「佐野(史郎)と久しぶりに長いシーンを演じたことに喜びがあった」刑事ドラマを極める内藤剛志が”現場で大切にしていること”

公開: 更新: テレ東プラス

内藤剛志のプライベートに迫る!

――ここからは、内藤さんのプライベートについてお話を伺います。最近、楽しいと思う瞬間は?

「例えば『自転車に乗っている時が楽しいです』とか、そんな答えを期待していらっしゃると思うんですけど...(笑)。『樋口顕』のスケジュールはヤバいんですよ、めっちゃ出番が多いので。現場に行って、家に帰ってセリフを覚えて...そんなシンプルな毎日なので、ドラマの撮影が楽しいと思うしかない。テレビ東京さんからいただける台本を読む瞬間が、一番楽しいと思い込むようにしています(笑)」

――撮影期間は長きに渡ると思いますが、ずっとそういう状態というのは...かなりハードですよね。

「ただ、好きな事をやっているので、あまり仕事だとは思ってないんですよ。僕にとっては、この仕事がゴルフや釣りのようなもの。だから、しんどいとかきついということはないです。楽しいですよ、現場に行ってお芝居するのは。
そう言えば、最近は電車に乗るのが楽しいんですよ。実は今、電車で移動していて、グリーン車に乗ることも覚えました(笑)。JRのグリーン車の乗り方、知ってます?」

――グリーン券を記録させたICカードを座席上部にタッチし、ランプを緑にして座るんですよね?

「そうそう! あれ、妻に教えてもらったんですよ。空席だと赤いランプになっていて、カードをタッチしたらグリーンになる。面白いですよね(笑)」

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――内藤さんがスマートにICカードをタッチしている姿を、一度拝見してみたいものです(笑)。ところで、このドラマは金曜8時から放送されますが、オフの日のこの時間は、どんな過ごし方をしていますか?

「コロナ禍以前は、共演者やスタッフと食事をしていることが多かったですね。だから"人と会いたくなる時間"じゃないですかね。ドラマの主題歌『Decision』を歌うReNくんとも、『コロナが落ち着いたら食事をしよう』と約束しています。
会社に勤めている方は翌日から休みで、金曜日は気持ちが上がると思うんですけど、その感覚は同じかもしれないですね」

――やはりドラマ作りにおいて、そういうコミュニケーションも大切なのでしょうか。

「そうですね。仕事の話はほとんどしないんですけど、2、3時間一緒に過ごして、みんなに共通の記憶が残るというのは、ものすごく大事なことだと思っています。だからこそ、キャストやスタッフとみんなで食事をしたいだけど、今はそれが一番できていないですね。
あれ? でもやっぱり、金曜8時はテレビ東京のドラマを観ないと!(笑)」

――確かに! おっしゃる通りです。微妙な質問でした(汗)。

「前クールは、コヒ(小日向文世)さんのドラマをやってたし...。そこはやっぱり、コヒが頑張ってるドラマを観ないと(笑)。でもね、とにかくみんなで集まってコミュニケーションを図るのは大事ですよ。テレビを観るのも大事だけど(笑)、人と会って交流することが、僕自身のテーマです」

――ちなみに内藤さんは、家族と一緒にご自身の作品を観ることはありますか?

「それはないですね。照れくさいとかじゃないんです。僕は、家では単なる夫であり父であって俳優ではないので、"観たければどうぞ"という感じ。ただ、部下の中田役を演じている小松(利昌)くんには、金曜8時を過ぎたら連絡します。『正座して観てるか?』って(笑)。そうすると、彼が正座している写真がすぐに送られてくるんですよ。どうやら、事前に撮っておいた写真を送ってきているらしいです(笑)」

――内藤さん、毎回楽しいお話をありがとうございます。内藤さんが主演する金曜8時のドラマ「警視庁強行犯係 樋口顕Season2」は、7月15日(金)夜8時スタート! 初回は枠を拡大してお届けします。どうぞお楽しみに!

【内藤剛志 プロフィール】
1955年5月27日生まれ、大阪府出身。文学座付属演劇研究所を経て、1980年、映画「ヒポクラテスたち」でデビュー。ドラマ「科捜研の女」(テレビ朝日系)、「警視庁・捜査一課長」(テレビ朝日系)、「十津川警部シリーズ」(TBS系)など、多数出演している。

(取材・文/伊沢晶子)

【第1話 あらすじ】
ジャーナリストの桜井瞬一が殺された。現場には十字架のような破片が...。
捜査一課・強行犯係の樋口顕(内藤剛志)は二課の氏家譲(佐野史郎)から桜井が収賄疑惑の議員・木崎(大浦龍宇一)の裏帳簿データを持っていたと聞かされる。しかし、桜井が残したUSBメモリーには20年前の強盗殺人事件の記事が...。それは樋口と氏家が出会った因縁の事件だった。樋口はその事件を指揮した元刑事・宮前大樹(大地康雄)の元を訪ねる...。