ポスターでもおなじみ!夫婦二人三脚で50余年間、地元で愛される町中華:ザ・タクシー飯店

公開: 更新: テレ東プラス

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続いて、カレーライスとともに町中華ならではの味が楽しめるオムライスを注文(※この2つに、かつ丼を加えて“三種の神器”と呼ぶ町中華ファンも多い)。薄く焼かれた固めの卵とケチャップ味が懐かしい。こちらものオムライスもラードの風味が効いていた。

「私たちくらいの年齢から、そのお子さん世代の40~50代のお客さんは、みなさん『懐かしい』と喜んでくれますね。今では3代にわたって来てくれる常連さんもいます」(チヨ子さん)。

今もお客さんは、工場で働く人や近所で暮らす常連さんが大半を占める。

「コロナ禍の中でも心配した常連さんたちが通ってくれて、本当に助けてもらいました」(チヨ子さん)。

「店は大丈夫か、みなさん気にかけてくれてありがたかったです」(正七さん)。

中華料理店を始めた理由を改めて伺うと「儲かると思ったから(笑)」と冗談交じりに笑う正七さん。しかし、こうして長く店を続けてこられたのは「『おいしかった』って言ってもらうと、やっぱりうれしいからね。あと、こうしてカウンター越しに話すのが楽しい。人と話してると元気になりますよ」と、お客さんに感謝する。

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まったくもってそう見えないが、御年83歳と77歳。「書き直すのが面倒くさいから(笑)」と言うものの、「中華料理タイガー」は平成元年の消費税導入以降、メニューを値上げせず、地元の人たちの胃袋を満たしてきた。

「外観もカウンターもイスも冷蔵庫もエアコンもずっと同じでやってきたのは『替えないで』ってお客さんが多いから。もう少しこのまま変わらない形でがんばりたいです」(チヨ子さん)。

「最近は足が悪くて出前もひと苦労するけど、やれる限りやりたいね。跡継ぎ? うーん…娘2人は嫁に行って男の子の孫がいるけど、好きにやってほしい。俺も自分の好きにやってきたから。もちろん継いでくれるならうれしいけど」(正七さん)。

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午後5時。夜の開店とともに外には「ザ・タクシー飯店」を見たという女性のお客さんが。正七さんオススメ・タンメンの注文が入ると、さっそく息の合った様子で厨房を行き来する太田さんご夫婦。続いて「ドラマ見たよ!」と威勢よく入ってきた常連さんによれば「チャーハンもめちゃくちゃ旨いですよ」とのこと。今度訪れた際は、ぜひ食べてみたい。

(取材・文/橋本達典)

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店内には、ドラマのポスターと渋川さんのサインも!

【お店紹介】
中華料理 タイガー
住所:東京都大田区西六郷2-51-16
電話:03-3733-3646
営業時間:10:30~14:30(月・火は14:00)、17:00~20:00
定休日:水曜日

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水ドラ25「ザ・タクシー飯店」第6話は?

第6話
八巻のタクシーに子供が隠れていた! 警察官から不審がられるも仕方なく子供を連れて「方南町 や志満」へ。一緒に玉子入り野菜炒めとチキンライス、オレンジジュースを食す。