乙武洋匡新加入!”Facebook”にダメ出し...一方、メルカリ・楽天もアメリカの”パクり”で海外では勝てない!?議論はヒートアップ!

公開: 更新: テレ東プラス

ホンモノの経済でもっとたのしく!「日経テレ東大学」YouTubeチャンネルで配信中!【日経テレ東大学のHPはこちら

メインMCに経済学者の入山章栄教授を迎え、世の中に溢れる事実(ファクト)を感情論ではなく論理的(ロジカル)に読み解く、新たな経済討論番組『FACT LOGICAL』。
4月からはSeason2に突入ということで、新レギュラーに乙武洋匡さんを加えてパワーアップ!

今回は、「ネクストGAFAの時代!日本が勝てるビジネスは?」をテーマに、メルカリ・楽天などの日本企業が世界を制することができない理由を大激論! 果たして日本が勝てる可能性はあるのだろうかーー。
ゲストに『世界が尊敬する日本人100』に選ばれた加藤崇さん、経営共創基盤の共同経営者・塩野誠さんをお迎えして、事実・データを元に徹底討論する!

nikkeitvtokyo_20220425_01.jpg

国民はデジタル庁に期待をしている?

今シーズンから新レギュラーとして乙武洋匡さんが加入! 乙武さんは「YouTubeは、コンプライアンスを意識しなくていいから好き」と際どい発言をしたくてたまらない様子。「そういう人が吸い寄せられる番組です」と入山さんも笑顔で迎え入れた。

ここからは本日のゲストをご紹介。1人目はシリコンバレーでFRACTA社というAIベンチャーを創業し、現在は会長職を務める加藤崇さん。加藤さんは、「Newsweek」が選ぶ『世界が尊敬する日本人100』にも選出されている。FRACTA創業前に、SCHAFTというロボットベンチャー企業も創業しているが、SCHAFTはGoogleに買収されたことから「日本人で初めてGoogleに会社を売った人」としても有名。

ちなみに、Googleに売りたくて売ったのではなく、日本企業に買収提案を続けたが買い手が付かなかったため、仕方なくGoogleに売ったそうだ。その後、Googleロボティクスになっていく事業だっただけに、「日本企業に見る目がなかった」と加藤さんも辛口に振り返る。シリコンバレーも日本のベンチャーのことも知り尽くしており、GAFA後の世界で、日本企業が世界を獲るための議論に最適な人物と言えそうだ。

nikkeitvtokyo_20220425_02.jpg
2人目は、日本を代表するコンサルティングファーム、経営共創基盤社の共同経営者である塩野誠さん。入山さんから「塩野さんほど企業規模問わず日本・グローバル両企業の裏側を知っている人間はそんなにいない」と振られると「それが危険で(このような番組に)出してもらえない」と爆弾情報を握っている様子だーー!

国家間のパワーバランスも左右するGAFA

ここから本題へ。まずはタイムリーなロシアに関するファクトデータから議論開始。2015年頃よりロシアからのGoogleへの情報削除依頼件数が急増していたという事実。塩野さんによると、ロシアは「情報は兵器」という戦略を採用しており、データの通り2015年頃から顕著になっているという。「大衆は物量が多い情報は真実だと思い込みやすい」という心理を利用し、ロシアに都合の良い情報を多くし、不都合なものは排除しているそうだ。

nikkeitvtokyo_20220425_03.jpg
Googleと関わりの深い加藤さんは「プラットフォーマーが影響力を持ってしまった結果。個人的には規制は反対派だが、ここまで影響力が付いてしまうと規制方法について検討をする必要がある」と評した。

nikkeitvtokyo_20220425_04.jpg
一方で乙武さんは「プラットフォーマーが影響力を持ち過ぎたおかげで、国連では出来ないような制裁を企業としてロシアに実施することができている。ロシアも国家ではないため反撃しづらい」とプラットフォーマーがもたらす新たな社会秩序に期待を寄せているようだ。

とはいえ、一私企業が持つべき影響力を超えてしまってきているのは事実であるため、GAFAを筆頭とするプラットフォーマーはどこまで公共の物なのかの議論は、今後さらに重要になりそうだ。