念願のドラマ”料理監修”!ロバート馬場ちゃんのカンタン美味しい「晩酌レシピ」

公開: 更新: テレ東プラス

1日の終わりに飲むお酒をいかに美味しく飲めるか――。栗山千明演じる主人公・伊澤美幸が、サウナ、ウォーキング、トレーニングなど、さまざまな晩酌の準備を経て、今宵最高の一杯を追い求めるドラマ25「晩酌の流儀」(毎週金曜深夜0時52分放送中)。

"最小のコストで最大のパフォーマンス"をモットーに、近所のスーパーで買った食材やお惣菜を使ったお手軽料理も話題となっている本作で念願の"料理監修"を務めるのは、テレビ番組やレシピ本でプロ顔負けの料理の腕を披露するお笑いトリオ、ロバート馬場裕之

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"お酒"をテーマにした新たなグルメドラマで馬場さんがこだわったことは? レシピの秘密とは? 主人公美幸との共通点とは? 誰でも簡単に実践できるレシピが料理初心者からベテランまで幅広い層に支持されている馬場さんが、晩酌の楽しさを教えます。

念願のドラマ"料理監修"

――今や芸人としてはもちろん、料理家としての顔を持つ馬場さんですが、新たに今回"料理監修"の肩書きも加わりました。

「はい、料理のお仕事を始めて十年ほど経ちますが、それを認めていただけたようでうれしいです」

――もはや「先生」ですね。

「(笑)、いえいえいえ、とんでもないです!」

――最初に"料理監修"のお話を聞かれた時にどう思われましたか?

「料理監修はプロの料理家の方がやられるものだと思っていたので、最初は"大丈夫かな?"と、ちょっと尻込みしたんですけど、"せっかく依頼されたのならやってみよう"と思い、お引き受けしました。料理のお仕事がだんだん増えてきて、本を出させていただいたり、最近ではローソンさんとコラボさせていただいたり(馬場さん監修のサンドイッチが好評を!)する中で、自分としてもスキルアップした実感があったというのもあります」

――タイミングもよかった?

「そうですね。あとドラマに出てくる料理が"晩酌に合わせたもの"ということで、普段、自分が家でやってることでいいんだなと思ったのもありました」

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――クレジットにはフードコーディネーターさんのお名前も。お2人で協力して作られてるのですか?

「僕はレシピを考える段階でアイデアを出して、それを現場でフードコーディネーターさんに作っていただいています。例えば、第1話であれば、最初はサーモンのカルパッチョだったところを"しめ鯖もオリーブオイルと相性がいいですよ"と提案しました。しめ鯖は使えるんですよ。お酢が効いているのでバルサミコ酢もいらないですし、あぶっても美味しいですし。お魚が苦手な方でも食べやすいかな、と思って」

――カルパッチョって決まりごとはないし、簡単にできるんだなと感心しました。

「オリーブオイルと黒胡椒をかければ、それっぽくなりますし(笑)、そこに刻んだ玉ねぎでも乗せればお店風になります。ドラマに出てきたしめ鯖のように真空パックされたものなら日持ちもするので、何か1品足りないな...という時もすぐできます。もちろん、そのまま食べても美味しいので、常備していれば重宝しますよ」

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――ドラマでは「見た目はカルパッチョっぽくないが、中身は本物、正真正銘のイタリア料理だ」など、美幸の心の声が響きます。あれは馬場さん自身のつぶやきだったり...?

「あんなには喋らないですけど(笑)、共感するところはありますね。お酒を美味しく飲むために料理にこだわるというのは美幸さんも僕も同じですし、それがなければこんなに料理していないかもしれないので、お酒には感謝したいですね」

――現在は本作の料理監修はもとより、全国各地の番組で料理コーナーを担当。どんな時にレシピを考えているのですか?

「ほとんどが移動の車中です。この食材を使って何か料理を作ってください、という依頼が来ると、頭の中で"じゃあ、これとこれを合わせてこう作ろう"と決めて、そのレシピを担当者さんに送信して、現場に出向いて作る。時間がなかなか取れない場合が多いので、試作することはないですね。たまに、例えば食材が思っていた以上にやわらかいな、かたいな...という時もありますが、分量や調理時間を変えるなどして、何かしらの方法でリカバリーします。そういうトラブルに対処する術は、お仕事をしていく中で身に着きました」

――ドラマに登場する料理を見て真似される視聴者も多いと思います。そうしたトラブルの対処法があれば教えてください。

「簡単に作れる料理が多いので、そんなにトラブルが起こることはないと思いますが、最初は少量から作ることをオススメします。大量に作っちゃって、あとで"うーん、イマイチかな..."となると困るので。食材が余って、次に何を作っていいのかわからないままダメにしちゃうこともありがちですよね。今はスーパーに独り暮らし用のお野菜とかお肉が売っていますから、まずは少しずつ作ってみてください」

――食材が余ったはいいが、どうしていいかわからない。料理初心者にありがちですね。

「"カレーを作るぞ"って、いきなりスパイスを揃えるのもありがちですよね、特に、料理を始めたばかりの男性に(笑)。最初は市販されている普通のカレー粉で十分です。そこから少しずつ足りないと思うスパイスや気に入った調味料を買い足していきましょう。あとは基本の調味料"さ(砂糖)し(塩)す(酢)せ(醤油)そ(味噌)"。それさえあれば、大体の料理は大丈夫ですよ」

――馬場さんはご自身で調味料も作られたりしていますが、市販のものを買う際に何かこだわりはありますか?

