認知症の夫を支える妻79歳「これ以上、進まないでほしい...」介護の本音を吐露:家、ついて行ってイイですか?

公開: 更新: テレ東プラス

終電を逃した人、街やお店で声をかけた人に「家、ついて行ってイイですか?」とお願いし、人々の"素敵な人生ドラマ"に迫る「家、ついて行ってイイですか?」(毎週水曜夜9時)。動画配信サービス「Paravi」では、過去作、そして2021年に放送されたドラマ「家、ついて行ってイイですか?」(主演:竜星涼)を、好評配信中です!

7月27日(水)夜6時25分からは、「家、ついて行ってイイですか?【3時間半SP~2022夏!波乱万丈...衝撃人生12連発】」を放送!

「テレ東プラス」では、2022年6月8日(水)に放送した【紆余曲折の人生...五輪選手と甲子園球児の㊙過去】の中から、「認知症の夫...薄れゆく記憶と妻への手紙」をプレイバックする。

取材したのは2021年6月16日。埼玉県内の激安スーパーへお買い物に来たれいこさんのお家について行きました。

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「生鮮スーパーゼンエー」さんの店頭に金色のカゴを設置、このカゴで買い物をしてくれた方に代金をお支払いする代わりに、家を見せてもらう企画。
そこへ自転車で現れた1人の女性が、スッと金のカゴを手にしました。どうして手に取ってくれたのか伺うと、「どうでもいいよぉ」と言ってニコニコ。どうやら企画の趣旨を理解していないようですが...。

「もう80歳のお婆さん」「優しい旦那様と2人暮らし」と、自己紹介もそこそこに「じいさん待ってるからね」と、急ピッチでお買い物。改めて「代金をお支払いするので、家、ついて行ってイイですか?」と尋ねると...「テレビで放映しなければいいよ(笑)」。困る番組スタッフに、すかさず「じゃあ好きにして。そちらのご都合でどうでもいいよ」と、笑いながらあっさりOKしてくださいました。

重いということで番組スタッフに荷物を託し、「おじいさんに黙ってるからね」と、颯爽と自転車で帰路につく女性のお名前はれいこさん(当時79歳)。言葉の端々から夫への愛がにじみ出ていましたが、いったいどんな方なのでしょう?

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お住まいの一軒家は築37年とは思えないほど、お掃除が行き届いていてピカピカです。早速れいこさんが、"大事な旦那様"のあきおさん(当時81歳)を紹介してくれました。れいこさんから「家はお父さんが死んだら私の名義にします、アハハハ」という不謹慎ジョークが飛び出しても、あきおさんはニッコリ。れいこさんの言葉どおり、とっても優しそうな方だとわかって安心したところで、お話を伺うことに。あきおさんにどんなお仕事をしていたのか尋ねると、「仕事は何やってたんだろうね?」...。

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「今、ちょっとボケてるんだけど」と笑いながら、「電気関係の会社」と、すかさずれいこさんがフォロー。すると「電気関係はやってたんです」と、あきおさんから思い出したかのように返答が...。ちなみに、あと2、3年で結婚生活60年を迎えるそうです。

ご夫婦には毎朝のルーティンが。れいこさんがあきおさんの口の中を懐中電灯で照らし、歯間のお掃除をするそう。「自分では取れないのでスッキリする」と、嬉しそうに話すあきおさん。

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ご夫婦のラブラブぶりが伝わってきますが、ここまでやるのはちょっと過保護な印象も...。しかし、これには理由がありました。

寝室に案内していただくと、壁には着物姿で踊るれいこさんの写真が。「踊りのお稽古を30年くらいやったかな。生き甲斐だったのよ」。しかし、昨年末にやめてしまったといいます。いったい何があったのでしょうか?

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