ラストカットの前は「ビール!」って言いたいくらい!念願のグルメドラマ主演・栗山千明の「晩酌の流儀」

公開: 更新: テレ東プラス

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「1日の最後のお酒を、どうしたら最高に美味しく飲めるのか」
そのために仕事は必ず定時上がり、ジムやサウナで体を整えて...など "晩酌"を極めるため日々邁進する女性をコミカルに描く、ドラマ25「晩酌の流儀」(毎週金曜深夜0時52分放送)がスタート! お酒をテーマにしたテレビ東京の新しいグルメドラマの主人公・伊澤美幸を、シリアスからコメディまで幅広い役柄をこなす栗山千明が演じます。

プライベートでも晩酌が大好きという栗山さんに、満を持して(!?)の"のんべえ"ヒロインを演じる意気込みから、ご自身の"晩酌の流儀"まで、たっぷりお話をうかがいました。

金曜の夜、視聴者の方々と一緒に乾杯できたら

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――栗山さんご自身も晩酌がお好きだそうですね。このドラマの主人公・美幸役が決まっての思いは?

「食べることが好きで、食に関連する作品に出たいという思いがずっとあったので、うれしいです。プロデューサーや監督も、食事とお酒が大好きなグルメな方なのでウマが合いますし、皆さんと一緒に楽しく作品作りができています。

主人公の美幸は、ひたすら真面目に仕事に取り組んでいて、本質を見抜いて顧客が本当に求めているものを勧めることができる人。食に対しても同じで、何がおいしいか、食材を吟味して、食べ方にこだわって、付け合わせや薬味も厳選する。その探求心がすごく真面目だと思います」

――栗山さんご自身にも、食に関してそういう部分がありますか?

「食にはこだわりがあって、自分なりの食べ方はありますが、美幸ほどストイックじゃないかもしれないですね(笑)。時間が不規則な仕事なので、美幸のように決まった時間に晩酌をするのも難しくて、時間に関係なく美味しいものを食べたいという感じです。早くお仕事が終わった日は夕方4時5時ぐらいから飲み始めることもありますし、遅くなった時でも次の日朝早くても、なんとかして1杯は飲みたいな、とか(笑)」

――美幸役にピッタリです(笑)。一人で食べて飲んで、モノローグで語るお芝居が多くなりますが、やってみていかがですか?

「食べるシーンは、先にモノローグを仮で録って、それに合わせてお芝居をし、実際に食べた感想がリアルになるよう映像が出来てからもう一度モノローグを録り直しています。食べる・飲むシーンは、スタッフの皆さんも私も特に思い入れを持って撮影しています」

――食べるシーンは楽しさと同時に、撮影のために何度も食べたりと、ご苦労もあるかと思うのですが...?

「お料理が美味しいので大変ではないですが、やはりお腹はふくれていきますね(笑)。たくさん食べていても初めて口にしたかのように、美味しさを表現するのが難しいなと思います。

また、食べ方や飲み方については、リアルを追求して家でご飯を食べるようにふるまうと、きちんとした作法を省いてしまうこともあるけれど、視聴者の方が"お行儀が悪い"と感じない程度にしなければいけない...このせめぎ合いですね。『いただきます』『ごちそうさま』をきちんと言うことは、意識しています」

――食べる・飲むシーン以外にも、栗山さんのコメディエンヌっぷりが堪能できそうな展開がたくさんありますね。

「美味しくお酒を飲むためにサウナやジムに行くのですが、その奮闘も面白く観ていただけるのではないかと思います。私自身、やり過ぎかなと思うぐらいに楽しいお芝居をしています(笑)」

――金曜深夜の放送ということで、視聴者もリラックスしながら楽しめそうです。

「金曜の夜、視聴者の方々と一緒に乾杯できたらいいなと思っています。料理もすごく美味しいので、レシピを参考にしていただきたいです。私は料理が得意ではないですが、撮影の時は、教えていただきながら実際におつまみを作っています。こんなに簡単に、ちょっとした工夫で美味しくなるんだと勉強になっていますので、皆さんも試してみてください」

栗山千明流"晩酌の流儀"とは?

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――栗山さんの"晩酌"にまつわる思い出を教えてください。

「数年前、舞台公演と自分の誕生日が重なった時があって、舞台終わりに、よく行くお店のカウンターで鶏のお刺身を食べながら一人しっぽりと飲みました。1杯目がビールで、その後が焼酎だったかな。皆さんに祝っていただく誕生日もうれしいですが、その時は舞台で頑張ったご褒美と、"お誕生日おめでとう"と自分でお祝いする気持ちでしたね」

――普段よく飲むお酒や、好きなおつまみは?

「ビールはもちろん、和食が好きなので日本酒と焼酎が多いですね。他にも何でも飲むので、食事に合わせて選んでいます。おつまみは、最近は暑くなってきたので、梅水晶などさっぱりしたものを好んでいます。自分の中での流行りがあって、冬にはからすみ大根とか、ナマコにハマったこともあったし...その時々で変わりますが、基本的にしょっぱいものがいいですね」

――栗山さんがオススメするベストマッチのお酒とおつまみは?

