杉野遥亮「いろんなものを吸収することで良い悪いの判断がブレてわからなくなったり、”自分って何なんだろう”と思ったり...そんな順平に共感しました」:僕の姉ちゃん

公開: 更新: テレ東プラス

益田ミリの人気漫画を黒木華×杉野遥亮で実写化! 毎週水曜深夜1時からは、ドラマ「僕の姉ちゃん」を放送!(Amazon Prime Videoでは、全話一挙先行配信中!)

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CMディレクターの吉田善子がドラマ初監督・初脚本を担当。素朴な社会人1年目の弟・順平(杉野)と鋭いツッコミで世間を斬るアラサーの姉・ちはる(黒木)の2人暮らしを、ユーモラスな会話劇で楽しむ本作。恋愛観や仕事論など、姉・ちはるから発せられる言葉の数々は共感を与えること間違いなし!

「テレ東プラス」は、順平を演じる杉野遥亮を直撃! 「直ちゃんは小学三年生」「東京怪奇酒」に続く"テレ東作品"で、新たな一面を見せ、楽しませてくれる彼の素顔に迫ります。

弟がいる僕は、常に"自分がお兄ちゃんでいたい"という気持ちがどこかにあって...強がってしまうことが多いです

――まずは、原作を読んだ感想から教えてください。

「"姉ちゃんがズバッと言うひとことが本質をついているな"と思いながら読みました。こんなに面白く本質をつけるんだとビックリしました。原作は、4コマとか3コマとか、長くても2ページくらいの短いマンガなので、実写で演じたらどうなるのか、自分が順平としてどう生きられるかということを考えました。
脚本には"......"がすごく多いんですよ。でもこの部分は何かを作るのではなく、ちはるの言葉や行動を受けて"順平がどう思ったか"を表現することが大事なのかなと。同じ"......"でも、その時によって『何言ってるの?』『また言っている』となることもある。あまり深く考えず、その時々で順平になって感じたことをお芝居で見せられるよう心がけました」

――黒木さんとのユーモラスな掛け合いも魅力的ですね。

「順平と姉ちゃんは、話が進むにつれてわかり合っていきます。2人暮らしをしていく中で、お互いが知らなかったことを知っていく。2人のシーンは2週間くらいでまとめて撮りましたが、台本の順番通りに撮影していったので、順平が姉ちゃんのことをちょっとずつ理解して変わっていく感じは出ているんじゃないかなと思っています。
気をつけたのは、コントになりすぎないようにという点。あまりツッこむとコントになってしまうので、お姉ちゃんとの距離感に気を配りました。"自然な会話の中でクスッと笑える何かにしないと"と、意識して演じました」

――作品を創る上で、黒木さんとはどのようなお話しをしたのでしょう。

「ここをこうしようという話は特にしなかったです。撮影スケジュールはタイトでしたが、濃厚な時間を過ごせたというか...。2人とも、役と自分の境界線がわからなくなる瞬間がありました(笑)。砕けた黒木さんを見ることができて、うれしかったです」

――順平に共感する部分はありましたか?

「順平は23歳ですが、僕も同じくらいの時期は、まだ自分の軸が確立していなくて...。いろんなものを吸収することで良い悪いの判断がブレてわからなくなったり、"自分って何なんだろう"と思ったり...。そういうところは"わかる!"と思いました。順平は姉ちゃんという刺激的な人と暮らして、スポンジのように物事を吸収していく。そういう時期ってあるよね、と思いました」

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