神戸に尽くす伝説のサンバ女王に密着!6年後、息子は大谷翔平の登場曲にも採用された...!?:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎えてアポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時25分~)。今回は「子どもたちの成長カーニバルSP」。大人の階段をのぼるYOUたちが続々登場する95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

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人生が激変したYOUに密着する「激変YOU」。

【2016年5月取材】

関西国際空港で声をかけたのは、ブラジル出身で、神戸(兵庫県)在住歴20年以上のバヌーザ(当時45歳)さん。現役のサンバダンサーで、約4000人のメンバーがいるチームのトップダンサーだ。2015年のリオのカーニバルでは、山車の上で踊って優勝した経歴も持つ(なんと8回の優勝歴)。ちなみにリオのカーニバルとは、本場ブラジルで約300年の歴史を誇る年に1度の祭典。100万人以上の観客の中で、毎年10チーム以上のダンサーが出場し、コンテスト形式で優勝を競い合う。

この日空港に来たのは、週末に神戸で行われる「神戸まつり」で使う衣装を運んでくる友人を待つためだそう。取材を申し出ると、快諾してくれたので密着決定!

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大量のサンバ衣装を搬送した先は、バヌーザさんが神戸で経営するブラジル料理店「コパカバーナ」。店内には5年ほど前に結成したというサンバチームの仲間が集まり、にぎやかだ。メンバーは多国籍で年齢もバラバラ、約40人が所属しているそう。届いたばかりの衣装をみんなで開封すると、「キレイ~」という歓喜の声が。大人用も子ども用も、チーム全員の華麗な衣装は、バヌーザさんがすべて自腹のローンで購入したというから驚きだ。しかし、なぜそこまでするのか?

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仕事を終えたバヌーザさんは、娘さんと2人で暮らす自宅へ。息子さんもいるが、高校卒業後にプロのミュージシャンを目指して上京中だそう。

そもそもバヌーザさんが長く神戸で暮らすのは、出身地のリオ・デ・ジャネイロに似ているからだという。ブラジルでスカウトされ、来日したのは23歳の頃。神戸のレストランの専属ダンサーになり、すべてが順調だった。

しかし、1995年に阪神淡路大震災が起こり、勤め先は全壊して無職に。すべてを失ったバヌーザさんだったが、日本への残留を決意、「神戸まつり」再開(1年で復活)のために奮闘し、サンバでみんなを笑顔にすべく尽力した。この活躍が母国で認められ、功労賞も受賞。「神戸っ子はリオの人と気持ちがスゴく似てる。誰もが挨拶する時スゴいスマイルをする。だから本当、神戸好きです」と、神戸愛を語る。

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「神戸まつり」の当日、「ギリシャの勝利の女神」という名の衣装を身につけたバヌーザさんは、総勢100人で舞台へ。ちなみに「神戸まつり」は、1971年から開催され、市民の歌や踊りのパレードが楽しめるお祭りだ。神戸とリオ・デ・ジャネイロは姉妹都市なので、サンバも目玉のひとつなのだ。そこへトラックを華やかに装飾した山車に乗って踊るバヌーザさんが登場すると、約100万人の観客は一斉にクギヅケに!

「リオのカーニバルはめっちゃ大きなイベントだけど、神戸まつりはまだまだ。だから神戸まつりをもっともっと盛り上げたい」と夢を語るバヌーザさん。素晴らしいパレードに感激したところで、密着は終了した。

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【2022年5月取材】

それから6年後、横浜(神奈川県)でバヌーザさん(51歳)に再密着してみると...。「神戸まつり」はコロナ禍で3年連続中止になってしまったが、存続するお店で、再開の日のためにレッスンを続けているという。この日は映像の撮影のため、神戸から上京してきたばかりだというが、いったい横浜で何の撮影?

現場に同行すると、スタジオには出演者のYOUたちやスタッフが大勢集まっていた。撮影が始まると、出演者たちはノリノリで踊り、舞台ではバンドがノリノリで演奏を始める。

演奏するのは、実は2020年にメジャーデビューしたばかりの「ALI」という話題のバンド。全員がハーフの多国籍な3人組だ。デビュー曲は、大人気アニメ『呪術廻戦』のエンディングテーマにもなり、2021年にはメジャーリーガー・大谷翔平選手の登場曲にも使われたという。

この日はそんなALIの新曲「SHOW TIME」のミュージックビデオの撮影だというが、そこへバヌーザさんが出演した理由とは?

すると、ここで衝撃の事実が判明! なんとALIのギタリスト・セザーさん(26歳)は、バヌーザさんの実の息子だというではないか~! YOUを集めたMV撮影への出演は、セザーさんからのオファーだったのだ。

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1996年にセザーくんが誕生すると、繁盛していたお店の厨房にベビーベッドを置いて子育てする日々だったという。セザーさんは、「70年代80年代のディスコとかサンバとか、いろんな音楽を聴きながら育ちました。そういう環境で育ったことは、今思い返せば、スゴく僕のプラスになったんじゃないかなと思います」と、自身のルーツを振り返る。

高校卒業後から8年間も離ればなれになっていたが、今回のミュージックビデオで親子の初共演が実現した。「本当にもっとバンドが活躍して、恩返ししたいんですけどね。いい家買ってあげるとかしたいですし」という息子の言葉を聞いて、バヌーザさんは「嬉しいね」と目を潤ませた。「仕事でずっと一緒にいられなかったけど、学校にもあまり顔を出してなかったし、だからママ(今度は)ずっと一緒に応援します。本当のファンね。ママが一番のファン」と、息子の想いに応えた。

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撮影の休憩時間に、仕出し弁当を一緒に食べるほほえましい姿があった。親子で食事をするのは実に2年半ぶり。食の心配をする母に、セザーさんは「ダイエットしてる。もっとヒュッとさせたい」というが、「そんなに細いのに? ダイエットやめて。無理しないで」と、いつまでたっても息子への心配は尽きない。

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夜の11時、撮影が無事にクランクアップすると、セザーさんは、「さすがのキレッキレなダンス。自慢のお母さんだと思います。ありがとう、カッコよかった」と、素直な気持ちを伝えた。

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ALIのメンバーから、担当Dの白シャツにサインもいただいた。ヴォーカルのレオさんは担当Dを「アニキ」と慕い、なぜか人柄を面白がってくれたようだ(笑)。

最後にバヌーザさんから「子どもが小さい時から色々思い出して、スゴいスペシャルデーになりました。お母さん、ずっと応援します!」という感激のコメントを聞いたところで、密着は終了。バヌーザさん、これからも親子で日本を盛り上げてね!

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