華麗なる芸術一家が登場!38年間、美人妻YOUを描き続けた画家の筆が止まった理由。今、変化が!:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎えてアポなしインタビュー!そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時25分~)。今回は「YOUのハートにどストライク!出会っちゃった♡運命のオンリーワン!SP」。恋に仕事にプライベートに、オンリーワンな出会いをしたYOUが続々登場する95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

you_20220711_01.jpg
空港を飛び出し、日本全国の市町村で面白YOUが見つかるまでガチ捜索する「出張YOU」。

今回訪れたのは、日本でいちばん鈴木姓が多い静岡県浜松市。県の西部に位置する、人口約80万人(うち在住外国人約2万6000人)の工業地域で、徳川家康が天下統一の足掛かりとした「出世の街」とも呼ばれる。浜松餃子やうなぎなども人気で、最近では、うなぎの刺身(血には毒が含まれるが、特別な調理法で食べることが可能)や銘菓「うなぎパイ」三種を13枚使った高さ41㎝(4378円)の豪華パフェも話題。そんな浜松でYOUを探すぞ~!

you_20220711_02.jpg
"美人YOUがいる"と町の方から情報を得て訪ねたのは、住宅地に佇むオシャレな「山田アトリエ」。ご主人の山田潔さん(73歳)に入れてもらうと、政治家や著名人の肖像画などの絵画でいっぱいだ。そう、潔さんは画家。ルーブル美術館(フランス・パリの世界最大級の美術館)にも5年いて、名画を模写して腕を磨いたという。そこへ日本在住歴39年の、噂の美人妻・イザベルさん(61歳)が車椅子で登場。夫とはパリの教会で知り合い、絵が好きな者同士で仲良くなったという。

you_20220711_03.jpg
続いて、娘の美人4姉妹も登場。なんと、二女はアトリエで肖像画を描き、三女はイラストレーター兼絵画の講師、四女はマンガも描く高校の美術教師、五女は芸術学部の大学生...と、才能の塊だ。今は不在の長男も画家、長女は元モデルという、1男5女の華麗なる芸術家族なのだ。そんな子どもたちからも、一番絵が上手いとリスペクトされているのがイザベラさんだ。こんな類まれなDNAの一家を取材したいとお願いすると、快諾していただけたので密着決定!

you_20220711_04.jpg
後日、夫婦2人で暮らす家(子どもは独立)にお邪魔すると、朝食の準備をする潔さんの姿が。「立ったり座ったりできないから、家内の朝食は私が準備する」と優しい夫だが、いつもは叱られてばかりの"かかあ天下"だと笑う。

そこへ、近所に住む子どもたちも登場。東京から帰省した長男も参加し、ピザやケーキの持ち寄りパーティーがスタート。両親の影響で芸術活動を始めた子どもたちだが、母からは作品を辛口批評されることもある...と苦笑する三女。イザベラさんは、なかなかの辛口らしい(笑)。

you_20220711_05.jpg
朝食後は、山田家恒例の画力アップトレーニング・お絵描きバトルがスタート。この日のお題は、バナナマンの日村氏! 3分後、それぞれの日村画が完成すると、いつものようにイザベラさんが判定する。娘から「どの日村さんと結婚したい?」と聞かれるが、「だめ、結婚したくない」と、やっぱり辛口(笑)。

you_20220711_06.jpg
結果は、髪型や目の開き具合を評価され、四女の勝利!

そんなイザベラさんは、小さい頃からよく絵を描いていて、先生にも褒められていたという。趣味で描いた軽いタッチの絵が、フランスの国際展で入選した経歴も!

潔さんについては、「一緒にルーブル美術館を見に行って、模写している姿を見てスゴいと思った」と、最初から好印象。潔さんの口説き文句も「君の絵を描きたい」で、それが「静かな朝」というイザベラさんの初肖像画となった。「イメージと違う自分が描かれてて、面白いと思った」と、1983年に結婚してからひたすら38年間、潔さんは約50点ものイザベラさんを描き続けたのだった。

you_20220711_07.jpg
しかしイザベラさんが車椅子で生活するようになってからは、それがストップ。9歳で背骨の病気を患ったものの、日常生活に支障はなかった。が、5年前に症状が進行して歩けなくなり、「今は足の感覚がなくて、触ってもわからない」という状態に。潔さんは、「車椅子の生活になってしまって。本人がある時に言ったんです。十分描いてもらったから、もういいわ」と。

一方、イザベラさんは、「今の姿は本来の自分と違う。スゴい痩せちゃったし、肖像画だとそのまま描きますから。自分でもその姿を見たくない」と本音を明かす。

食器の洗い物は今でもイザベラさんの仕事で、補助の手すりを握って立ち上がり片付けている。「難しいことはできないけど、できることはなるべく積極的にやりたい」という思いなのだ。

you_20220711_08.jpg
この日、久しぶりの家族旅行となった場所は、約600種・50万本の菖蒲が満開の、「加茂荘花鳥園 花菖蒲園」(静岡・掛川市)。イザベラさんは素晴らしい花を写真に撮り、しだいにテンションアップ。子どもたちはほったらかしで、潔さんに車椅子を押してもらいながら、美しい風景も動画に撮った。潔さんが話しかけても、「ビデオ撮ってるから静かにして」とダメ出し(笑)。

一巡りして休憩していると、潔さんが「ママをデッサンする」とスケッチブックを出した。イザベラさんは、5年ぶりの突然の申し出に「なんで?」と動揺したものの、久々のモデルを渋々OKした。でもその胸の内は、「丁寧に描いてくれて、嬉しかった。知り合った頃は結構スケッチしてくれたから、昔を思い出した」と、照れながらも嬉しそうだ。一方、潔さんは、「描こうと思ったから描いただけ。外に出てこういうことすると、刺激になって本人の身体にも良いと思う」と、素晴らしい夫婦愛を目の当たりにしたところで密着は終了。

you_20220711_09.jpg
こちらが愛があふれる5年ぶりのデッサン。潔さん、イザベラさん、これからも家族みんなで仲良くね~!