能町みね子と六角精児が「わたらせ渓谷鐵道」沿線の駅を愛で、駅に遊び、駅を味わう

公開: 更新: テレ東プラス

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BSテレ東では、木曜夜6時54分から「能町みね子のニッポン駅歩き」を放送!

地域の"顔"とも言える駅。そこには様々な表情や思いがけない歴史、支える人の想いがある。駅を愛で、駅に遊び、駅を味わう...ニッポンの"味わい深い駅"を歩いて巡る、ありそうでなかった旅ブラ番組をお届けする。

旅人は、エッセイスト・イラストレーターの能町みね子。世間に"乗り鉄"や"撮り鉄"があふれる中、能町がこだわり、こよなく愛するのは「駅」。プライベートでニッポンの北から南までローカル線沿線の駅を歩き、ついに駅の思い出を綴った書籍を出版。能町は"駅歩きの達人=駅スパート"なのだ。旅の相棒を、俳優として活躍する傍ら、鉄道マニアとしても知られる六角精児が務める。

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舞台は、地元の方々から"わ鐵"の愛称で親しまれる「わたらせ渓谷鐵道」沿線の駅。群馬県桐生市から栃木県日光市まで、渡良瀬川に沿って山あいを進む、全長44kmのローカル線だ。

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渓谷沿いのルートは、絶景や懐かしい日本の原風景が楽しめるが、「この旅はあくまで駅が目的」と能町。観光スポットや温泉グルメには目を向けず、時には交通機関を使わずに、歩いて目的地=駅を目指す。

そこには「秘境駅」「難読駅」「謎の駅」「○○で有名な終着駅」など、めくるめく"駅ワンダーランド"が! そして、わ鐵を支える人々との出会いも!

「テレ東プラス」では、特別に先取りで、2人が訪れた"味わい深い駅"の一部を紹介する。

【110年変わらぬ駅舎 上神梅駅】

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「これはすごい! 予想以上ですね」と能町。大正元年に建造された駅舎が、今もそのまま姿を残す上神梅駅。平成20年には、国の「登録有形文化財」にも登録された。そんな上神梅駅の周りには、あやめやすみれ、パンジーなど、色鮮やかな花々が咲き誇る。

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「ここにシートを敷いてお花見できますもん」と話す能町と六角が"最も萌えたポイント"とは? ぜひ番組で確認して欲しい。

「わたらせ渓谷鐵道」は、かつて、国鉄・足尾線として、足尾銅山からの貨物輸送や、沿線住民の足としても使われていた。その後、昭和48年の足尾銅山の閉山、さらには自家用車の普及により利用者数が激減。そのため平成元年に、今の「わたらせ渓谷鐵道」として生まれ変わった。
しかし利用者の減少は止まらず、ここ上神梅駅の乗降者は1日25人ほどに。これから先も美しい駅であって欲しい...駅に咲き誇る花は、近隣の皆さんが毎日欠かさず手入れを行なっている。

「これだけの自然と古い建築物があって、そしてこの花ですからね...。かなり内容が詰まった駅」と感慨深げに話す六角が印象的。

【崖下にある秘境駅!本宿駅】

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「めちゃくちゃ下にありますよ! これはすごいな! 崖下ですよ」と能町。
74段の長い階段を下り、やっとホームにたどり着く本宿駅。周辺には様々なイルミネーションが飾られており、2人が散策していると、駅員の格好をした細谷定男さんに遭遇。

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細谷さんは、本宿駅の「ふるさと駅長」。ふるさと駅長とは、乗客への観光案内や駅の清掃を行うボランティアで、沿線の無人駅であれば誰でも立候補でき、わ鐵の選考を経て任命される。本宿で生まれ育った細谷さんは、ふるさと駅長として、毎朝欠かさず、駅の掃除とお客さんのお見送りをしている。

元々この場所には駅がなく、不便に感じていた地元住民たちが町の役場へ直談判。そんな熱い想いが行政を動かし、この本宿駅が誕生した。崖下の秘境駅は住民たちを支え、また住民たちの熱い想いに支えられている。