本田仁美、3年ぶりの黒髪に「そう言えば私、黒髪で生まれて来てたんだな」:北欧こじらせ日記

公開: 更新: テレ東プラス

"フィンランドの沼"にハマること間違いなし! ドラマ「北欧こじらせ日記」(毎週火曜深夜0時30分放送/テレビ東京ほか)がスタート。週末北欧部chikaによる話題のエッセイを原案に、本田仁美AKB48)主演でドラマ化。幼い頃のサンタクロースへの想いに始まり、大学時代に一目惚れしたフィンランド一色の暮らしをする会社員が、フィンランドへ移住を志すまでを描いた物語です。

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フィンランドに恋する主人公・大鳥縞子を演じる本田仁美さんにインタビュー。ドラマのことはもちろん、フィンランドについて、本田さんが大好きな食べ物の話、そして韓国での活動の経験談も!

緊張で「撮影の日が来ないで欲しい」と思ったことも

――本田さんにとって、本作はドラマ出演2作目にして、初主演となります。周囲の方へ、報告はしましたか?

「すぐに家族に報告しました。以前、韓国へ行って挑戦すると言った時、反対されていたわけではありませんが、両親に迷惑をかけていた部分もあったので、今回、両親の喜ぶ顔が見られて、少しは恩返しが出来たのかなと思いました。周囲の人にはあえて言わず、役のために黒髪にした瞬間に『サプライ~ズ!』という感じで(笑)、『今度ドラマやるんだよ』と報告しました」

――撮影を終えての感想は?

「撮影に入る前までは緊張の気持ちでいっぱいで、撮影前の演技レッスンでは、先生に『撮影の日が来ないで欲しい』と言っていたくらい不安でした。でも撮影が始まったら、あっという間で。監督はじめスタッフのみなさん、共演者のみなさんが温かく、いろいろとご教授、ご尽力いただいたおかげで、最後まで楽しみながら撮影を終えることができました」

――今回演じた"大鳥縞子"と本田さんとの共通点はありますか?

「好きなものに対しての熱量があるところです。私は食べること、特にパンやベーグル、チーズが好きで、食べ物の話をしているとテンションも上がりますし、ずっと愛し続けるというところは一緒だなと思いました。食べ物の話なら、何に対しても語れます(笑)。

あとは、歌とダンスが好きで韓国でも活動していたので、好きなことのためならいろいろ挑戦したいという思いがあります。海外で挑戦したい気持ちは、縞子ちゃんと共通する点ですね」

――フィンランドへ行ったことはありますか?

「一度もないです。出身地の栃木県に『フィンランドの森』という施設があり、埼玉県の『ムーミンバレーパーク』にもロケで行ったことがあるので、ある程度フィンランドの魅力を知っているつもりでしたが、本作を通じてインテリアやヴィンテージの食器、食べ物など、今まで知らなかった北欧やフィンランドを知ることが出来ました。いつか実際にフィンランドへも行ってみたいです」

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――フィンランド以外にも、今後、行ってみたい国はありますか?

「チーズが好きなのでスイスや、カヌレが美味しいフランスにも行ってみたいです。和食が好きですですが、デザートは洋菓子が好きなので、洋菓子やパンが美味しい国へ行ってみたいです」

――縞子は北欧風の部屋に住んでいますが、本田さんのお部屋はどんな様子ですか?

「ホテルライクな部屋が好きなので、無機質な感じでシンプルです。その中に多肉植物を置いたり、花瓶に好きなお花を差したりもしています。このドラマを通して北欧のインテリアも素敵だなと思いましたし、最近食器集めにハマっているので、生活の中に北欧の温もりを取り入れたいです。

ドラマでは、マリメッコ(フィンランドの人気ブランド)のお洋服を着たり、まな板にも"Made in Finland"と書いてあったり、隅から隅まで監督さんの北欧へのこだわり詰まった作品です。北欧、フィンランドのマニアの方は、隠れミッキーを探すみたいな楽しみ方も出来ると思います(笑)」

現場ではフィンランド語でコミュニケーション

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――このドラマのために、黒髪にしたそうですね。3年ぶりの黒髪の心境は?

