「成人まで生きられるよね」子宮頸がんを患う母のためにも主演女優を勝ち取る!:Dreamer Z

公開: 更新: テレ東プラス

Z世代のスターを発掘する「~夢のオーディションバラエティー~Dreamer Z」。5月8日(日)の放送では、「女優オーディション 人生で一度くらいドラマの主役やってみませんか?」のセミファイナルの模様を。選ばれた主演女優の人生が反映されるドラマ「運命警察」の主演を掴むのは!?

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1600人を超える応募の中から勝ち残ったのは4名。セミファイナルでは、プロの俳優との2人芝居に挑む。相手役を務めるのは、テレビ東京のドラマや、「全裸監督」でもブレイク中の俳優・後藤剛範。「運命警察」にも出演が決まっている。

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台本が渡されたのは本番の5日前。後藤を相手に、アルバイト中の先輩・後輩の会話を演じる。ポイントとなるのは、候補者が演じる後輩・ミコトが辛い過去を独白するシーン。決められたセリフはなく、挑戦者自身の経験を自らの言葉で語ることになる。さらに後藤と演技を合わせるのは本番のみで、意気投合する2人の空気感を生み出せるかが鍵となる。

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Aブロックは、加藤しおりvs荒木まどか。先行の加藤は、堂々とした演技と多彩な感情表現が高く評価されてきた現役女子高生。自宅を取材した際、セミファイナルに進んだことを伝えると、母・真智子さんは「おめでとう〜!」と感激。加藤が「テレビ用だよね?」と照れて反抗する様子が、女子高生らしく微笑ましい。

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高校ではオーケストラ部に所属し、ホルンを担当。コンクールなど、多くの観客の前で演奏してきた経験が、演技にも活かされているという。

加藤を応援してくれる母の真智子さんは、実は子宮頸がんを患っているという。加藤は「母はいつも明るくしてるけど、『成人までは生きられるよね』みたいな感じで言われて...。楽しみにしてくれてるから、最後まで残りたい」と、主演女優を勝ち取ることを誓う。

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前半の演技を順調にこなし、自身の辛い過去を独白するシーンへ。加藤は親が仕事で家を空けていたため、幼い頃から一人で生きてきたという。「何も起こらないように、周りの人とも良い感じの距離を保って...だから八方美人になっちゃって。自分だけを信じて生きてきたので、本当は誰かに頼りたいし、甘えたい」というセリフで、審査員に抱えている辛さを想像させた。

ぶっつけ本番にもかかわらず、最後は見事に意気投合する雰囲気を作り出した加藤。水野は「プロ同士でも初対面では難しい。ちゃんと心を開いて、信頼関係を作れているように見えた」と評価した。

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地元・島根のローカルタレントとして活動している荒木は、2人の娘がいるパワフルお母さん。女優を目指すきっかけになったのは、俳優を目指していた亡き父。自身の独白シーンでは、父や初めて出来た子どもを失った過去を打ち明け、切ない空気感を演じきった。

結果は、加藤がファイナルに進出することが決定。荒木は脱落となったが、「正直やりきった。もしこのドラマの脇役オーディションが開催されるのであれば挑戦したい」と意欲を。水野も「これまで色んな表情を見てきているし、伸び伸びできる面白い役を作ってくれと交渉しようと思っています」と、前向きに検討することを約束した。