「さしすせそに加えて、みりんなどよく使う調味料は、なるべくいいものを選ぶようにしています。安いものでも構いませんが、いいものってそれだけで料理の味がワンランクアップするので。1回に使う量を考えると、たった何円ですからね。よりおいしいものを買った方がいいと僕は思います。あとは好きなお皿にキレイに盛り付ける。それだけで、スーパーで買った食材やお惣菜がさらに美味しくなります」

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――ちなみに本作では商品を売る側、スーパー「ツルマート」店員・牛場役でご出演を。美幸とのやりとりが物語の、いいスパイスとなっています。

「お芝居については、僕なりに一生懸命、楽しくやらせてもらってます、としか言えませんが(笑)。牛場が美幸さんに言った『自分の好きなものを食べ、好きなものを飲む。これ以上の幸せはないです』というセリフはわかるな~と思いました。僕もそんな生活を43年間やっていますが、一番の幸せってそれだよな、って。だから結婚できないのかもしれないですけど(笑)。レシピはもちろん、いかに料理に手間を省くか、洗い物を減らすか...そういうことを考えている時間は楽しいですし、毎日の発見がうれしいですね」

――最近は、何か発見がありましたか?

「蓋の付いたガラスのボウルですね。電子レンジで何でも蒸すことができるし、蓋との間に隙間があるから蒸気も逃げる。あとラップとかゴミも出ないし、油のベトつきもないし、酸にも強くて洗うのもラク。最強の器だと思います」

――では、台所で今欲しいものは?

「お酒絡みなんですけど、ビールサーバーが欲しいです。炭酸の強弱も調整できて、冷蔵庫に埋め込んであるタイプ。"このビールには、これくらいの炭酸がいいな"とか自分なりに好みがあるので、ぜひ普段使いしたいです。これがあれば、より最高の晩酌が極まると思うんですよ」

――そうした食や料理へのこだわりは昔から?

「実家の母親の影響ですね。まだ一般の家庭に浸透していないころから豆板醤とかナンプラーとか、見慣れない調味料が食卓にありましたし、自分でも市販のラーメンにナンプラーとレモンを入れてタイ風ラーメンを作っていました。母親は今、自分でいちから発芽玄米を作っていますね」

――そして、いつしか料理が仕事となり、今回は料理監修という肩書きを得ました。これからの目標はありますか?

「お店をやりたいですね。和食の創作料理の店。いろいろプランはあるので、実現した際はぜひ食べに来てください!」

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馬場ちゃんの「晩酌レシピ」

馬場さんに、今が旬の夏野菜を使った簡単で美味しい「晩酌レシピ」を教えていただきました! プラス、新たな調味料にチャレンジしてみたい方には、カレーに欠かせないスパイス「クミン」を使った簡単レシピも。今夜の晩酌に、ぜひ!

【トマト冷やしそうめん】
夏の定番"そうめん"が!
「トマト」をすりおろし(トマトジュースでも可能)、「めんつゆ」を(※濃縮2倍タイプなら2倍、3倍タイプなら3倍のトマトで)割る。「黒コショウ」「オリーブオイル」で味を調え、茹でた「そうめん」にかける。「バジル」「大葉」「小ネギ」などお好みの薬味を散らして完成!

<馬場ちゃんポイント!>
「冷凍したトマトをすり下ろせば、よりキンキンに!」

【みょうがの豚バラ巻き】
「みょうが」を「豚バラ肉スライス」で巻き、「塩」「コショウ」のみで焼くだけ! 「ショウガ」も追加して、みょうがとショウガの千切りを豚バラ肉で巻いても美味しい。

<馬場ちゃんポイント!>
「巻くのが面倒臭ければ、みょうがと豚バラ肉を切って炒めてもOK!」

【ラム肉のクミン炒め】
1.「ラム肉」(牛肉、豚肉、豚肉、鶏肉でも可)と、タマネギなどお好みの「野菜」を食べやすい大きさに切る。
2.フライパンで「サラダ油」(オリーブオイルでも可)と「クミンシード」を加熱し、十分に香りを引き出す。
3.クミンが焦げないうちに、肉、野菜を入れて炒め、火がとおったら「塩」「コショウ」

<馬場ちゃんポイント!>
「クミンはパウダーではなくシード(ホール)を使って、焦げないように炒めること。クミンの風味が引き立ち、食欲をそそります」

(取材・文/橋本達典)

【プロフィール】
馬場裕之
1979年3月22日生まれ。福岡県北九州市出身。1998年に秋山竜次、山本博とお笑いトリオ"ロバート"を結成。2011年「キングオブコント」優勝。料理の著書に「ロバート馬場ちゃんの毎日毎日おいしい本」(KADOKAWA)、「バーミキュラでシンプルごはん」(ヨシモトブックス)、「ロバート馬場ちゃんのキッチンmemo いつもの料理が"パッと"おいしくなる魔法」(三才ブックス)がある。YouTubeチャンネル「馬場ごはん」も好評。
YouTube
Instagram:@ hiro88

ドラマ25「晩酌の流儀」第5話は、ビール×鴨南蛮そば!

第5話「鴨南蛮そば・棒棒鶏そば」
不動産会社の営業として働く伊澤美幸(栗山千明)の元へ「駅近にお店を移転したい」とそば屋の店主・鈴木(星田英利)が物件を探しに訪れる。事前にネットで調べてきた物件を見せる鈴木に対して納得がいかない美幸は「ふさわしい物件を見つけるから少し時間が欲しい」と伝える。退社後、物件を探す為美幸が急遽予定を変更して向かったのはサウナ施設。しかし、まさかの臨時休業中...。困った美幸はある方法で自宅にサウナを作る事に!サウナとそば...一体どのような関係があるのか!?