【3行まとめ】
・ドラマ24「雪女と蟹を食う」第5話「違う景色」をプレイバック
・北と彩女はついに北海道へ。北は偶然、かつてテレビ番組で見たあの朝市を訪れることになるが、実はそこは、彩女にも思い入れがある場所だった
・2人は人生最期の地を稚内と決め、さらに北へ向かうが、ある会話をきっかけに想いがすれ違ってしまう
毎週金曜深夜0時12分からはドラマ24「雪女と蟹を食う」(主演:重岡大毅 ジャニーズWEST)を放送!
「テレ東プラス」では、第5話「違う景色」をプレイバックする。
※下記ネタバレあり
痴漢冤罪により全てを失い、人生に絶望した男・北(重岡大毅)は自殺を図ろうとするが、あと一歩踏み切れずにいた。
テレビでグルメ番組を見た北は「人生最後の日は北海道で蟹を食べたい」と思い立ち、図書館へ。そこで見かけたセレブ妻・雪枝彩女(入山法子)に狙いを定め、家に押し入り、金を要求するが、彩女に促されるがまま情事を交わしてしまう。彩女に「私も食べたいです、蟹...」と告げられた北は、戸惑いながらも2人で不思議な旅を始めることに。
旅の途中、北は彩女が死ぬために自分についてきたこと、夫で小説家の雪枝一騎(勝村政信)との間で孤独を感じていることを知る。
2人はついに北海道に到着した。フェリーで函館港に降り立つと、函館の朝市へと車を走らせる。
(死と引き換えに手に入れた、彼女と旅を続ける切符。北海道...ここが俺たちの、終わりの地)
朝市に着くと、食堂で「活いか踊り丼」を注文し、「食べてみたかったんですよ」とはしゃぐ彩女。
「北海道、よく来るんですか?」
「初めてです。ずっと憧れだったんです、北海道。行くあてもないのに色々調べて...。だから今、とても幸せ」
微笑む彩女。北は一瞬、彩女が自分を見ていないような気がしたが、「旅の間は楽しそうにする」という約束を思い出し、微笑む。
食事処を出て、朝市を散策。活気づいた市場を回っていると、北は既視感を覚えて辺りを見回す。そして、ここがテレビで見た蟹の販売店だということに気づき、足を止める。
「どうかしました?」
「どこかで見たことあると思ったら、テレビ番組で...。俺、その番組見て、蟹食いに行こうと思ったんです」
(...そうか。俺、ここまで来たんだ...)
感慨深げに店を見る北。その隣で、彩女も何かを思い出していた。
〜〜〜
あの日、彩女も同じ番組を見ていた。ダイニングテーブルに手書きの日程表や鍵付きのノートを広げながら、北海道のガイドブックを読む彩女。
「このお店では、蟹のしゃぶしゃぶも食べられちゃうんですよ〜!」
テレビから女性アナウンサーが食リポしている声が聞こえ、ふと顔を向ける。蟹を頬張る女性アナウンサーの後ろに映り込んでいたのは...夫の一騎と愛人らしき女性の後ろ姿。ぼんやりとテレビを見ていた彩女の顔が、冷たい表情へと変わる。
〜〜〜
「彩女さん?」
我に返った彩女が「ごめんなさい。私も同じ番組を見ていたので、驚いてしまって」と答えると、北は少しうれしそうに「そうだったんですか。偶然ってあるんですね」と言う。
すると、蟹店の店員が試食用の蟹を2人に勧めてきた。それを黙って見つめる彩女と、はっとする北。北は何か言おうとするが、彩女がその前に「いえ、大丈夫です」と言い、2人は店を後にした。