「1日でも長く」。農作業と妻の介護を献身的に続ける72歳夫が抱える不安と覚悟:家、ついて行ってイイですか?(明け方)

公開: 更新: テレ東プラス

「雪かきをしている時にさ、滑って転んだみたいな倒れ方とちょっと違ったんだよね。なんか、ヨロヨロっとして倒れたもんで」と、ともこさんの様子がいつもと違うのを感じたといいます。「あの日は雪で、救急車を呼んだけど30分くらい来なかったかな」。

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こうしてともこさんの介護生活が始まりました。「大変なのは大変だけれども、最初から覚悟してました。施設に入れる事も考えたけど、まだ若かったし、できるだけ自分の手の届く所に置いて、顔を1日でも長く見たいなという事は、最初から思っていました」と、みつおさん。

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ともこさんに「普段はどんなご主人ですか?」と聞くと、「優しいね。何でも頼りになるよ。この体になってから、何でもやってくれるっきゃ。ありがたいです」。

幸いにも利き手は以前と変わらず動かすことができるともこさん。農作業をお手伝いするのも「何もしなくてもいいけど、何もしないと本人そのものが、気が滅入ってしまいますので」という、みつおさんの思いやりもあってのこと。

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献身的にともこさんの介護をするみつおさんですが、「私が倒れた時に、私を面倒見てくれる人はいるのかな」と、考えることもあるといいます。

「人それぞれ運命ってものはあるから。万が一こういうふうになった時こそ、助け合うのが夫婦であってね。他人には出来ない事ですので」。

介護するのもされるのも大変なことなのだと教わりました。どうぞいつまでもお元気で!