ポイントは配置とバランス!ハガキ・封書の宛名、ご祝儀袋の表書きのコツ

公開: 更新: テレ東プラス

メールやSNSなど"デジタル"でのやり取りが主流の時代。だからこそ、手書きの手紙やメッセージには心動かされます。

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毎回さまざまな専門家がレギュラー出演中の生活情報番組「なないろ日和!」(毎週月~木曜朝9時26分放送)から、ペン字・筆ペン教室講師の川南富美恵さんにインタビュー。先週紹介した効率のいい文字上達法「るいとも練習法」で1週間練習したところで、今回は「実践編」。文章をきれいに書く方法や、手紙・ハガキの宛名書き、ご祝儀袋の表書きなどが上手に書けるコツを教えていただきました。

"よく使う文章"を練習

効率よく美文字を目指すためには、「るいとも練習法」での字の練習に加え、 "よく使う文章"を練習するのがポイント。ひとつひとつの字はきれいになったのに、文章を書いたらきれいに見えないのは、字の「配置」が原因です。川南さんのお手本と、きれいに書くコツを参考に、何度も練習して美文字を目指しましょう!

【タテ書きをきれいに書くコツ】
・「字間」(字と字の間)をそろえる。
・字の大きさにメリハリをつける。
・真ん中に線が一本通っているように「中心」を意識して書く。

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【ヨコ書きをきれいに書くコツ】
・ヨコ書きの書き方は2種類あり。字の上下の中心を合わせて書く「中央ぞろえ」より、ノートなどの罫線に字の下をそろえる「下ぞろえ」で書く方が実践的。
・字の「高さ」を保つよう気を付ける。
・タテ書きより字と字の間を少し狭くした方がきれいに見える。

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【実用的なお手本】

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ハガキの宛名の書き方

ハガキの宛名をきれいに書くコツは、後から消せる鉛筆などで補助線を引いてから書くこと。基準となる補助線なしでは、どんな達人でも難しいのです。

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【補助線の書き方】
・「宛名」は、まずは郵便番号の左から2ヵ所目のマスの辺りから下に真っ直ぐ補助線を引き、上下を少し空け、文字数に合わせて文字の大きさの目安も書く。「様」は名前より大きめに。
・「住所」は、郵便番号の右から1~2ヵ所目の間から真っ直ぐ下に補助線を引く。右端に少し余白があるように。
・自分の名前や住所は、切手の右端から真っ直ぐ下に補助線を引く。左端に少し余白があるように。

封書の宛名の書き方

封書も同様に、鉛筆で補助線を引いてから書きましょう。


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ご祝儀袋の表書き

ご祝儀袋も同様に、中央に補助線を書き、文字数に合わせて目安を付けてから書きましょう。

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美文字への近道は"よく使う文章"を練習すること。そして、ハガキや封書の宛名や、ご祝儀袋の表書きは"補助線"を引いてから書くこと。コツを押さえて、美しい字で気持ちを届けましょう。

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「誰でも確実に美文字になる るいとも練習法」(草思社)

取材協力:川南富美恵さん。ペン字・筆ペン講師。「青山一丁目ペン字筆ペン教室」主宰。よみうりカルチャー自由が丘・日本橋三越カルチャー講師。書道師範の父の元、6歳から書道を始め、ペン字・筆ペンも学ぶ。証券会社勤務を経て、国会議員の秘書に。お礼状などを年間500通以上書いた経験をいかし、ペン字教室を開校。著書に「字がきれい!はいいことづくし」(評言社)、「誰でも確実に美文字になる るいとも練習法」(草思社)。
「青山一丁目ペン字筆ペン教室」公式サイト
Twitter:@ fumiekawa
Instagram:@ kawaminami_fumie

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