「日産」が将来を託す”進化するクルマ”の全貌:ガイアの夜明け

公開: 更新: テレ東プラス

10月28日(金)に放送された「ガイアの夜明け」(毎週金曜夜10時)のテーマは、ガイア20周年企画第7弾「電気自動車の時代が来た!~日産の逆襲~」。
日本メーカーで最も早くEV(電気自動車)の量産を始めた「日産自動車」。充電器や走行距離の課題がある中、日産の新型「軽EV」が大ヒット。電気自動車は今買いか? 大変革が始まった現場を独占取材で追う。

電気自動車を大衆車に! 日産「軽EV」はなぜ売れている? 課題も...

9月、東京・町田市。この日、日産の販売店に新車を受け取りに来た佐々木さん一家は、初めての軽の電気自動車、日産「サクラ」に乗ってドライブへ。

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音も静かで、坂道をスイスイ上るのが電気自動車の強み。サクラの車両価格は250万円ほどだが、国と東京都の補助金を差し引き、約130万円で購入(※佐々木さんの購入車両)。軽のガソリン車並みの価格だ。

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公共のスポットの充電器は、今や全国に約3万基と10年で約4倍に増加。サクラは1回の充電で走れる距離を最大180キロに抑え、その分価格を安くした。

「普段使いだと、往復でも近場の買い物しか行かないので、全く問題ないと思います」と佐々木さん。サクラの主なターゲットは、郊外の一戸建てに住む家族で、佐々木さんもその一人だ。

お次は、自宅に設置する充電器について、設備会社「南富士」の平井俊太郎さんに相談。実はこれにも、国と東京都合わせて150万円ほどの補助金が出る。佐々木さんの家には太陽光発電のパネルがあり、これで発電した電気をサクラに貯めておくことも考えていた。

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「自動車を買ったというのが6割ぐらい。あとの4割は今後の備えという形で、災害時に十分活用できると思っています」と佐々木さん。平井さんも「車を買う価値基準がちょっと変わってきていますよね」と話す。

発売から4カ月で、予約が3万台を超える大ヒットになったサクラ。
栃木にある施設は、歴代の名車を生んだ日産の重要な拠点。「ガイア」が約15年前に訪れた時は、大型のガソリンエンジンを搭載したスポーツカー、GT―Rの開発に密着した。

時が流れ、その現場は、100%電気で走るサクラの開発の舞台に。GT-Rにも携わった「日産オートモーティブテクノロジー」実験責任者の永井暁さん(61)は、その経験を生かし、完成までに202台の試作車を乗り潰した。地球10周分にも及ぶテスト走行を繰り返し、運転性能や乗り心地を磨き上げたのだ。

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「最終的にはお客さんに安心して乗ってもらって、日々笑顔で使ってもらえれば、本当にそれが一番なんで」と話す。

それにしても、日産はなぜここまで、電気自動車にこだわるのか。

2010年に登場した日産リーフは量産される電気自動車の第一号で、世界に先駆け、電気自動車に舵を切ったのはカルロス・ゴーン氏だ。
この時、日産は電気自動車のトップを走っていたが、アメリカのテスラを筆頭に、新規参入してきたライバルたちが市場を席巻。13年前、まだベンチャーに過ぎなかったテスラのイーロン・マスク氏を直撃していた。

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「20年から25年以内には、市場はすべて100%電気自動車になるでしょう。ハイブリッドすら入る余地はなくなるだろう」と話していたマスク氏。

その後、日産は中国や韓国のメーカーにも抜かれてしまう。そして今、サクラに並々ならぬ思いを抱くのが、3年前に社長に就任した内田誠さんだ。

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「11年前から量販のリーフを売り出してきて、日産の技術や学んできたお客様のニーズに対応できる車として、サクラを生み出すことができた。こだわってやっていきたい」。

そんなサクラの販売に、一際力を入れているのが大阪だ。6月、販売店ではサクラの売り込みが始まり、日産大阪では、1人最低1台サクラを売ることを目標に掲げていた。

大阪・吹田市にある販売店を訪ねてみると、ひときわ忙しそうな福山昌志さん(50歳)の姿が。福山さんは、年間150台以上の新車を売る凄腕で営業成績もトップを走っているが、「サクラはまだ販売できていない。お客さんの抵抗が少ないガソリン車の方が売りやすいんですよ、正直なところ...」と話す。
しかしこの日、福山さんは店長に「気になることがあるので、サクラに乗って帰宅したい」と申し出た。一体何をしようというのか...。常識が変わった自動車販売の新たな戦いを追った。

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エンジンから電池開発に大転換へ F1レースも"EV化"の波! 何が変わる?

今年、世界10都市で、F1の電気自動車版=「フォーミュラE」が開催。先日、小池百合子都知事が東京への誘致を表明し、2年後の開催が決定した。

8月、韓国・ソウル。シーズン最終戦の舞台で、ピットの中に日産の文字が。今年、日産はフランスのチームを買収し、本格的に参戦。西川直志さんは、日産からたった1人、レーシングチームに送り込まれた。

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戦う相手は、強豪メルセデスを始めポルシェなど、環境に力を入れるヨーロッパ勢。インドの自動車メーカーや中国のEVメーカーが母体のチームなど、11チームで競い合う。

日本メーカーで唯一参戦する日産チームの一員となった西川さんは、「スカイライン」や「リーフ」などを担当してきたエンジニア。実はレースが始まると、バッテリーを充電したり取り替えたりすることはできず、限られた電気量でいかに効率よく走るかを競う。

西川さんは「量産車の開発で課題になっている部分ではあるので、最高峰で"設計とはこうあるべきだ"というのを学べるのは非常に大きい」と話す。

レース前、西川さんはスタッフと共にコースの確認へ。そこはソウル市内の一般道で、1周2.6キロを歩いて下見する。騒音や排気ガスが出ない電気自動車だからこそ、市街地を走って競うのだ。
アスファルトの継ぎ目やマンホールなどはそのまま、一般の路面で極限の走りをしたらどうなるのか...その答えが、量産車の開発につながっていく。

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迎えたレース本番。チームを買収して臨む初のシーズン、果たして勝負の行方は...。

さらに番組は、日産の技術のすべてが詰まった極秘の拠点「日産テクニカルセンター」で、デザイン部隊を独占取材。デザイナーたちが口にするキーワード="マジックカーペット"とは? 日産が2030年までに世に出すという「進化するクルマ」の姿に迫る。

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