人口減少、空き家問題、認知度の低さ、医療の高齢化...課題を抱える地方都市のリアルな悩みが浮き彫りに

公開: 更新: テレ東プラス

【困り事その2:「東京から最も遠いまち」には課題が山積み。市のブランディングを一緒に考えてほしい!】

続く相談は、島根県江津市政策企画課の山崎恵さんから。人口減少、空き家問題、認知度の低さ、医療の高齢化……。交通の利便性の低さから「東京から最も遠いまち」と呼ばれる同市が抱える課題は、数えきれないほどあるといいます。

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「まずは市のブランディングを一緒に考えてほしい」という山崎さんに、識者たちが発案したのが「最も遠い場所を逆手に取ること」。ネガティブをポジティブに変換し、遠いからこそできることを考えます。

森ビルの飛松さんは、東京の人口一極集中が進んだ結果、規制が多く、開発が難航しやすいこと、リモートワークの浸透で働く場所が自由になったことを挙げ、「そういう意味では、東京が一番未来から遠くなってしまった。人が少なく、課題が多い地方の方が、どんどんイノベーティブなテクノロジーを入れて規制緩和を促せるチャンスがある」と背中を押します。

池澤さんは、コワーキングスペースの充実など、先進的な人たちが出入りしやすい環境づくりを提案。淳さんは「技術は進んでいるけど、規制が多い東京が嫉妬する町になればいい」とエールを送ります。
さらに江津市が、「山陰の『創造力特区』」をスローガンに掲げていることから、「企業研修の場にしては?」との意見も。

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矢継ぎ早にアイデア出しが続く中、澤さんはこんな助言を。
「雑に面白そうな人たちをかき集めることをやった方がいい。ビジネスは人のつながりがすべて。“市を助けて”ではなく、“とにかく2、3年でいいから来てください! 私を助けてほしい”と山崎さん自身が情報発信し、声をあげることが大事。
一番しんどいのは法律。ビジネスを始めるにあたって自由度があれば、腕まくりをして集まる人たちがいる。そのためには、山崎さんがありとあらゆる手段で“助けてくれ”とのろしを上げることをおすすめします」。

最後に藤森さんは、「面白いアイデアがたくさん出た。ほったらかしにせず、これからもTaMaRiBaで江津市をサポートしていきたい」とまとめ、本セッションは終了!
袋小路に陥っているかに見えた市の課題を多角的に捉え、さまざまな解決策が飛び出しました!

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