<ネタバレ>竹中平蔵VSひろゆき10時間激論「重い税金、大きな政府は嫌い。いかがわしいものだと思っている」

公開: 更新: テレ東プラス

ベーシックインカムを実施したとしても政府を大きくするべきではないと主張した竹中さん。そこで「大きな政府だと何が問題なのか」とひろゆきさんが質問。

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「大きな政府」とは、「予算が大きい政府」と「権限が大きい政府」のどちらを指すのかという違いがある。

まず「予算が大きい政府」については、必ず非効率になると主張。成功事例と言われているスウェーデンやノルウェーは人口が少ないから上手くできているだけだという。人口が少ないと政府と国民の距離が近く、政府が何をしているか見やすい・わかりやすいから無駄を省きやすいとのこと。

一方で日本のように1億人を超える国家では政府と国民の距離が遠く、無駄な部分の可視化が難しく、非効率が発生しやすいそうだ。道州制のように徹底した分権を行えば多少の可能性はあるが、それはそれで制度が複雑になり別の弊害が生まれるため、やはり日本においては「予算が大きい政府」は向いていないと主張した

対して「権限の大きい政府」については必要性が高まっていると主張。新型コロナウイルス流行への対応で、日本のように権限の弱い政府の弱点が明るみに出たという。緊急時でも「お願い」しかすることができずに、国民性に頼るしかなかった。

また緊急時の対応以外でも、第四次産業革命への国を挙げての取り組みなどでも、中国のように権限の強い国の方がスピード感を持って対応することができるため、権限の大きさが求められ始めているという。

「予算の大きな政府に関しては反対だが、権限はもう少し大きくしても良い」というのが竹中さんの意見のようだ。

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公務員を増やせないから電通とパソナを利用した

政府を大きくしないために民営化を主導してきた竹中さん。しかし日本国民は「公務員至上主義」の思想が強く、民営化することが悪という固定概念に苦しめられてきたそうだ。郵政や空港運営など実際に民営化してみると問題はなく、経営が改善しているケースもあるが、いまだに反対は根強いという。

また、竹中さんと同じくらいネットで批判を受ける「電通」や「パソナ」を利用する理由については、日本には公務員が少ないからと解説。日本の公務員数は、人口比で見るとフランスの半分だという。とはいえ、公務員を増やすとなると大反対が起こるので、「電通」や「パソナ」を利用しているだけらしい――。

しっかり話を聞くと「私腹を肥やすためにパソナを挟んでいるわけではないのかも?」とも思えてくるが、ストーカー並に発言を調べ尽くされたアンチ本がドキュメンタリー賞を獲得するほど、国民から嫌われている竹中さん。10時間にも及ぶひろゆきさんとの討論で、邪悪なイメージは刷新できるのだろうか――。気になる続きは、日経テレ東大学と『ひろゆきと考える 竹中平蔵はなぜ嫌われるのか?』(集英社)で!

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日経テレ東大学」YouTubeチャンネルで配信中!です。お見逃しなく!

※番組情報
【ひろゆきvs竹中平蔵】衝撃展開!ケンカ仲直りしてもらったら…超中身ある対談へww【仲直りって、大事】

出演:
西村博之(「2ちゃんねる」開設者)
竹中平蔵 (経済学者)

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