【3行まとめ】
・「何かおかしい」第4話「いろはにほへと」をプレイバック!
・「オビナマワイド」のゲストは、女優の峯岸静香。静香は、10年前、行方不明になった人気子役・夏南の母親。娘の失踪をきっかけに女優デビューを果たし、映画の宣伝のため番組に出演していた
・するとリスナーから「夏南ちゃんに似ている子がコンビニで働いているのを見た」との目撃情報と動画が届き...
毎週火曜深夜0時30分からは、ドラマ「何かおかしい」を放送中! 「テレ東プラス」では、第4話の内容をプレイバックする!
ラジオ番組「オビナマワイド」は、ラジオ東京の人気生放送番組。この日は、女優の峯岸静香(橋本マナミ)がゲストで登場。MCの藤森慎吾、アシスタントの山之内すずが番組を進行する。
静香は、10年前に突如行方不明になった人気子役・夏南(斉藤百奏)の母親。娘の失踪をきっかけに、自分が女優デビューを果たした。今日は主演映画「天使がいた夏2」を宣伝するための出演で、「峯岸夏南の母親の峯岸静香です。よろしくお願いいたします」と挨拶する。
技術スタッフの今岡(吉田ウーロン太)によると、静香はメディアに出演する際、いつもこの挨拶をしているという。「あくまで主役は娘で、自分は脇役だという意思の表れらしい」と今岡。
「今回は、あの大ヒット映画の9年ぶりの続編。主演だけではなく、初めて監督業にも挑戦した意欲作だと伺いました」
「はい。やはり『天使がいた夏』は、私にとって命よりも大切な作品です」
「映画の公開日は、夏南さんの誕生日だと伺いましたが」
「娘がこれをどこかで観てくれて、私のもとに戻ってくることを心から祈っています」
「この映画のモデルにもなっている夏南ちゃん。芸能界に入ったきっかけ、年齢はいくつの時だったんですか?」
「3歳の時にCMのオーディションに受かったのがきっかけで芸能界に入りました」
7歳でハリウッドとの共作映画のヒロインに抜擢されるなど、超人気子役だった夏南。静香とはいつも一緒で、父親もいなかったため「親子というより姉妹のような関係だね」と周囲に羨ましがられていたという。
静香の公式SNSには、2人で仲良く映っている写真や動画がいくつも上げられている。
SNSも自分で発信していたという夏南。その中には、『いろはにほへと』という絵本を持った写真と、
『ダンスしたよ。またきたい。すきまのじかんけいこしまくって。かわいいふくほしい。ママに話したよ。この本いい』という夏南の文章も。
「夏南ちゃん、この絵本が好きだったんですね」
「そうですね」
「...そして、夏南ちゃんが8歳の時でしたよね」
「はい。いつもどおり学校に行ったっきり、夏南は行方不明になってしまいました...」
涙声で語る静香。番組の公式SNSには、当時の記者会見の映像が貼り付けられていた。静香が自宅で涙ながらに「昨日の朝、学校に行くと、家を出たきり帰ってきていません。どんな些細なことでも構いません、夏南のことをご存知の方がいらっしゃったら教えてください!」と訴えている。
この映像に日本中が同情。捜索生放送の視聴率は30%を超えたが、夏南は依然見つかっていない。
当時出版された静香の自伝小説「天使がいた夏」は大ヒットし、映画化。主演は静香が務めることになり、静香は一躍人気女優となった。
静香が入ったのは、夏南も所属していた大手事務所「オダプロ」。「夏南が見つかるまでの期間限定」という約束で入ったという。
「静香さんの女優デビュー作『天使がいた夏』は、興行収入100億円を超える大ヒットとなりました」
「売り上げの一部で『夏の天使基金』を設立し、親のいないお子さんたちに経済的に豊かに暮らしていただけるよう、支援しています」
「その想いが今回の映画続編を決意させたと」
「娘がいなくなって10回目の誕生日という大切な節目に、『天使がいた夏2』を公開させていただくことになりました」
静香は最近、15年近く世話になっていた「オダプロ」から独立。円満退社を強調するが、放送作家の花岡(濱正悟)がネット検索すると、ギャラ問題で事務所と揉めたという記事が次々ヒットする。
「なるほど。夏南ちゃんがいなくなって10年ですか」
「9年11ヵ月と8日、7時間35分前です」
「これが母の愛だよ。何年経っても覚えているもんですよね。片時も忘れないですよね」
「そうですね」と涙ぐむ静香。