小森隼「4グループ全部デビューさせられないかと考えた」iCONZ四次審査の行方は!?:Dreamer Z

公開: 更新: テレ東プラス

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Z世代のスターを発掘する「夢のオーディションバラエティー~Dreamer Z」で放送中の「iCON Z~Dreams For Children」が大きな山場を迎えている。

「iCON Z」は、EXILEや三代目J SOUL BROTHERS らが所属するLDH史上最大規模のオーディション。男女合わせて4万8千人のエントリーから、現在、男性部門で勝ち残っているのは選りすぐりの20人。4組で競うグループバトルに、いよいよ運命の四次審査が迫る! 5月21日(土)日本武道館で行われる最終審査のステージに立つことができるのは3グループだけ。明日から放送の四次審査で最下位となった1グループは、ここで脱落してしまうのだ。

「Dreamer Z」に加え、未公開VTRやここでしか聞けないスペシャルな裏話をお届けする連動番組「Dreamer乙」でMCを担当し、候補生たちを見守ってきた小森隼さん(GENERATIONS from EXILE TRIBE)にインタビュー。iCON Zの見どころや、小森さん自身のオーディション秘話などを聞いた。

迷わない方がいい、ありのままで

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――いよいよ四次審査で1グループが脱落。ここまでオーディションを見守ってきてのご感想は?

「『Z世代ってすごいな!』という一言に尽きますね。みんな器用で、才能も凄いし、さらにオーディションを通して新たな魅力もぐんぐん出てくるんですよ」

――パフォーマンスに驚かされたり、チームでの助け合いに感動したり、努力と成長に涙したり...毎回ドラマが生まれています。中でも、特に印象に残っているのは?

「合宿審査で、講師陣から一人ずつ弱点を指摘されたところは、自分のことを思い出しすぎて見ていられなかったですね。僕もオーディションの時に、色々な方から『もっとこうした方が良い』とアドバイスをいただいたんですが、常に全力を出し切っている状態なので何を言われても入ってこなかったです。でも、どんどん自分の弱点だけが浮き彫りになっていって...その辛さが分かるだけに見ていてしんどかったですね」

――小森さんは、その辛さをどうやって乗り越えたんですか?

「ダメ出しされることへの怒りや、『なにくそ!負けないぞ!』という反骨精神で乗り越えてきた気がします。僕の場合、何か言われたら『なんだこのやろう!ムカつくから頑張っちゃうぞ』という思考回路でした。でも、今の候補生たちは、何がダメなのか、自分で克服方法を考えることができるんですよ。例えば、変声期中の候補生は『ここは裏声でいった方がいいのかな』と考えたり、パフォーマンスが一辺倒だと言われた候補生は『緩急をどうやって出したらいいんだろう』と試行錯誤したり、思考回路が多いなと思います。すごく大人だし、僕が10代の頃より間違いなく賢いですね」

――小森さんも、ちょうど彼らと同じ年齢の頃にオーディションを受けたんですよね?

「15歳の頃にGENERATIONSのオーディションを受けました。だから、すごく候補生の気持ちが胸にくるし、彼らが言っていることがどれだけすごいかも分かるんですよ。みんな自分の意志をしっかり持って発言しているから言葉に説得力があるし、自分はこう思っているということを伝える能力も高い。すごいですよ。僕なんて、自分が思っていることを言葉に出来るようになったの、最近ですもん(笑)。僕らが10代の頃とは時代が違うなと感じます」

――小森さんは今26歳で、年齢的には彼らとそんなに変わらないような気もしますが、やはり時代の違いを感じますか?

「もう手にしてきたもの、接してきたものが違いますからね。Z世代は、幼い頃からYouTubeとかTikTokとかソーシャルメディアに囲まれて、様々なコミュニティを持っているから、多くの選択肢の中から自分でスイッチを切り変えてメディアを使い分けることができる。それが思考にも繋がっているし、人との接し方にも表れていると思いますね。グループの形もこれまでとは変わってくるんじゃないですかね」

――オーディション経験者として、候補生たちにアドバイスは?

