美人母娘YOUが家族の協力で夢のルーマニア料理店をオープン!...のはずが、トラブル続出でどうなる!?:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎え、アポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時25分~)。今回のテーマは「今年の夏は人生サマー変わり YOUの大奮闘にお疲れサマーSP」。8月8日は笑いの日...ということで、爽やかに笑えるYOUの奮闘ぶりを届ける95分! はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

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羽田空港で声をかけたのは、鹿児島県に住むルーマニア出身の南田エレナ(44歳)さんと、そのご家族。夫の忠和(56歳)さんは日本人だ。19年前に研修生として来日したエレナさんは、鹿児島の繁華街で忠和さんと出会い結婚した。二女のマリア(15歳)さんのモデル活動のため揃って上京していたが、これから地元に帰るところだ。

聞けばエレナさんと長女のユリアナ(23歳)さんは、ルーマニア料理のテイクアウト店を開業するというではないか。オススメ料理は「アルディ・ウンプルツィ」という肉詰めピーマン(正確には肉詰めパプリカ)。気になるので取材を申し込むと、逆に招待してもらえたので密着決定!

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2カ月後、オープンが決まったと連絡が入ったので、さっそく鹿児島のご自宅へ。開店は6月8日に決まり(取材日は5月30日)、エレナさんは早く料理がしたいと興奮するが、ユリアナさんはレジも担当するプレッシャーで、9日前からド緊張状態。大手食肉メーカーで営業職を務めるパパを練習台に、何度も接客シミュレーションを重ねた。

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その後、車で一家が向かったのは、開業前の「ハッピーキッチン」。「お互いハッピーにご飯を食べたり、作れれば一番いいと思いました」という想いで名づけ、青・黄・赤のルーマニアカラーでデザインした明るいお店だ。「(準備にかかった費用は)470万ぐらいですかね。あとはがんばってもらえれば」と、忠和さんは妻を強力にサポートしてくれている。

続いて「中央卸売市場青果市場」で野菜を仕入れ。オススメ料理「アルディ・ウンプルツィ」を作るためのパプリカもたくさん買って、「早く作りたい!」と腕がなるエレナさんであった。

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店に戻ると、まっさらな厨房で初調理スタート。フライパンで炒めた玉ねぎにトマトソースを合わせ、その中に少量の米(肉と米がフワッと柔らかくなる)を投入。さらに炒めたら、合い挽き肉(牛・豚)にかける。そこにルーマニアで人気の調味料を隠し味に入れ、パプリカに詰めて約20分煮ると......、美味しそうな「アルディ・ウンプルツィ」の完成だ。試食した番組Dは、「いくらでも食べられる」と大絶賛!

【豆知識】「ドラキュラ」のモデルになったヴラド公(15世紀)の元生家で営まれるレストラン(ルーマニア・シギショアラ)では、この料理を「ドラキュラの心臓」という名で提供中。名物メニューだそう。

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ところで、なぜエレナさんは店を始めようと考えたのか。それは両親が共働きで、10歳から祖母に習って妹たちのご飯を作ってきた経験に由来する。1989年に起きたルーマニア民主化への革命時、祖母は経済的に困窮した国民を家に招き、よく手料理を振る舞っていたそう。食べたみんながハッピーになるのを見て憧れたエレナさんは、離婚後にダンサーとして来日した際も、店によく来るルーマニア人に料理を振る舞うと大好評。「私も"幸せだな"って思いました。それで自分の夢が料理の店を作ることになった」。

そんな時、忠和さんと出会い3カ月後に再婚。二女のマリアさんが生まれ、8年ほど前には長女のユリアナさんを日本に呼び、4人の暮らしをスタートさせた。子どもも大きくなった今、「人生一度だからやってみれば」という忠和の後押しもあって、約3カ月間準備に奮闘してきた。長年の夢がもうすぐ叶うのだ!

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そこへマリアさんも駆けつけ、開店チラシをユリアナさんと一緒に近所で配り始めた。午後9時には仕事を終えた忠和さんも合流し、白衣姿で調理をお手伝いするなど、家族みんながママの夢を応援している! 番組Dが「お金をかけて開業するプレッシャーは?」と聞くと、開業資金を出した忠和さんは内心ドキドキなのか、「イチバン不幸です」とポロリ(笑)。「ないです」というエレナさんは、「ポジティブな感じでその自分たちの気持ちを料理の中に入れて、お客様がハッピーになればいいんじゃないのかな」と語った。

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ついにオープン当日の朝! 厨房をのぞくと、家の冷蔵庫に仕込み済みの料理を忘れたユリアナさんが、エレナさんに注意されていた。忠和さんが持ってきてくれて事なきを得ると、今度は炊飯器が動かずご飯が炊けない、というトラブルも。ドタバタのなか、オープン予定の11時に迫っていたが、料理は未完成。トラブル続出で間に合わず、忠和さんが外で待つお客さんに何度も頭を下げて謝った。

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30分遅れで、どうにか肉詰めパプリカ、「サルマレ(ロールキャベツ)」、「オウ・ウンプルツィ(たまごのマヨネーズ和え)」などルーマニア料理7種に、唐揚げなど和食も完成(時期により料理は変更)! 開店した途端に大盛況となり、料理はみるみる完売となった。

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そんななか、だいぶ前からレジ接客を心配するユリアナさんだったが、練習の成果を発揮して大活躍していた。せっかくなのでお弁当を食べた近隣の方々に感想を聞くと、「野菜の味がスゴいしてて、シンプルに美味しい」などと高評価をいただいた。午後6時、こうして初日の営業は終了。

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ほぼすべての料理が完売し、ほっとしてみれば水も飲み忘れるほどの忙しさだったことに気づき、表情がほころんだところで密着は終了。ユリアナさんから仕事ぶりを「素晴らしいと思った!」と絶賛されたエレナさんは、「もっともっとルーマニアの料理を鹿児島のみなさまに食べてもらうことが今の夢です」と語った。エレナさん、これからもハッピーなお店をずーっと続けてね!