茶葉もご馳走に早変わり!?日本茶専門カフェの店長が作る茶葉を使った天ぷらのお味は?

公開: 更新: テレ東プラス

ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せてください」を合言葉にリポーターが旅を敢行する「昼めし旅」(毎週月~金曜 昼11時40分)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。

4月22日(金)放送の昼めし旅は、兵庫県神戸市でご飯調査。まずは2021年10月にオープンしたばかりの海沿いの最新レジャー施設へ。ご飯調査するのは、芸人のやしろ優さんです。

都市型水族館「atoa」で活躍する飼育員さんのお弁当

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2021年にオープンした都市型水族館「atoa」。新感覚の"アートと水族館の融合"って、いったいどういうことなのでしょうか?

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こちらは「宇宙」をイメージした光を使った展示。中央にあるのは、光のヴェールが降り注ぐ日本最大の球体水槽。宇宙と深海をイメージさせるレーザーパフォーマンスが幻想的です。1階から8階まで8ゾーンに分かれ、およそ100種類、3000以上の魚や水辺の生き物を展示。不思議な世界観が広がります。

そして、魚たちのご飯タイム。

「atoa」の人気者、アナゴ科のチンアナゴや、カリビアンシーホース、ヘコアユなどを見せていただいたところで、生き物たちのエサを作る「調餌室」へ。ちょうどこれからお昼を食べる生き物がいるということで、例のお願いを...。

「動物たちのご飯、見せてくださ~い」!?

交渉成立! まずは水族館の生き物たちのエサを作る「調餌室」にお邪魔して、カワウソのエサの準備を見せてもらいました。

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取り出したのはキャットフードと...凍ったワカサギ! ワカサギを水で10分ほど解凍したら状態が悪いものを外していきます。エサが病気の原因にならないように配慮しているとのこと。

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特別にゾウガメにエサをあげさせてもらいました。鼻先に近づけると、ゆっくりニンジンをポリポリ食べ始めます。歯はないですがクチバシが鋭く、噛む力が強い!

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最後に、飼育員の武沢幸雄さんをはじめ、新人の宇田佳恵さん、福山千夏さんのお弁当を見せていただきました。ちなみにこちらは武沢さんの妻・莉菜さんの手作りです。莉菜さんも飼育員さんでご夫婦二人三脚で育児と仕事を両立しているそうです。

お客さんに生き物のことを知ってもらうために飼育員が間に入り、架け橋のようになれていることが「うれしくて、やりがい」だと話す、新人飼育員の宇田さん。これからもますますのご活躍を! お忙しいところ貴重な体験をさせていただいてありがとうございました。

日本茶カフェの店主が作る創作お茶料理!鶏のささみとチクワの茶葉天ぷら

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続いて向かったのは、横浜・長崎と並ぶ日本三大中華街のひとつとして知られる南京町にある日本茶専門ティースタンド「CHANOMI STAND」。

オーナーの植村雅敏さんが日本全国から厳選した41種類のお茶を楽しめます。また、お土産として31種類の茶葉を購入することもできるそうです。

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和風のミルクティーなども販売しており、若い女性に大人気。休日になると、夕方前には完売するそうです。

そんな店で話題となっているのが、1日20食限定のお茶漬け。具材にインパクトがあると、写真を撮る若者が多いのだそう。

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この日のお茶漬けの具材は、豚の角煮、塩昆布、カシューナッツ、しば漬け。もちろんお茶も具材に合うものにこだわっており、この日は角煮に合う「あさのか」という鹿児島の煎茶です。5時間ほど煮込んだ角煮と、熱めに淹れて苦味を出したお茶でスッキリした味わいに。

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自然農法で作られた茶葉を使用しているので、急須の中の茶葉に出汁醤油を入れて茶葉までいただけるようになっています。名物のお茶漬けをいただいたところで例のお願いを...。

「あなたのご飯、見せてくださ~い」!

交渉成立!

茶葉を使った創作料理を作っていただくことに。

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まずはほうじ茶を急須に淹れて待つこと3分ほど。そのお茶でご飯を炊きます。

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ご飯を炊いている間に天ぷら作り。ポイントは衣に煎茶の茶葉を入れること。「磯辺揚げの海苔の代わり」と、植村さん。茶葉を入れる以外は通常と同じ手順で、天ぷら粉に卵と水を入れて混ぜます。鶏のささみ(スジは取る)とチクワに衣をつけて揚げれば「鶏のささみとチクワの茶葉天ぷら」の出来上がり!

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続いて3品目。5時間ほど煮込んだ豚軟骨を炒めてキャベツを加え、コチュジャン、豆板醤を投入。さらにキムチを旨味足しに少量入れて炒めたら「豚軟骨キムチ炒め」の出来上がり!

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こちらが植村さんの晩ご飯。

ほうじ茶の香り立つ炊きたての茶飯は、ネギを散らしていただきます。ちなみに茶葉が合うレシピには他にもペペロンチーノや味噌汁などがあるそうです。

今後はさらにお店のことを知ってもらい、日本茶をファッションアイコンにして「かっこいい、オシャレ、かわいい」と思ってもらえるようにお茶の魅力を広めていきたいと話す植村さん。独創的で美味しいお茶料理をありがとうございました!