大ヒット洗剤が生まれた理由、プロが洗うコインランドリーの裏側に迫る:ガイアの夜明け

公開: 更新: テレ東プラス

6月10日(金)に放送された「ガイアの夜明け」(毎週金曜夜10時)のテーマは「キレイの"裏側"~今だから...私はこう闘う!~」。

コロナの影響で明暗を分けている「キレイにする」ビジネス。新型コロナウイルスの影響で、スーツやワイシャツを着る機会が減り、その影響をもろに受けているのがクリーニング業界。さらにここにきて、原油高が状況をますます厳しいものにしている。
一方、家で過ごす時間が増え、ハウスクリーニングの需要が増えているという。どちらも「キレイにする」ことを生業とする業界だが、そこには大きな違いがあった。知られざるキレイの裏側に迫る。

"バカ売れ洗剤"販売会社が、ハウスクリーング業界の改革に乗り出した!

ゴールデンウィークの真っ只中。新宿にある「東急ハンズ」では、コロナでやめていた実演販売が、約2年ぶりに再開された。お客を前にし、風呂の鏡のウロコのような汚れに粉末をかけてこすると、簡単に落ちる。

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こちらの洗剤、「技職人魂」シリーズは、累計500万本、50億円を売り上げる「東急ハンズ」でも売れ筋の商品。油汚れやガラスに特化したものなど、現在16種類ある。

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「落ちてくれれば買う」「高いけどキレイになったらいい」
「作業が楽。委託しなくても自分たちでできる」と、お客さんはまとめ買い。

実演販売を行う男性は「技職人魂」の生みの親で、商品を製造販売する「允・セサミ」の山口崇翅社長。

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「リピーターの方は多いですね。長い掃除時間を時短するというのは、道具の性能に頼るしかないんですよね。そうすると値段は関係なくなる」と話す。

実は山口さんの本業は、ハウスクリーニング。コロナでおうち時間が増え、今、急成長しているこの業界。山口さんの会社も、売り上げが20%増えたという。

この日、山口さんがツナギを着て向かったお宅では、「最近お風呂がすごく臭う」とのこと。
「シャンプーや石鹸のカスなどの汚れが残っていると、カビの菌が発生したりするんです。多分これが、臭いの原因なんじゃないかな」と山口さん。自慢の洗剤で磨いた風呂は、一皮むけたようなキレイさに。

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続いては台所。4種類の洗剤を使って丁寧に、何度も磨きあげると鏡のような仕上がりに。蛇口もピカピカで、水はけが驚くほど変わった。

山口さんは、なぜ洗剤を作ろうと思ったのか。

「普通に売られていた洗剤を使っていたんですけど、あまりにも時間がかかったので、自分で作っちゃおうと。大手の研究所だと汚れがないので、汚れを作ってからそれを試すという事をするんですよ。我々は、本物の汚れを7300現場くらいやり尽くして洗剤を作っているので、そこが違う」と話す。

山口さんは今、二つの事に力を注いでいる。その一つが、ハウスクリーニング業界の質の向上。同業者を相手に掃除教室を行い、コロナの最中にも関わらず約50人が受講している。

「(雑巾を)びしゃびしゃに濡らす、絞る、拭く、また濡らす...これはやられている側からしたら気持ち悪いんですよ。汚いんです」

山口さんは拭き取る度に交換し、現場に向かう際は毎回約500枚の雑巾を用意するという。この教えに個人で経営する男性は、「お客さんに寄り添って作業することによってリピーターになっていただいて、それがまた次の仕事につながっていくんじゃないかと感じました」と話す。

山口さんがもう一つ力を注いでいるのが、新商品の開発だ。初めて手掛ける洗濯用洗剤は、人工透析器に使う洗剤を応用して作られており、血液や皮脂汚れが落ちるそう。
このアイデアを商品に仕上げたのが、元・大手洗剤メーカーの主任研究員で、「MSクリーンケミカルズ」代表の佐々木正次さん。

「(人工透析器で使う洗浄剤は)すごく汚れが落ちるんですけど、体や環境とかに非常に悪い劇薬を使っていたという背景があります。それが3年前に東京都の条例で使用禁止するという通達があって、そのあとに環境にやさしいものを開発した。そこで山口社長と、"そんなにいい洗剤だったら洗濯洗剤に使えないか"という話になりました」

環境に配慮する中で生まれた全く新しい洗濯用洗剤、その実力は...

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ここまでくるのに約2年かかったという。あとはどう売るかだ。

この日、山口さんは、自慢の新商品を手に、「東急ハンズ」商品戦略部グループ バイヤー・園田節子さんのもとを訪れた。園田さんは、初めて「技職人魂」を取り扱ってくれた大恩人。今も新商品ができる度にアドバイスをもらっている。果たして、販売のプロたちの目にはどのように映るのか。

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コインランドリーを使いプロが洗ってくれるサービスが大人気!

北海道・札幌市。クリーニング店が乱立する市内の中心部に、売り上げが絶好調なお店がある。その名も「ジャバリン」。"自分で洗わない"コインランドリーで、スタッフが代わりに洗濯物を洗ってくれる。

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利用するお客さんに聞くと、

「ここに預けて洗濯機を回してもらっている間に別の仕事ができるっていうのは、主婦にとっては一番ありがたい」と話す。

ある日の午前中は、通勤途中や家事を済ませた女性客で混雑していた。毛布や敷パット、ダウンジャケット、カーテン、スニーカーなど、コロナに影響されない洗濯物が多く、ワイシャツやブラウスなどの持ち込みはあまりない。このシステムを作り上げたのが、「ジャバリン」を運営する会社の社長、竹内康さんだ。

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竹内さんは「羽毛布団が圧倒的に多い。そんなに汚れてないものであれば、コインランドリーで十分」と話す。布団はクリーニング店に出すと5000円ほどかかるが、「ジャバリン」では、大体2000円くらい。さらにコインランドリーは燃料に重油を使わないため、原油高の影響もほぼ受けない。

一般的なコインランドリーの1日の稼働率の平均は10%ほどといわれる中、「ジャバリン」の稼働率は50%。"お客が洗わない"新たなコインランドリーは、今、業界でも注目されている。

布団も洗え、クリーニングと比べ、料金が半額以下。だが、連日大盛況の理由はそれだけではなかった――。

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番組ではこの他、全国で10店舗展開している自転車の洗車専門店を紹介する。

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