、「子どもたち同士が非常にリスペクトし合っているところが素敵」「親の私たちも刺激を受ける」という答えが返ってきた。また、「才能のある人がたくさんいて、毎日色々なことを教えてもらえて楽しい」と、話す生徒の様子からも、日比谷高校での学校生活に満足していることが伝わってくる。

では、日比谷高校の魅力を探るべく校舎に向かおう。

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アーチ型の通用門を抜けると緑豊かな中庭があり、そこから延びる坂道を下ると3面のコートを備えるテニスコート場が見えてくる。さらに先へ進むと、都心とは思えない広々とした土のグラウンドが。部活動や授業、体育大会で使用されている。

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高台に建つ校舎の入口は2階にあり、校内へは上履きに履き替えることなく、外履きのまま入るようになっている。校内は外履きで出入りしているとは思えないほど、清潔感あふれる広々とした真っ白な廊下が続いているのが印象的だ。また、日比谷高校は「スーパーサイエンスハイスクール指定校」のため、廊下の壁にはその活動報告がびっしり貼られている。

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3階にある図書室は、都内でもトップクラスの蔵書数を誇り、その数、なんと5万冊以上! 奥の書棚には、500冊以上の"赤本(大学、学部別の大学入試過去問題集)"が。これほどの数が揃っているのも、超進学校ならではだろう。

ちなみに学生食堂はないが、かわりに週3日(火・水・木)、1階にある購買でパンや菓子など、軽食が買えるようになっている。取材した日もお菓子を買い求める生徒たちがいたが、お弁当を持参する生徒がほとんどのようだ。昼休みになると、国会議事堂を見渡せる屋上やテラスなど、思い思いの場所で昼食をとる生徒たちの姿が。政治の中心地に立つ高校ならではの光景だ。

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日比谷高校には、剣道部、弓道部、ダンス部、音楽部(オーケストラ班)など、運動部・文化部合わせて34の部があり、全校生徒の95%が部活動に参加している。体育館に隣接する屋外プール(25m)では、秋空の下、水泳部が今年最後の練習をしていた。実は、部活に熱中している生徒ほど難関国立大学に合格する傾向があるという。

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勉強も部活も手を抜かないのが、日比谷生の伝統。

毎年9月には、日比谷高校最大の行事「星陵祭(せいりょうさい)」を開催。1年がかりでクラスごとに本格的な舞台を作り上げ、出演はもちろん、脚本、演出、舞台装飾やライティングまで、すべて生徒たちだけで行う。この「星陵祭」を観て、日比谷高校への進学を決めたという生徒も多いそうだ。

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生徒の満足度を保ちながら、高い進学実績も維持し続ける日比谷高校。その秘密は生徒が口々に語る「グローバル・リーダー」にあるようだ。

「世界的規模の課題に対して、自分の知識や能力を最大限に発揮して、果敢に挑戦していこうとする人材」(梅原校長)。東大に進学したある卒業生は「英語で意見を伝えたり、ディベートをしたりするということを、あそこまでインタラクティブ(対話式)に行う高校はなかなかないのでは」と話す。日比谷高校の教育目標は「グローバル・リーダーの育成」であり、これこそが東大をはじめとする難関国立大合格の鍵となっているとのこと。いったいどんな授業が行われているのか...その様子はぜひ番組で!

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2年生の河﨑聡太くんもグローバル・リーダーを目指す生徒の1人。将来、世界で活躍する遺伝医学の研究医になる夢を叶えるために、どうしても乗り越えたいコンプレックスがあるという。英語でのコミュニケーションが苦手で、「日比谷はかなり帰国子女の生徒が多いので、その子と比べると劣っている...」と、悩みを吐露した。それに加えて、シャイな性格なようで授業で手を挙げる勇気も出ないという。

翌日、少し早く登校した聡太くんは、帰国子女のクラスメイト・瀬戸瞬太郎くんをチラチラ見ながら、なんだかそわそわしている様子。突然、瞬太郎くんの隣の席に腰を下ろし、かけた言葉とは...。苦手を克服するため奮闘する聡太くんの成長は、ぜひ番組で見届けてほしい。

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このほか番組では、「星陵祭」の様子や部活動の練習風景、聡太くんと聡太くんのお姉さんを日比谷高校に送り出した母親のコメントなどを紹介する。

毎週土曜午前10時30分放送! 「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東)をどうぞお見逃しなく!