パパ活女子の生首を置き配!「バラバラ殺人事件証言者VTR」から考察する事件の真相

公開: 更新: テレ東プラス

藤井が考察一課について理解した頃、捜査一課長の柳沢慎三(柳沢慎吾)が現れた。船越と柳沢は、顔を見合わせるなり一触即発の雰囲気に。2人は同期で、かつて1人の女性を取り合い、犬猿の仲になったという。

そんな柳沢が、新たな事件の考察を依頼する。
10月12日の夜8時、世田谷区在住の医師・小沢丈(森下亮)の自宅に女性の生首が置き配で届いたという怪事件。同日夜9時頃、テレビ局員・佐々木蓮の自宅に手首、同日夜11時頃には銀行員・宮永孝一のもとに足首が届き、検視の結果、体の部位はすべて木下蘭(菅原樹里亜)のものだと判明した。

kosatsuikka_20221023_04.jpg
元鑑識の高島は、嬉々として「写真ないの? 生首写真」とねだる。徳永から写真を見せられると、「瞳孔が収縮している。薬物の可能性は?」と興奮する高島。柳沢は「今、解剖の結果待ちだ」と答えるのだった。

被害者の木下は、見た目が麗しかった。3年前に某一流企業を辞めて、今は無職。最後に目撃されたのは生首が見つかる前々日で、午後5時半に自宅マンションを出る姿が防犯カメラに写っていた。
状況から考えると、被害者は家を出てから何者かに殺害され、バラバラにされて、3人の男の家に運ばれたということになる。

第一発見者の小沢が、置き配を発見した時の映像が防犯カメラに残されていた。小沢は最近空き巣の被害に遭い、マンションの管理人に自分の部屋の前に防犯カメラを設置するよう要求したという。

「ちょっと待った! ということは、生首を置いたやつも映ってるってことじゃないか」

「当然調べたよ」

モニターには男が荷物を置いているのが映っていたが、おそらく被疑者が荷物を置くように頼んだホームレスで、足取りは全くつかめない。

一通りの説明を終えると、柳沢は去っていった。しかし、考察一課の面々が現場に行く様子はなく、戸惑う藤井に、

「俺たちレベルになると現場なんて必要ない。現場は頭の中にある!」

と語る船越。窓際でブラインドをのぞき、渋い表情で「目をつぶれ! 真実が見えてくる」と決めゼリフを言うのだった。

西村まさ雄(西村まさ彦)がようやく出勤してきた。考察一課に届いた証言者の映像によれば、木下は頻繁にパパ活をしており、遺体が送り付けられた男性も全員パパ。“パパ活の女王”と呼ばれる人物ともめていたらしい。

「もめてたっていうパパ活の女王は?」

「今、捜査一課が探していますが、まだ行方はつかめていません」

「この事件はまだ続くな」

「どういうことですか?」

「まだまだ体の部位は残ってるから、これから別のパパに荷物が送られる可能性があるな」

「なるほど…」

すると、考察一課宛に大きなダンボールが届く。

kosatsuikka_20221023_05.jpg
このタイミングでの届け物に、どよめく一同。もしやこの中にもパパがいて、死体の一部が入っているのでは…と思いきや、中身は山村が注文したキティちゃんのスリッパだった。「衝動買い♡」とにっこりする山村に、一同あきれて考察に戻る。

被害者が殺される前の足取りについて情報が入った。10月10日午後5時半に家を出た木下は、午後6時半に西麻布のすし店で、会社員のパパ・金田浩史と会っていたという。
金田のスマホからその日撮った木下とのツーショット写真が発見され、金田犯人説が濃厚になる。

