簡単にできる!着ない洋服の捨て時が分かる収納

公開: 更新: テレ東プラス

もう何年も着てないけど、洋服の捨て時が分からない! 衣替えのタイミングで、衣類の整理をしてみては?

nanairo_20220508_01.JPG
毎回さまざまな専門家がレギュラー出演中の生活情報番組「なないろ日和!」から、「お部屋は心の鏡」をモットーに約2000件以上のお片付けお悩みを解決してきた整理収納アドバイザー・中山真由美さんに「衣類の捨て時がわかる収納術」についてうかがいました。

まずは使いやすいクローゼットに

衣類の捨て時を探るため、まずはクローゼット収納のポイントを紹介!

nanairo_20220508_02.jpg画像素材:PIXTA

1.クローゼットをどう使いたいかイメージする
何をどれくらいどこに収納したいのか、よく着るものは使いやすい位置に置きたいなど、悩みを解決するため、まずは現在の問題点を書き出しましょう。

2.収納の適量を見極める
詰め込み過ぎは、何がどこにあるかわからないだけでなく、これからの湿気が多くなる時期には風通しが悪くなりカビなどの原因にもなります。まずは、収納の適量を知ることが大事。

《収納の適量とは?》
クローゼットのハンガーハイプの長さを計ります。ハンガーでシャツやジャケットをかけるのに必要な幅は3cmとし、ハンガーハイプの長さ÷3で、何本ハンガーがかかるかを割り出しましょう。ダウンジャケットなど厚みのあるアウターは10cm~15cm必要。
また、引き出しや収納ボックスは、中身をギッシリ詰め込まず7割程度に。

3.ゾーンを分ける
クローゼットの中を上中下段とゾーンを分けて使用します。よく着るものは「ハンガーにかけ」取り出しやすく、下段は「畳む収納」、上段には「頻度の低いもの」を置きます。

これを参考に、美しく使いやすいスッキリクローゼットを目指しましょう。

衣類の捨て時が分かる収納

クローゼットがスッキリしたところで、衣類の捨て時が分かる収納を実践!

nanairo_20220508_03.jpg画像素材:PIXTA

【捨て時が分かる方法】「1軍」「2軍」「3軍」に分別
衣類を「1軍」(よく着るもの)、「2軍」(1カ月に1度程度着用)、「3軍」(着ない&シーズンオフ)の3つに分け、さらに「1年以上着ていないもの」を別に収納しましょう。「1年以上着ていないもの」は手放してもOK。結局、「3軍」に行った時点で90%は捨てることになります。

とはいえ、「3軍」でも、なかなか捨て時がつかめないもの。そこで、「1年に1回、実際に着てみるなどして必ず見直してください」と中山さん。そこでいらないと思えば捨て時です。また、一度に捨ててしまうとダイエットと同じでリバウンドが来るので、毎年少しずつ整理できればOK。

《ポイント》
初任給で買ったコート、友達からもらったプレゼントなどの「思い出の品」は、もう着なくても「3軍」とは別にしておくことが重要。こちらも1年に1回見直しましょう。

これらを実践することで、自分がどんなものが手放せないのか見えてくるので、ものを買う時によく考えて買うようになります。

【捨て時が分かる収納】押し出し収納
衣類の捨て時が自然に分かるのが「押し出し収納」。ハンガーラックにかけた洋服を、着た後に元に戻すのではなく、「着たら右に」かけていくだけ。左側に着ない服が溜まっていくので、可視化できます。吊るす防虫剤などを目印に使って、着ているものと着ていないものが分かるようにすると、より分かりやすくなります。詳しくは動画でチェック!

また、引き出しなどの収納も同じ方法が使えます。畳んだものを上に積み重ねるのではなく立てて収納し、同様に「着たら右に」で収納。ブックエンドなどを活用して隙間を作ると、湿気対策・カビ予防にも。

よくある収納のNG

また、収納の際、実はNGなことをやってしまっていませんか? 今すぐ改めましょう!

【NG1】クリーニング店のビニール袋に入れたまま
ビニールは衣服の黄ばみの原因になるので、クリーミングから戻ってきたらすぐに外しましょう。

【NG2】衣類の掛かっていないハンガーを吊るしたまま
ぺースが圧迫されるので、衣類がかかっていないハンガーは外しましょう。

【NG3】ハンガーの色がバラバラ
色がバラバラだと散らかっている印象を受け、自分が取り出したい服もなかなか見つけられなくなります。ハンガーの色は、なるべく統一させましょう。

【NG4】着ない服を段ボールに入れる
段ボールは湿気を吸うためカビの原因に。また害虫が卵を産み付けたり、餌にもなるので絶対にNG!

衣類の捨て時を知るためには、まずは自分を知ることが大事。心も体も収納も、スッキリを目指しましょう!

取材協力:中山真由美さん。整理収納アドバイザー。お部屋と心のカウンセラーとして、これまでに2000件以上のお片付けの悩みを解決。著書に『心も整う「捨てる」ルールと「しまう」ルール』(集英社)、「10分でスッキリ! 捨てない片づけ」(主婦と生活社)など。
オフィシャルホームページ
公式YouTube 「プチっとお片付け!中山真由美

(取材・文/船桂子)