「アワビ行け、ハゲ!」事件!?「孤独のグルメ」印象に残るエピソード10

公開: 更新: テレ東プラス

2012年1月にスタートしたグルメドラマの金字塔「孤独のグルメ」が放送10周年を迎え、この10月よりシリーズ10作目となる「孤独のグルメSeason10」(毎週金曜日深夜0時12分放送 ※11月11日(金)は深夜0時42分から/テレビ東京系)が放送中。動画配信サービス「Paravi」では、Season1~Season10の最新話まで一挙配信中です。

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Season"10"を記念して、原作者で本編放送後の人気コーナー「ふらっとQusumi」にも出演中の久住昌之先生に、特に印象的だった"10"のエピソードをうかがう連載「ふらっ"10"Qusumi」を毎週公開していきます。初回は、10のエピソードの中から3つを紹介!

【ふらっ"10" Qusumi エピソード1】

久住先生に10の思い出をうかがったところ、最初に出てきたのがSeason1の第1話のエピソード。久住先生がご出演、本編後の名物コーナー「ふらっとQusumi」誕生秘話も!

全てはここから始まった!

「やっぱり、Season1の第1話は印象に残っていますね。第1話放送当日のTwitterが面白かったのを覚えています。(主人公・井之頭五郎を演じる)松重(豊)さんが出てきたら『違う!五郎じゃない!』とざわついて、いざ食べ始めたら一斉に『うまそう!』『うまそう!』『うまそう!』で埋め尽くされた(笑)。小さな店だったから小窓から撮ったり、スタッフもみんな手探りで。僕も『どうなるんだろう?』と思いながら(自身が作曲する劇中の)音楽を作ったんだけど、松重さんが画面に出てきて『ああ、バッチリだ』と思いました。この回で、その後の方向性みたいなものが決まって。にしても、1クールと思ってたドラマが10年も続くなんてビックリですよ」

「孤独のグルメ Season1」
第1話「江東区 門前仲町のやきとりと焼めし」

「ふらっとQusumi」はこうして生まれた
「本当は僕、出るはずじゃなかったんです。実は、第3話として放送した汁なし坦々麺の店が第1話の予定だったんだけど、出来が良かったから第2話予定の焼き鳥屋と入れ替えたんだよね。でも、下戸の五郎が第一回から飲み屋に行くって絶対変じゃないですか。そのフォローのために僕が呼ばれたんです。で、スタッフが『飲み屋に行きますかね?』ボクが『焼き飯とかもある店だから行くんじゃないですか?』とやり取りして。ちなみに最初は『街歩きをしましょう』って言うから門前仲町を1時間くらい歩き回ったんだけど、全部カット(笑)。それが今も続く2分くらいの『ふらっとQusumi』になったんです」

【ふらっ"10"Qusumi エピソード2】

「孤独のグルメ」の魅力のひとつでもある五郎のモノローグについての思い出を。
『孤独』ファンに人気の、あのモノローグの裏話も!

五郎のモノローグはこうして生まれた
「『レストランブラジル』(Season2 第4話)で五郎さんがシュラスコを食べた時、台本に『この噛み応え。肉汁が出てくる』とあったから、『噛み切るんじゃない。喰いちぎるんだ』に書き直しました。肉を食べて『ジューシー』とか『やわらかい』とか、そういうのは全部直させてもらいます。ストーリーには赤を入れないんだけど、五郎さんが頭の中で言っているセリフだけは入れさせてもらっています。脚本家さんには申し訳ないな、と思いながら」

「孤独のグルメ Season2」
第4話「群馬県邑楽郡大泉町のブラジル料理」

ファンに人気のモノローグ「うおォン、俺はまるで人間発電所だ」
「これも『孤独』っぽいですよね。あの『うおォン』は、松重さんが"これをどう発音するんだろう?"と思って見ていました。漫画でやってるときは、実際に発音することまでは考えてないから(笑)。でも、ドラマだと松重さんの芝居を見て、"この顔だったらこう言っていた方が面白い"と思って直しています。人の頭の中は、何を言っても自由です。普通じゃないことを言ってる方が面白い」

「孤独のグルメ Season1」
第8 話「神奈川県川崎市 八丁畷の一人焼肉」

【ふらっ"10" Qusumi エピソード3】

個人で輸入雑貨の貿易商を営む主人公・井之頭五郎。東京近郊でのロケが多い中、五郎さんの地方出張も毎シーズンの楽しみ。地方で忘れられないお店と、Twitterが荒れた(⁉)爆笑事件を!

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「アワビ行け、ハゲ!」事件
「忘れられないのは、箱根の『いろり家』さん(Season4 第3話)。ランチが『足利牛のステーキ丼』と『アワビ丼』しかなくて、五郎さんは、すごく悩んでステーキ丼を頼んだんですね。撮影の後、松重さんと会ったら『あそこのステーキ丼は本当にうまい』『次の日、家族とも行った』って言うんですよ。そう言われたら食べるしかないじゃないですか。それで『ふらっとQusumi』のコーナーでステーキ丼を頼んだら、その瞬間、Twitterに『アワビ行け、ハゲ!』って(笑)。それがめちゃくちゃウケてたそうで。今で言う炎上だよね。『アワビ行け、ハゲ!』事件(笑)。あれは笑った」

「孤独のグルメ Season4」
第3話「神奈川県足柄下郡箱根町のステーキ丼」

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海外からも人気の"わざび丼の聖地"に

「静岡『わさび園 かどや』さんのわさび丼ですね(Season3 第3話/Season9 第5話)。わさび自体が、ものすごくうまい!シンプルで値段が決して高くないところも『孤独』っぽいなと思いました。そこからわさび丼が人気になって、韓国、台湾、中国なんかからもわざわざ目指してやって来る店になって。それどころか、今や河津駅に"わざび丼の聖地"なんて書いてあるんだから驚きですよ」

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「孤独のグルメ Season3」
第3話「静岡県賀茂郡河津町の生ワサビ付わさび丼」

「孤独のグルメ Season9」
第5話「静岡県伊東市 宇佐美の牛焼きしゃぶと豚焼きしゃぶ」

まずは、3つのエピソードを紹介! これから毎週1つずつ公開してきます。お楽しみに!

(取材・文/橋本達典)

【プロフィール】
久住昌之(くすみ・まさゆき)
1958年7月15日生まれ。東京都出身。1981年、和泉晴紀とのコンビ・泉昌之の「夜行」でデビュー。実弟の久住卓也とのユニット「Q.B.B.」の『中学生日記』で文藝春秋漫画賞を受賞。ベストセラー「孤独のグルメ」「孤独のグルメ2」(作画・谷口ジロー)、「花のズボラ飯」(作画・水沢悦子)、「野武士のグルメ」(作画・土山しげる)の原作を担当。その他、エッセイ、切り絵、童話のみならずミュージシャンとしても活躍を続けている。最新刊は「勝負の店」。

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次回の「孤独のグルメSeason10」第6話は、深夜0時42分からの放送。出張編! 井之頭五郎(松重豊)が「岐阜県下呂市」へ。空腹の五郎は国道沿いに佇む食堂の看板を発見!ご飯おかわり自由に後押しされ名物のW定食を堪能する。中学校の校長を務める同級生の佐野役で、松下由樹がゲスト出演。

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