「朝起きて鏡を見るたびに、自分ではないみたいで、毎日驚きがありました。自分ではなかなか見慣れなかったのですが、周囲のみなさんは『似合ってる』『かわいいね』と言ってくださって、安心しました。"そう言えば、私、黒髪で生まれて来てたんだな"と思い出しました(笑)」

――フィンランド語を学ぶ機会があったそうですが、ご感想は?

「日本語のカタカナ表記そのままの発音も多かったですが、逆に日本語にはないものもありました。頭の文字にアクセントをつけて読むというのも、フィンランド語の特徴ですね」

――フィンランド語は、今後、覚えられそうですか?

「覚えられるかな?(笑)でも、かわいいなと思いました。日本語の『やあ』にあたる『モイ』という挨拶があって、『モイモイ』だと『バイバイ』なんです。撮影現場のスタッフさんとは『モイ』や『モイモイ』を、コミュニケーションのひとつとして使っていました」

――韓国での活動の際は韓国語も学ばれたと思いますが、今回のフィンランド語含め、外国語を学ぶ時の本田さんなりの勉強法を教えてください。

「韓国語は、気になったもの、目の前にあるものの単語を調べて、それをノートに書いて覚えていました。例えば、今ここにお茶があるんですが、『"お茶"は韓国語でなんて言うんだろう』という風に。これは他の外国語を勉強する時にも活かせそうですね」

――韓国での芸能活動の経験は、今の本田さんにどう活かされていますか?

「韓国の活動を通して、日本、韓国はもちろん、世界中で私を知ってくださり、応援してくださる方が増えたので、世界の方々に向けて発信していきたいと思うようになりました。常にSNSを更新したり、そこでも韓国語を使ったりしています。

今回のドラマ主演が決まった時も、世界のファンのみなさんもすごく喜んでくださって。『原案本を取り寄せて読んでみたよ』とか、元々この本が好きで『まさか、ひぃちゃんが演じてくれるなんて』『好き同士が組み合わさってうれしい』と言ってくださる方も大勢いらっしゃって、とてもうれしかったです」

――最後に、メッセージをお願いします。

「ドラマのお話をいただいた時に、『北欧こじらせ日記』作者の週末北欧部chikaさんから、『本田さんが世界に挑戦する姿を見て勇気をもらいました』という温かいメッセージをいただきました。原案本を読んでいても感じましたが、chikaさんは好きなものに対してまっすぐで、芯があって、温もりがあって、そんな素敵な方を演じることが出来て、本当に幸せです。

ポジティブな精神の縞子ちゃんを演じさせていただくことで、改めて"何歳になってもチャレンジするのは楽しいことで、大切なことなんだよ"と、たくさんの方にお届け出来たらいいなと思います」

【プロフィール】
本田仁美(ほんだ・ひとみ)
2001年10月6日生まれ。栃木県出身。AKB48のメンバー。愛称・ひぃちゃん。「オクトー~感情捜査官 心野朱梨~」(読売テレビ/日本テレビ系)でドラマ初挑戦、本作で地上波連続ドラマ初主演を果たす。
Twitter:@hnd_htm__1006
Instagram:@10_hitomi_06

(取材・文/佐藤ろまん)

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ドラマ「北欧こじらせ日記」第1話は?

第1話「真夜中のシナモンロール」
東京の旅行代理店で働く縞子(本田仁美)は、北欧が大好きで、一人暮らしの小さなアパートで北欧の雑貨、食べ物、音楽など、フィンランドを感じることができるアイテムに囲まれて暮らしている。ある日、社長から突然倒産を告げられ、職を失ってしまう。大好きな北欧アイテムに囲まれた暮らしに危機が訪れた縞子は...。

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