お祭り大好きYOUが第二の故郷の青年団員として守るものは?9年後の彼女にサプライズ!:YOUは何しに日本へ?

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日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎え、アポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時25分~)。今回のテーマは「日本と言えばコレでしょ!SP」。今回は「日本と言えばコレ!」という絶対に譲れないこだわりを持つYOUに密着する95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

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(2013年10月28日放送)

関西国際空港で声をかけたのは、イギリスから「お祭りに参加するため」に来日したディビカさん。石川県は今浜の八幡神社で行われる秋祭りだという。ディビカさんは祭りを取り仕切る青年団のメンバーであり、太鼓を叩いているという。8年間今浜で働いて、2年前にロンドンに帰ったが、祭りが好きすぎて時期になると来日するそう。3日間続く祭りに一緒に行こう~と誘ってもらえたので、密着決定!

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9月16日、宝建志水町(今浜地区)へ向けて車で1時間ほど行くと、前方に神輿の行列が見えてきた! その列から、青いマイハッピに身を包んだディビカさんが登場。ハッピは18~35歳までの若者に運営される今浜青年団員の証だ。この日は秋祭りの2日目の「場ならし」で、獅子舞と神輿が町中の家々を巡り、五穀豊穣と大漁を願って練り歩く日。ディビカさんは獅子が舞う中で太鼓を打つなど、なんと150年も続く伝統芸能を地元民と一緒に守っているのだ。

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夜7時、宵宮(夜祭り)へ向けての決起集会が行われていた。「気をつけてください、スッゴくテンションが上がるから」とディピカさんに注意されたように、なんと団員が団員の髪をむしるという激しいシーンも......(震)。

夜7時30分になると、宵宮がスタート! 仕掛け花火(通称・ナイアガラ)が次々とさく裂し、空から花火が降り注ぐなか獅子舞と神輿が町中を巡回、熱も気にせず夜通し青年団は舞い続ける。

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そんななか、ディビカさんは知人・近岡さんの自宅へ。宴会に参加すると、祭りのために来日したディビカさんの近況に話題が集中。仕事は「イギリスにある日本大使館。広報文化センターで働いて、日本のことをイギリス人に色々教えている」と明かし、すごい!と驚かれていた。

するとそこに「日本の父」が登場し、ディビカさんは大感激。日本の父とは宝達志水町役場の松浦さんで、10年前にディビカさんの受け入れを担当した職員さんだ。「本当こういう田舎にね、よく来てくださった。まして馴染んでくれて定住してくださった。私としても嬉しいです」と感謝する。

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ディビカさんは、大好きな人々に囲まれ、大好物の今浜の郷土料理「笹寿司」をほおばり、里帰りの喜びでいっぱいだ。

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続いて、来日時に受け入れてくれたもう1人の担当「日本のお母さん」の土上さんとも再会。当時を振り返り、「(祭りには)全然(興味)なかった。日本のことなんにも知らなかった」というが、今では仲間に負けないお祭り好きに成長し、土上さんからは「"今浜の血"が流れてるんじゃないかね」と笑われた。

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翌日はいよいよ秋祭りの3日目、1年で町が最も熱く燃える神納の日だ。夜7時30分に最終夜がスタートすると、やはり花火が頭上から降り注ぐなか、舞いが始まった。神社の参道から境内までの約150mを、一晩かけ歌い舞い神輿を奉納する。青年団のアキユキさんは、祭りに出られない喪中のなか、たぎる血が抑えきれず全力で舞い踊り、最後に「やっても~た~」とその場に崩れた。

午前3時30分から始まった、祭りの最後を飾る約30分間のクライマックス・獅子殺しで、3日間の祭りは終わりを迎える。「約8年間、この町に住んで、本当に毎日楽だったね。優しい人ばっかりやったし。(今浜が)第二の故郷」と、目を輝かせるディピカさんだった。

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(そして2022年8月)

あれから9年、現在ロンドンの実家で暮らすディピカさんと、オンラインで再会することができた! 今もイギリス日本大使館に勤め、11年目になるという。数年前に浅草に友だちができて、夢だった「三社祭」にも参加、人生初の神輿かつぎも叶った。さらに「ジャパンフェスタ2022inスロベニア」にも参加して、ここでも神輿かつぎ。「みんなでワッショイワッショイして、スゴい気持ち良かった」と、今なお祭りへの愛は変わらない。

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ところで、あれから今浜の祭りはどうなったのか? やはり、ここ2年はコロナ禍で今浜に行けないそうで、「今年は祭りができると聞いたから、できれば行きたいけどまだ難しい。みんなに会いたいです」と寂しそうだ。

そんなディピカさんのために、実は番組からサプライズを用意していた。番組Dがカメラ(PC)を移動すると...、なんとそこには今浜のみなさんが祭囃子を鳴らして踊っているではないか(今浜から)!

ディピカさんはまさかの再会に大喜び。懐かしい仲間から、「ディピカ、泣かんな」と声がかかると、「びっくりした」と涙をぬぐう。2022年はお祭りをやると直接聞いたディピカさんは、「いいなぁ~! 開国してよ!」と懇願した。こうしてみんなが集まったところで、いつものセッションをやろうか~ということに。さっそくマイハッピに着替えたディピカさんはバチを持ってエアで打ち始めるが、なかなかタイミングが合わなかった(笑)。

やっぱりセッションは今浜で直接やるしかないね、と再会を約束したところで、オンライン追跡は終了~。ディピカさん、また今浜で待ってます!