「ビールは、なんでも合うんです。今回のドラマを通して、改めて思いました。だから、たくさんありすぎて難しいのですが...私が好きなのはビール×豆(枝豆、空豆)ですね。枝豆を皮ごとペペロンチーノ風にすると、皮にしみ込んだ旨味とともに豆が口の中にぷりっと入ってくる感じ、あれはビールに合います」

――美幸は美味しくビールを飲むために、キンキンに冷やしたグラスを2つ用意していますが、栗山さんにはこだわりの飲み方はありますか?

「食材やお酒の種類は意識するんですが、お皿やグラスにはこだわりがないんですよ。そういうところで女子力がないんだなと痛感します(笑)。でも、撮影で実際にやってみて、キンキンのグラスは普通に飲むのとは全然違いました。本番ギリギリまで冷やしてもらって、心から『ぷはーっ!』と言っているところを撮っていただいているんです。特にこれからの時期、最高だと思うので、ぜひやってみてください」

――どのぐらいのペースで晩酌されるんですか?

「ほぼ毎日です(笑)。映画の撮影現場では、1日の最後の撮影のことを『マティーニ』と言うんです。『撮影が終わったらマティーニを飲もう!』という由来で、ラストカットの撮影前に『はい、本日のマティーニ!』と声がかかったりします。私も、ラストカットの前は『ビール!』って言いたいくらいの気持ちでやっています(笑)」

――どのくらい飲まれるんですか?

「時間と条件によって変わりますが、翌日のことを気にしなくていいなら、焼酎だと4合瓶1本ぐらいですかね。翌日お仕事が早い場合は、寝る時間から"あと何時間飲めるか"を逆算してカカカッ!といきます(笑)」

――翌朝に残ったりしないですか?

「残るって感覚が分からないんですよ」

――きっとお強いんですね。栗山さんは酔うとどうなりますか?

「よくしゃべって、陽気になります。周りの人には『えーっ!?』と言われるかもしれないけど、自分ではそう思ってます(笑)」

――栗山さんにとって、晩酌はどんな意味がありますか?

「リセットでもあり、毎日の自分へのご褒美でもあり、生活の中の一部でもあります。『明日のあのシーンの撮影、緊張するな』という時や、『今日、うまく行かなかったな』と落ち込んだ時でも、飲めば『考えてもしょうがない』『もう終わったことだ』と楽観的に、前向きになれます」

――お酒での失敗はありますか?

「ありますよ! 家の玄関からベッドまでの記憶がなかったりします。外にいる時は緊張感や帰らなくちゃという気持ちがあるので記憶がなくなることはないですが、家に着いた瞬間に気が抜けるみたいで。朝起きるとちゃんとベッドに寝ているんですが、知らない間にお風呂に入っていたり、スマホもちゃんと充電していたりしているんです(笑)」

――記憶はなくても、ちゃんとしっかりいつもの行動されているんですね(笑)。ついお酒の話で盛り上がってしまいましたが、最後に栗山さんにとっての仕事の"流儀"を教えてください。

「お芝居をする身として、多くの方に観て楽しんでいただくのが大前提ではありますが、それと同じくらい、企画を考えて作っているスタッフの皆さんが納得できる作品になるよう、いち役者として参加しているのを忘れないことですね。役者にもいろんな考え方があると思いますが、私は自分がやりたいお芝居をするよりも、プロデューサーや監督、原作がある場合は原作者の先生から、自分に求められていることをどれだけ汲み取って表現できるかを大事にするよう心掛けています」

【プロフィール】
栗山千明(くりやま・ちあき)
1984年10月10日生まれ。ティーン向け雑誌のモデルを経て、1999年から女優としても活動。映画「バトルロワイヤル」(2000年)出演をきっかけに、映画「キル・ビル vol.1」(2003年)でハリウッド進出。「FINAL CUT」(フジテレビ系)、「サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻」シリーズ(BSテレ東)、「ラブコメの掟〜こじらせ女子と年下男子〜」(テレビ東京系)ほか、ドラマ、映画、舞台など幅広く活躍。映画「錬成鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成」が公開中。

(取材・文/伊沢晶子)

いよいよスタート! ドラマ25「晩酌の流儀」第1話は?

第1話
不動産会社の営業として働く伊澤美幸(栗山千明)は、必ず定時で退社し一日の終わりに最高の晩酌を行うための"準備"に日々邁進中。足早にサウナ施設へと向かった美幸は、お酒を美味しく飲むための最高のコンディションを作るためサウナで汗を流す!その後、近所のスーパーへと向かい"最小のコストで最大のパフォーマンス"をモットーにニラと焼き鳥と大とろしめさばを購入した美幸は最高の晩酌にするための一手間を惜しまない!