「金田は他にもパパがいることを知って逆上し、木下を殺してバラバラにした。そして他のパパたちに送りつけた」と考察する藤井に、「待ってくれ」と西村。

「たしかに金田が怪しいが、一つ腑に落ちないことがある。自分以外にパパがいたことで、殺すくらい怒るかな?」

「木下から『パパはあなただけよ』とか言われたんじゃないですか?」

「木下はパパ活の女王ともめるような女だぞ? 金田だって、自分以外にパパがいることは、当然織り込み済みのはずだ」

「だったらなんで、金田は木下をバラバラに?」

「それを考えるのが考察だ」

「……」

思案に行き詰まる中、山村ののんきな声が聞こえてくる。どうやらスリッパが子ども用だったらしく、カスタマーセンターに電話しているようだ。

「キティちゃんはかわいいです〜でも小っちゃいんです。返品お願いします!」

すると西村が「返品? そうか…なるほど!」と何かひらめく。

「金田がバラバラにした理由がわかった。返品だよ!」

「返品?」

「パパ1の小沢は医師と言ったな。もしかして、美容外科医じゃないか?」

「そうです。麻布十番で『JOビューティークリニック』をやっています」

「やっぱり! 木下の写真を見た時に思ったんだよ、整形してるって。木下は小沢の愛人であり、患者でもあったんだ」

ゴシップ誌の愛読者でもある高島が、写真をまじまじと見ながら「ボトックスと目頭切開、顎も削ってるね」と分析する。

「でも、それと生首に何の関係が?」

「木下の整形費用を出したのが金田なんだよ。金田は金を出すから、俺好みの顔に整形してくれと頼んだ。木下にとっちゃ、きれいになるし金も出してくれるしで一石二鳥だ。でも木下は、金田が求める顔になるのが嫌だった。だから小沢に頼んで、自分がなりたい顔にしたんだよ」

「金田は怒りますね…」

「そう! 出来上がりを見て、金田は怒った。対して木下はこう言い訳をした。『全部医者が勝手にやったの!』と」

「なるほど…」

「それに激怒した金田は、木下の首を切り、小沢に返品したんだ」

「……」

西村の考察に黙り込む一同。

「…なんか最後、急にハンドル切りませんでした? 金田が怒ったまではついていけたんですけど、首を切って返品ってのが、ぶっ飛びすぎてません?」

「そう。つまり金田は…サイコパスだ!」

「出たよ…」

「最近の刑事ドラマ、サイコパス説多すぎ」

ため息をつく高島と徳永。

「だってこいつ、整形が失敗したことに激怒して、生首を執刀医に返品したんだぞ!」

高島は西村の考察を遮り、「小沢に生首が送られた理由はそれでいいとして、その後、手首と足首が佐々木と宮永に送られた理由は?」と問うが、「当然サイコパスだからだ!」と譲らない西村。

「…まあ、木下が整形してるのは間違いなさそうですね」

すると藤井が、船越が高島のプリンを盗み食いしているのを発見する。すぐにプリンを取り上げられ、がっかりする船越に、西村が「気休めにこれ見たら?」とスマホを見せる。そこには証言者の女性のSNSが表示されており、スイーツの写真がたくさん載っていた。

kosatsuikka_20221023_06.jpg
「なんだこれ?」

「さっきの証言者のSNS。パパ活の女王っぽかったから、なんか手がかりないかなーって。ほら、おいしそうなスイーツいっぱいあげてるよ」

「うわぁ、うまそう。あれ? これって…」

SNSの投稿の中に、何かを見つける船越。果たして、船越の考察とは!? 考察一課は会議室でどんな真相を導き出すのか! そして柳沢捜査一課長のたくらみとは…!
船越劇場、高島&山村の奇想天外な推理とともに、ぜひ「ネットもテレ東」で確認を!

kosatsuikka_20221023_07.jpg


【第2話 あらすじ】
船越慶一郎(船越英一郎)、山村楓(山村紅葉)、高島誠子(高島礼子)、西村まさ雄(西村まさ彦)、名取悠(名取裕子)、藤井龍(藤井流星)が揃った考察一課に、至急の考察依頼が舞い込む。人気塾講師ニューチューバー篠宮倫太郎(才川コージ)が、塾の生徒を人質にし、立てこもったのだ。「生徒を1人ずつぶっ殺していこうと思います」――現在進行中の事件に挑むことになった考察一課。だが、犯人の要求は謎めいたもので…