「もう僕が言えることなんてないんじゃないですかね(笑)。ただ、迷わない方がいいと思います。僕はオーディションの中ですごく悩んで、自分らしさを失ったり、背伸びしすぎて崩れてしまったこともありました。そういった意味では、今回の候補生たちはみんな器用なので、もっと等身大でぶつかっていった方が逆に魅力が出ると思います。調子に乗ってるような発言でもいいんですよ。これだけ実力があって努力できる候補生なら、実際に出来ると思うから。"ありのままで"ということだけですね」

――"ありのまま"の自分をどれだけ出せるかが大事なんですね。

「そうです。オーディションですからプロデューサー陣の意向やビジョンのもと、"こういう子がいい"という答えはあるので。そこにハマりに行くことも大事ですが、すでにハマれる可能性と才能は全員持っているので、着飾る必要はないと思います」

4グループ全部デビューさせられないかと考えた

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――四次審査に挑む20名は実力者揃いですが、その中でも注目している候補生はいますか?

「ずっと見てきたから、どの視点で名前を挙げるか難しいですが...。"出来杉くん"こと中村竜大くんは気になりますね。三次審査の個人ランキング1位は自信にしていいと思うけど、それが逆にプレッシャーになっているのではという懸念もあります。多分、すごく性格が良いと思うんですよ。みんなに優しいし、グループでも誰かが躓いていたら手を差し伸べて、『みんなで上手くいこうよ』という思いが強い。もしかしたら『自分は完璧でなくてはならない』という重圧もあるんじゃないかな。それを脱ぎ捨てた1位としての爆発力を見てみたいですよね」

――グループ内での立ち振る舞いで性格が分かったり、ダンス、ボーカル&ラップなどのパフォーマンス披露でぐんと伸びたり、回を重ねるごとに新たに輝く候補生が増えていきますよね。

「みんな輝いてますし、本当にカッコいい! 木梨(憲武)さんも『もういいじゃん、これでデビューで』と仰っていましたが、僕も4グループ全部デビューさせられないかと考えたりしましたもん。兼任メンバーがいるので難しい部分もありますが、20人を3グループくらいにして一気にデビューするのも有りなんじゃないかって。誰にも落ちて欲しくないし、全員に会いたいです」

――「Dreamer乙」で「今のうちから自分を助けてくれる子を見つけておかなきゃ」とおっしゃっていましたが(笑)、見つかりましたか?

「岩城星那くんは、もうすでにアーティスティックさが出ているので、今のうちに仲良くなって、番組に出た時とかに『あまりしゃべらないのに、僕のことについてはしゃべってくれる』みたいな土台は作っておきたいなと。『好きな先輩は?』って聞いたら、『GENERATIONSの小森さんです』って言って欲しいじゃないですか(笑)。中村竜大くんとかは番組MCだからと気を遣ってくれそうだし、夫松健介くんとかだと優しさで言ってくれそうなところもあるけど、たぶん星那くんは気遣いや優しさでは僕とは言ってくれなそうなので。今のうちに仕込んでおきたいですね(笑)」

――四次審査を経て、5月21日(土)には日本武道館でファイナル審査を迎えます。オーディションを勝ち抜いたその先、アーティストとして必要なことは何ですか?

「『自分一人じゃない』ということですね。このオーディションは候補生のためのものですが、そのためにものすごく多くの方が動いてくださっている。トレーナーの先生や合宿所のスタッフさんだけでなく、スタジオ収録の出演者やスタッフの方々、そしてこれから先、出会うであろう人たち...思いを込めて接してくださる方々を邪険にしないよう、感謝を忘れないようにして欲しいですね。これから新しい環境に飛び込んでいくので、自分のことで精一杯になりますし、他のグループや候補生のことも気になると思いますが、外にも目を向けることが大事。自分達に目をかけてくれる人たちに甘えられる存在になれたら、すごく強いアーティストになれると思います」

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誰も落ちて欲しくない――候補生たちの頑張りを見守っている人々は、小森さんたち先輩方も、番組MCの木梨憲武さんも、視聴者の方々も、同じ気持ちのはず。1グループが脱落してしまう四次審査の行方は...!? GENERATIONSも揃って登場、今夜の放送をお見逃しなく!

【プロフィール】
小森隼(こもり・はやと)
1995年6月13日生まれ。A 型。三重県出身。GENERATIONS from EXILE TRIBEのパフォーマー。MC力にも長け、ラジオ「SCHOOL OF LOCK!」(TOKYO FM)で"こもり校長"としてパーソナリティーを担当、バラエティ番組「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)、「恋愛ドラマな恋がしたい〜KISS or kiss〜」シリーズ(ABEMA)、「Dreamer乙」(テレビ東京系)などに出演。2021年1月には初の単独トークライブ「小森隼の小盛のハナシ」を開催した。俳優としては、映画「HiGH&LOW THE WORST」(2019年)、朗読劇「芸人交換日記」(2020年)などに出演。