【3行まとめ】
・「何かおかしい」第1話「おしゃべり人形」をプレイバック！
・ラジオ番組「オビナマワイド」に、リスナーから「思い出深い遊園地の最後の日を取材して欲しい」とのメールが届く。
・だがそれは、5年前に遊園地で行方不明になり、遺体で発見された少女の事件と深く関わっていた。放送作家の花岡らは、生放送中、徐々に事件の真相にたどり着く。
「雨穴さんこわっ！！」「考察すればいくらでも深まりそう」「面白いから2クール続けて欲しい！」と、早くもSNSで話題！ 毎週火曜深夜0時30分からは、ドラマ「何かおかしい」を放送！
原案は30万部突破のベストセラー「変な家」で話題となったオカルトホラー作家・雨穴が担当。物語の舞台はラジオ局、ラジオ番組の生放送中のちょっとした違和感が思わぬ悲劇を巻き起こす...単なるホラーやミステリーでは終わらない、リアルタイム進行型ヒューマンホラーだ。
後戻りできない生放送中のラジオという生々しい空間が恐怖に変わっていく...そんな恐怖を体験していく生放送番組「オビナマワイド」の構成作家・花岡役を民放連ドラ初主演の濱正悟が演じる。
「テレ東プラス」では、第1話「おしゃべり人形」の内容をプレイバックする！
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私たちは日頃の暮らしの中で、「何かおかしい」と違和感を覚えても、そのままにしておくことが大半だ。しかしその違和感を放っておくと、時にとんでもない悲劇が起こる...。
ラジオ番組「オビナマワイド」は、ラジオ東京の人気生放送番組。ある日、リスナーから「思い出の遊園地の閉園の日を中継して欲しい」というメールが届き、2022年4月1日の放送で閉園式典を中継することに。
閉園するのは、5年前の4月1日に開園した「ジョイジョイランド」。オープンして丸5年、惜しまれつつも閉園するとのことで、市長も出席して閉園式典が行われるという。
「最後の日を取材して欲しい」と番組にメールしたのは、ラジオネーム"ハピママ"。ゲストリスナーとして番組に呼ばれ、スタジオにいるMC・ヒャダイン、アシスタント・岡田結実と中継が繋がる。
「ハピママさんにとってジョイジョイランドはやはり思い出深い場所なのでしょうか？」という問いに、「私たち家族にとっては、忘れたくても忘れられない場所です」と答えるハピママ。
そんな中、中継画面をモニターで見ていた構成作家の花岡(濱正悟)は、ある異変に気づく。園内に、子どもが描いた絵のような不気味なお面をつけた人が何人もいて、モニター画面に映り込んでいるのだ。
ギョッとした花岡は、ミキサーの畑野(松尾諭)とディレクターの五十嵐(今井隆文)がいるコントロールルームへ伝えに行く。
すると、お面を被った人物の写真を、多くの人がTwitterにアップしていた。そのすべてのツイートに『#みずきLOVE』というハッシュタグが付けられており、五十嵐は「アニメキャラのコスプレか何かか?」と首を傾げる。
花岡が『みずきLOVE』でネット検索をかけると、同じようなお面を被った人物の画像が何枚か見つかった。全て「ジョイジョイランド」で撮られたと思われる写真で、去年、一昨年のものもあるが、日付は全て4月1日だ。
「開園日に現れるってことか」
「...不気味っすね」
花岡がTwitterで検索を続けていると、『#オビナマワイド』というハッシュタグに、人形の動画が貼り付けられているのを見つける。
再生すると、誰かが膝の上に乗せた人形の手をギュッと握っていて、人形のスピーカーから「さくらみきです」という声が流れる。そしてその動画には『#犯人の声です』というハッシュタグ。
「畑野さん、これって"さくらみき人形"じゃないですか？」
「ああ、あったなそんな企画」
「この番組が始まったばかりの頃だったから、5年前くらいかな」
〜5年前〜
番組では「さくらみき人形を探せ！」という緊急企画が行われていた。ことの発端は、ラジオネーム"ハピママ"から届いたメール。
『数ヵ月前、ある事故で小学4年生の娘を亡くしました。娘は10歳の割に少し幼いところがあり、いつも人形を持ち歩いていました。事故当時もその人形を持っていたはずでしたが、なぜか現場では見つからず...。私たち家族にとっては娘の形見であり、どうしても見つけ出したいのです。どんな小さなことでも構いません。"さくらみき人形"についてご存じの方いらっしゃったら情報をくださいませんか』
"さくらみき人形"は、大きさ50〜60cmの女の子の人形で、頭に黄色の蝶々のアップリケが付いているという。最大の特徴は、お腹の部分をギュッと握ると録音ができ、右手を握ると『さくらみきだよ』と喋ること。
情報はいくつか寄せられ、実家が人形供養を行うお寺だというリスナーから、
『もしかしたら供養のために持ち込まれた人形の中に"さくらみき人形"が紛れているかもしれないと、ダメもとで確認してみたところ、見た目の特徴と一致する人形があったんです。恐る恐る右手を握ってみたところ、『さくらみきです』と答えてくれた時には、思わずガッツポーズしてしまいました！』
というメールが届いた。
後日、人形と対面した母親は、その場で人形の声を聞き泣き崩れた。番組では感動の対面を中継する予定だったが、中継隊が着く前に、母親が人形を持ち去ってしまった。
