松村沙友理、誕生日を忘れる彼は「絶対イヤ!」:花嫁未満エスケープ

公開: 更新: テレ東プラス

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なかなか結婚に踏み切らない今カレか、自分を一番に考えてくれる元カレか? "結婚適齢期"を迎えたアラサー女子のリアルすぎるトライアングル・ラブストーリー、木ドラ24「花嫁未満エスケープ」。互いに大事な存在ではあるものの家族のようになってしまった同棲中の今カレ・尚紀(中川大輔)と別れ、高校時代の元カレ・深見(浅香航大)と付き合うことにした主人公・ゆう(岡崎紗絵)。しかし、ゆうは自分の気持ちに整理がついていないことに気づき...。

恋に悩む主人公・ゆうにアドバイスを送る同僚の亜衣を演じる松村沙友理さんにインタビュー。ドラマのこと、松村さんご自身のことについてお話をうかがいました。

松村沙友理は尚紀より深見派!?

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――亜衣は、ゆうの恋愛にアドバイスをしたり、自分の恋愛観を話したりする役どころです。演じていていかがですか?

「自分自身ではなく人の恋愛に対して意見を言う立場なので気軽さもあり楽しみながら演じています。自分の恋には盲目になりがちですが、人の恋の悩みだと冷静にアドバイスできますよね。尚くんと深見氏の魅力が違うので、"この人だとこういう時こういう感じかな"とか、いろいろ想像しながら亜衣を演じています。

私は亜衣と同じで、物事の裏を考えるより、そのまま真っ直ぐに考えるタイプ。だから、亜衣に同意することが多くて。演じながら『そうそう!』と思っています」

――実際に、周りから恋愛相談をされるタイプですか?

「どうなんだろう。でも、相談されたら真剣に考えるタイプ。まずは根掘り葉掘り聞いて、自分のことように置き換えて想像します。亜衣や同僚の美沙さん(小林涼子)からのゆうへの意見やアドバイスは、勉強になりますね。ちなみに私は夢見がち女子なので、ゆうちゃんの恋の話はグサッと刺さります」

――夢見がち女子の松村さんから見て、誕生日を忘れたりする尚紀はいかがですか?

「絶対にイヤです! 亜衣が言っていたように、別れたほうがいいと思っちゃう。やっぱり自分のことを大事に考えてくれる深見氏の方がいいですね。ゆうちゃんと尚くんの間には7年という歳月と情があるのも、頭では分かります。でも、私は同じ経験がないので、これだけ悩みながらも別れられないという気持ちは体感では分からないですね」

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――第8話では、尚から別れ際に指輪をもらって困るゆうに、亜衣は「捨てたほうはいい」と主張しますが、その気持ちも分かります?

「はい。でも捨てるのはもったいないとも思っちゃう(笑)。だから郵送で尚くんの元に送り返すのがいいと思います。亜衣も言っていますが、持っているとそれだけで呪いがかかってしまう気もするし(笑)。手元にあると、ふとした時に尚くんのことを考えてしまいそうなので、吹っ切って深見氏と一緒に進むなら、さっさと手放した方がいいですよ」

――なるほど。ちなみにゆうと尚紀は、いつの間にか本音を言わなくなってしまったことですれ違ってしまいました。松村さんは、本音は言うタイプですか?

「どちらかというとちゃんと言うタイプかな。ドラマや漫画でそういう場面が出て来た時は"私だったら言う!"と思いますが、いざとなったら言えないものなのかもしれないですね。実際にその状況にならないと分からないことは多いですから。言う気は満々ですけど(笑)」

――友達や周りの人にも言いたいことは言えるタイプ?

「言います。お互いに言ったほうが楽です。例えば、ご飯に行く時、『何を食べたい?』と聞かれたら『何でもいい』とは答えない。何案か出して、そこから相手に選んでもらいます。そうすれば、お互いの希望がかないますよね。恋愛も同じだと思うので、本音は言った方がいいんじゃないですかね」

――松村さんは、尚紀より深見派とのことですが、ゆうは深見が自身より相手の意見を尊重する行動に過去の自分を重ねて悩みます。その気持ちは分かりますか?

「私は"尽くされたい派"なので、"いいじゃん♪"と思います(笑)。深見氏のようにこっちのことを考えてくれて、合わせてくれるのはありがたいです。ただ、ゆうは今まで尚くんみたいなタイプと付き合ってきたということは"尽くしたい派"なのかも。そうなると深見氏とはうまくいかない気も...。こっちに合わせてくれてばかりだと、重さを感じますよね。私は"尽くされたい派"だけど、相手に合わせることの大切さも分かっています。どんな時も相手を気遣いながら、お互いに居心地のいい関係になれるといいですよね」

――お互いに居心地がいい関係になれるよう、松村さんが友達や家族、仕事関係の人など周りの人と接する中で大切にしていることを教えてください。

「やはりコミュニケーションですね。相手のことを考えて歩み寄ることが大切。私はずっとグループにいたので、そこは気を付けて、特に意識的に人を褒めるよう心掛けていました。実は、アイドルとして才能はあるのに意外と自分に自信がない子が多いんです。"自分には何もない"と思っていたり、"このままでいいのかな?"という漠然とした不安を抱えていたり。だから私はそうした気持ちを少しでも吹き飛ばせるように、それぞれの良いところを褒めていました」

――ご自身も褒められてうれしかったなど、何かきっかけがあったのですか?

