「双子の育児と介護が同時に...」母が明かす罪悪感。愛犬がもたらした奇跡とは?:家、ついて行ってイイですか?(明け方)

公開: 更新: テレ東プラス

5月30日(月)に放送した「家、ついて行ってイイですか?(明け方)」(毎週月曜深夜)では、埼玉県さいたま市に暮らすかずえさんのお家について行きました。

「Pet博2022横浜」にご家族と愛犬・ドーナツくんと訪れていたかずえさん(40歳)。「この子(ドーナツくん)のおかげで家族がいろいろなことに楽しめるようになった」というかずえさんに取材をお願いすると「子どもの体調がいいならいいです」とお返事が。そこで8時間後、お家に伺うことになりました。

かずみさんは、夫のたかひろさん(48歳)と双子の息子さん(12歳)、そしてドーナツくん(2歳)と4LDKの持ち家で暮らしています。

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ドーナツくんは「ビション・フリーゼ」という犬種で、通称"アフロ犬"とも呼ばれフワフワな毛並みが特徴です。

双子の息子さんたちに学年を聞くと、「6年生です」と双子くんならではのユニゾン!で返ってきました。

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リビングには壁一面に学校の宿題内容が書かれたメモが貼られていました。

2階は子ども部屋と、たかひろさんがテレワークをするための部屋があります。お部屋の本棚にはギターの楽譜集が。たかひろさんはフィンガースタイルという指弾きで、趣味でライブなどもやっていたのだとか。

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一方でかずえさんも、音楽好きで歌を習っていた時期もあり「13年前たまたま行ったライブでお客さんとして居たのが出会いでした」ということで、音楽が取り持ったご縁で28歳の時に結婚されたそうです。

「練習をたくさんして一緒にライブとかやれたら良いよね」と、新婚当時は話していたのだとか。ここで、かずみさんが「もう捨てなくちゃって思っていたものがこの辺にある」と、クローゼットから取り出したのが、高校2年生の時にテレビ東京の歌番組に出場した際のメダル!

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「本当は歌がやりたかったんですけど、人生が変わってしまって...」と涙で言葉を詰まらせるかずえさん。いったい何があったのでしょうか?

「すごく夢を見ていたので...でも子どもを育てることが大事なので」。

子どもたちから母の日にもらったというカードには「ご飯が美味しい」と書いてありました。そこで、どんなご飯を作っているのか聞いてみました。

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「うどんか、お餅か、お粥か。すごい偏ったメニューかもしれないんですけど、命をつなぐために」...。

リスクの高い出産だったそうで、双子の息子さんたちは満8カ月で低出生体重児として生まれたといいます。「産婦人科は唯一病院の中でおめでたい事がある科だと思うけど、うちはそれどころじゃない状況だった。うれしさというより不安な気持ちだった」と、かずみさん。「2人とも発達がゆるやかな障がいを持って生まれてきた」そうで、壁にメモがたくさん貼ってあったのは「翌日には忘れちゃうので、すぐおさらいができるように」との配慮だったのです。

さらに、長男は5万人に1人という指定難病と診断され、生まれてすぐに手術することに。11月に生まれて退院できたのは半年後の5月。そこから双子の育児と介護が同時に始まったといいます。

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「2人ともミルクを飲むのがすごく遅くて、1人に2時間かかったり。寝てはいたんですけど、小刻みな睡眠だったのであまり記憶がないです」。

その後も、長男は3カ月に1回入退院を繰り返す生活で「後悔はないんですけど、この子たちにとって良かったのかなって」という思いがずっと頭をよぎっていたといいますが、そんな中で大きな変化が訪れたといいます。

それは愛犬のドーナツくんを2年前に飼い始めたこと。なんとドーナツくんを迎えてから、入院することがなくなり「こんな時はなかったです、今まで。双子のセラピー犬になってくれているみたい」と、かずみさん。

双子の息子さんたちが3~4歳ぐらいの時に、動物図鑑を見て「可愛い」と言い続けていた犬種が、このビション・フリーゼだったそうです。「最初見た時、この子だけ丸いなって思って、調べてみたらめっちゃ可愛かったから」「毎日が楽しく感じる」と双子くんたちが教えてくれました。

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「居てくれるだけで双子が笑顔でいてくれるし、ドーナツが影響したのか子ども自身もいろんなことができるようになったり、ドーナツのご飯のお世話や散歩に行ったり、お留守番もしたり。彼らの成長を見た時に、私たちの申し訳なかったっていう気持ちはすごく浅はかだったなって気づいて。すごいポジティブになりました」と、かずえさんの声も自然とほがらかになります。

「ありのままだけど、ネガティブな状況ではなくて病気や障がいを抱えていても、楽しいこともあるよっていうのを、同じ状況の子を持つ親御さんや同じ境遇の人に1人でも伝わればうれしいと思っています。思い描いたような人生は送れなかったし、望んでいなかったような日々だったけど、犬を飼えるような未来が来たというのが想像もしていなかった幸せです」。

「近い将来、お2人で音楽をする日が来るかもしれないですね」という番組スタッフの問いに、大きくうなずくかずえさん。たかひろさんも「楽しめる時が来ると思います」と、即答してくれました。

何かを諦めたお母さんじゃなくて、子どもが自慢できるお母さんになりたい。今の自分でどこまでいけるかチャレンジしていきたい――最後に明るく力強く語ってくれたかずみさんは、とても素敵でした。


次回の「家、ついて行ってイイですか?」は、ゲストに増田貴久(NEWS)を迎えて、【波瀾万丈すぎ!ワケありの天才達3連発】をお届けします。

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