遺骨ダイヤ、空中散骨...もうお墓はいらない?専門家に聞く<最新お墓事情>”もしもの時”を家族に伝えていない人が8割超!

公開: 更新: テレ東プラス

3年ぶりに行動制限がない夏休みとなり、お墓参りのために帰省した方も多いのでは? 久方ぶりの家族や親戚との再会を喜ぶ一方、家族の高齢化と共に話題となるのが「お墓の継承問題」。自分たちの代まではまだしも、子どもたちの代まで継がせるとなると荷が重すぎる、遠方まで通わせるのは可哀そう、子どもがいない場合はどうなるの? など、今回の帰省で話題になった人もいるのでは?

そこで「テレ東プラス」では、「Yahoo!ニュース」を通じて、全国の40~70代2000人に「お墓」に関するアンケートを実施(2022年8月1日)。その結果を踏まえ、専門家に話を聞いた。

「亡くなった後の対応について、具体的に家族と話していない」と答えた人が8割

「あなたのお墓は決まっていますか?」との問いに「はい」と答えた人は43.4%、「いいえ」と答えた人は56.7%。「あなたが亡くなった後の対応について、具体的に家族と話していますか?」との問いには、80.6%の人が「いいえ」と答えた。「エンディングノートをつけていますか?」との問いに「はい」と答えた方はわずか4.4%に。

「あなたは先祖のお墓に入りますか?」との問いに「はい」と答えた人は40%。

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「いいえ」と答えた人にその理由を聞くと、「お墓を継ぐ人がいないから」が25.0%、「家族がお墓参りしづらい場所にあるから」が12.0%、「家族仲が悪いから」が6.2%、「パートナーと一緒のお墓に入りたくないから」が2.0%。
自由回答では、「今はお墓に入る以外にいろんな選択肢があるので」「お墓を残して、後世の足かせにしたくない」「実の親と一緒の墓に入りたい」「愛犬とずっと一緒にいたいから」などの声が挙がり、海洋散骨、樹木葬、共同墓地を希望する回答も目立った。

「新たにお墓を建てる予定がある」との問いには、わずか6.0%の人が「はい」と回答。予算は「100万円以上」が0.9%、「50万円以上~100万円未満」が2.1%、「30万円以上~50万円未満」が2.5%、「30万円未満」が1.5%だった。

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「最近は、お墓の固定概念に変化が見られます。興味があるものは?」との問いには、樹木葬が35.9%、海中散骨が29.2%という回答に。

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「親族のお墓参りはしていますか?」の問いには69.6%が「はい」と答え、その頻度については、「年に数回」と答えた人が多く46.2%を占めた。