「乃木坂1期生の子たちがみんな褒め上手だったので、自然とそうなったのかもしれません。自分に自信がない分、人のいいところが見えている子が多かったんです。やはり言葉にして伝えることは大事。私も『あの作品、面白かったよ』と言ってもらえると、うれしかったですから。お互いのことを尊敬し合っている、いい関係性でした」

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――松村さんが、こんな風に褒められたらうれしいと思うことは?

「手料理を作ったときに『この味が一番好き。沙友理ちゃんが作った料理が世界で一番おいしい』と言われたら、最高ですね」

――得意料理は?

「母親が子供の頃から作ってくれていた煮込みハンバーグです。普通の材料ですが、焼く前に片栗粉をつけて肉汁を閉じ込めたり、ひと手間かけるのがポイント。ある時、"料理は理科の実験だ"と思って、どうすればハンバーグを美味しく作れるか研究していたことがあって(笑)。玉ねぎの焼き時間は何分がいい、片面の焼き時間は何分など細かく微調整してベストを見つけました。ハンバーグだけは自信があります!」

――昨年、乃木坂46を卒業して、仕事に対する気持ちの変化はありましたか?

「みんなと一緒だったときは当たり前だったことが、そうではなかったと気付くことが多いです。今までメンバーに頼っていたことも、"自分が頑張らないと!"という気持ちになりました。その分、仕事に対する悩みは増えたような気がします」

――今回の役に対しても、悩みはありましたか?

「最初は悩んだかもしれないです。でも、ゆうたちと3人のシーンを話しながら作っていったので、すごく楽しかった。ドラマの中とリアルな3人の関係性が近いところも面白かったですね。こうやって少しずつ自分のやり方を見つけていくのかも。それも楽しみですね」

――今後、チャレンジしたいことは?

「お芝居はまだ勉強中なので、いろんな役に挑戦したいです。今回みたいに自分に近い役はもちろん、全く違う役も演じてみたい。役を通していろんな自分になれるのはワクワクします。これからも自分の意外な一面を発見していきたいです」

"松村沙友理"を構成する3つの要素

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松村さんご自身が"松村沙友理"を語る上で欠かせない、人物・モノ・場所・出来事などは? "松村沙友理"を構成している3つの要素についてうかがいました。

【睡眠】
「とにかく暇があればずっと寝ています。『休みの日は何しているの?』と聞かれても、本当にほとんど寝ていて話すことがないんです(笑)。休みの日は20時間は寝ているかな。 3日間休みだと3日とも20時間(笑)。自分でも寝すぎかもと悩んだくらい。ただ、寝る時間がないときは、それはそれで大丈夫なんです。寝る時のこだわりは、ヒーリング音楽をかけること。癒されながら自然に落ちていく感じが好きです」

【白米】
「映画やテレビを見ながら片手にお茶碗を持って、ポテトチップス感覚で白米を食べています。一気に量を食べるというより、永遠に食べるタイプ(笑)。炊飯器には常には白米がある状態です。基本は白米オンリーですが、のりの佃煮や明太子があればお供にするかな」

【化粧水】
「乾燥肌なので保湿が必須。常に潤っていたいです。最近はとろみがあるものを使うことが多いですね。季節によって肌の状態も違うので、数種類の自分に合った化粧水をベースにして、新商品も試しながら使っています。メイクや美容に興味を持ったのは乃木坂に入ってから。まだまだ発見が多く楽しいです」

【プロフィール】
松村沙友理(まつむら・さゆり)
1992年8月27日生まれ。大阪府出身。2011年、乃木坂46の1期生オーディションに合格、2012年に乃木坂46のメンバーとして1stシングル「ぐるぐるカーテン」でCD歌手デビュー。2021年7月に乃木坂46を卒業し、バラエティ番組のほか、女優としても本格的に活動。映画「賭ケグルイ」シリーズ(2019年、2021年)、ドラマ「農家のミカタ」(テレビ東京)、「愛しい嘘~優しい闇~」(テレビ朝日系)などに出演。

(撮影/uufoy 取材・文/玉置晴子)

今夜放送、木ドラ24「花嫁未満エスケープ」第8話は?

第8話
尚紀(中川大輔)と別れ、自由になったゆう(岡崎紗絵)は、深見(浅香航大)と過ごす中で心が満たされているのを実感する。しかし、深見と付き合うことにしたものの、自分の気持ちの整理がついていないことに気付いてしまったゆう。そして深見に、このまま同棲をしていいかわからないと正直に打ち明ける...。そんなゆうを見兼ねて、深見はデートを提案。デートの最中に、深見から自分に対する気持ちを改めて告げられたゆうは、一緒に暮らしていくと決意し...