ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せてください」を合言葉にリポーターが旅を敢行する「昼めし旅」(毎週月~金曜 昼12時)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。
10月12日(水)は、神奈川県小田原市で昼めし旅。相模湾に面する港町で、新鮮な海の幸はもちろん、かまぼこなどの練り物が名産になっています。そんな小田原市を、お笑いコンビ・エイトブリッジの別府ともひこさんがご飯調査します。
地魚で作るサクサクの天ぷら。衣がはがれないコツは?
まずは小田原駅前でアポなしご飯調査をスタート!
「小田原おでん」の看板に惹かれてお邪魔したのは、駅前にある「入船」。1階と2階が寿司店、3階はステーキハウスとなっています。
店内ではなぜか万年筆を販売。別府さんが理由を尋ねると、同じ会社で静岡・伊東に家具工房「金井工房」があり、テーブルやペンなどを製造・販売しているそう。店内のテーブルもそちらで製作したものだそうです。
「入船」で特に人気のメニューが、地元・小田原漁港で水揚げされたばかりの新鮮な魚を中心とした「地魚にぎり」。
そしてお店イチオシの名物が、ご当地グルメの「小田原おでん」。その特徴は2つ。まずは練り物の街・小田原で作られたおでん種を使うこと。もう1つは、梅味噌をつけて食べること。
さらに、3階にある「ステーキハウス金井」では、隣町・南足柄のブランド牛「相州牛」のサーロインステーキが味わえます。月に20頭ほどしか出荷されないそうで、きめ細かな肉質と、とろけるような脂の甘みがたまらない逸品です。極上の料理を思いっきり堪能させていただいたところで、例のお願いを...
「あなたのご飯、見せてくださ~い」!
交渉成立!
まず1品目は、小田原漁港で水揚げされたマダイ・メジナ・モクアジといった旬の地魚を使った天ぷら。表面に小麦粉などをまぶして衣にくぐらせたら、油でさっと揚げていきます。揚げた時に衣がはがれないよう、衣はあらかじめ冷蔵庫で冷やしておくのがコツ。
続いて2品目は、余った魚でいつも作り置きしているという南蛮漬け。マダイやカンパチが入った、なんとも贅沢な南蛮漬けです。
こちらが入船&ステーキハウス金井のまかない。これからも地元の食材を使った美味しい料理とこだわりの家具づくり、どちらも頑張ってくださいね! お忙しいところありがとうございました!
養鶏家ならでは!こだわりのカレーと食べ方とは?
今度は事前にお約束していた農家の壇上さんの元へ。壇上さんの養鶏場では、ニワトリを平飼いで育てています。平飼いは自然に近い状態で自由に動き回れるため、ニワトリにストレスがかかりにくく、美味しい卵を産んでくれるそうです。
与えているエサにもこだわりがあるそうです。梨やキャベツなど、およそ60種類の野菜や果物も栽培している檀上さん。季節ごとに旬の食材を食べさせることで、1年を通して卵の風味の微妙な変化も楽しめるんだとか。
さらに、小田原の名産であるかまぼこの余剰を引き取ってエサにしているそう。「地域のものでニワトリを育てるのがポリシー」と、壇上さん。
こだわりの卵は、1個150円。見た目も美しく、味が気になります。そこでご厚意で、卵かけご飯をいただくことに!
こちらの卵の特徴は白身! ご飯にかけても形が崩れないほどハリと弾力があります。では、こだわりの卵を堪能させていただいたところで、例のお願いを...
「あなたのご飯、見せてくださ~い」!
交渉成立!
まずは自ら育てた万願寺とうがらしを一口大に刻みます。
鍋には、鶏肉を煮込んだスープが。使うのは役目を終えた高齢のニワトリ。肉質はやや硬いそうですが、旨味が強く、じっくり煮込むと最高の味わいになるんだとか!
そこへ万願寺とうがらしを投入。スープの表面にはうっすら黄色がかった「鶏油(ちーゆ)」が。これが旨味の元なのだそう。カレールーに加え、コリアンダーやターメリックなど18種類ものスパイスが配合されたカレーパウダーを入れたら、あとは味がなじむまで軽く煮込めば出来上がり!
ご飯は羽釜で炊いたもの。甘みと粘りに優れた小田原産の「はるみ」という品種です。
こちらが檀上さん家の本日の晩ご飯。食べ進める途中でご自慢の卵を入れると、まろやかでまた違った味わいが生まれるそうです。これからも、とことんこだわった最高の卵を生産してくださいね。ごちそうさまでした!