ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せてください」を合言葉にリポーターが旅を敢行する「昼めし旅」(毎週月~金曜 昼11時40分)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。
4月13日(水)の放送の昼めし旅は、埼玉県北東部に位置する加須市でご飯調査! 加須といえば全国有数のこいのぼりの街。毎年5月には、全長100mのジャンボこいのぼりが優雅に空を泳ぐイベントも開催されます。そんな加須市を調査するのは、芸人のアキラ100%さんです。
「香り豚」のステーキ&春キャベツと○○の春巻き
まずは、地元で評判の「長沼精肉店」へ。
今年で創業73年、三代にわたって営んできたお店を昨年7月にリニューアル。三代目の長沼裕士さんが家族とともに切り盛りしています。
特定のブランドにはこだわらず、全国各地のA5ランクの和牛や品評会で受賞した肉など、先代のお父様とともに選び抜いた肉質が優れたものを仕入れているそうです。
おすすめは、加須市のブランド豚「香り豚」を使ったお惣菜。トンカツや串カツなど定番の揚げ物のほか、4時間半じっくり煮込んだ「香り豚の焼豚」も評判なのだとか。中でも人気のメニューが、香り豚をたっぷり使い、70年変わらぬ秘伝のレシピで仕上げた「金賞メンチカツ」です。「全国コロッケグランプリ」2冠を達成したという絶品のメンチカツなどを試食させていただいたところで、例のお願いを...。
「あなたのご飯、見せてくださ~い」!
交渉成立!
母・和枝さんと、妻・愛さんが作ります。
1品目は、豚のロースステーキ。使うのは「香り豚」です。切れ目を入れた肉の両面に岩塩と黒コショウで下味をつけたら、フライパンにニンニクと油を投入。油にニンニクの風味がついたところでニンニクを取り出し、そこへ肉を入れます。
両面にしっかり焼き目がついたら、アルミホイルで包みます。余熱で蒸し焼きにすると、よりジューシーに仕上がるそうです。ステーキにはおろしポン酢が長沼家の定番。仕上げに地元産のミニトマトと、かいわれ大根を散らします。
続いて2品目。春キャベツとしそを千切りにして春巻きの皮にのせます。そこへシラスもたっぷりとのせてクルクルと巻き、普通の春巻きと同じように油で揚げたら出来上がり!
オリーブオイル・白ワインビネガー・塩・砂糖をあわせたオリジナルドレッシングでウドと金柑のスライスを和えれば、惣菜の新商品として販売を考えているサラダも出来上がり
こちらが長沼精肉店のまかない。
油揚げの味噌汁、ひじきの煮物を酢飯に混ぜ、ゆがいた菜の花をトッピングした混ぜご飯も並びました。
最近、新たにフ-ドロス対策として始めたのが、余った肉をドッグフードに加工すること。売り上げの一部は保護犬の取り組みに寄付するそうです。これからもご家族で力を合わせて、お店を盛り立ててください!
新食感!オートミールを使った里芋の唐揚げ
続いては、のどかな田園の中に佇む隠れ家カフェ「cafe&zakka mt.」へ。中山さんご夫妻がご自宅を改装して8年前にオープンしました。旬の食材を使ったテイクアウトもできる食事メニューや、埼玉県産の小麦粉でイチから手作りしたパンやお菓子が人気のお店です。
以前は自動車関係の設計士として働いていたという中山さんは、手先の器用さを活かして雑貨を手作りしたり、オーダーを受けて家具を作ったりしているそうです。
妻・美由紀さんも、パスタの麺を手打ちで作るこだわりぶり。手打ち生パスタを使った週替わりのランチメニューをいただいたところで、例のお願いを...。
「あなたのご飯、見せてくださ~い」!
交渉成立!
まずは鶏皮の味噌煮込みから。昆布とカツオの合わせ出汁で、ゴボウ・大根・ニンジン・ネギ・コンニャクを煮ます。そこへボイルしておいた鶏皮をたっぷり投入。愛知県出身の岳史さんが好む赤味噌に出汁醤油・酒・みりんを混ぜた特製ダレでしっかり味をつけたら味噌煮込みの出来上がり。
続いては里芋のから揚げを作ります。衣にカレー粉・ナツメグなどを混ぜたスパイシーなオートミールをつけて揚げます。
こちらが中山さん家のご飯。
伊予柑と塩もみした野菜のマリネ、鶏皮をボイルしたときのゆで汁を利用した、エノキと玉子のチキンスープも並びました。
いずれは愛知県で主流の「モーニング」もできたら、と話すご夫婦。これからも仲睦まじく夢を実現してくださいね! ごちそうさまでした。