「シャチ恋」から一転ストーカーに!竹財輝之助「演じている時、不思議な高揚感はありました」:寂しい丘で狩りをする

公開: 更新: テレ東プラス

テレビ東京×動画配信サービス「Paravi」では、"女の復讐シリーズ"と銘打ち、珠玉のサスペンス2作品をドラマ化。その第1弾となるドラマ『寂しい丘で狩りをする』(毎週金曜深夜1時53分)がいよいよスタート!

原作は、芥川賞作家・辻原登による同名小説。男性に傷つけられた女性2人が絶望の淵から立ち上がり、希望をつかもうと現実と向き合う姿を描いたクライムラブサスペンスだ。

主人公・桑村みどり(倉科カナ)への歪んだ愛情が引き金となり、ストーカーになったカメラマン・久我健二郎を演じるのは、竹財輝之助。1月クールのドラマParavi 『部長と社畜の恋はもどかしい』(通称:シャチ恋)では、クールで不器用な堤司部長を演じ、SNSでは仕事とプライベートで見せる二面性が話題に。ギャップ萌えする人が続出した。

「テレ東プラス」は、今回、堤司部長と180度違う役柄で新境地を開拓している竹財を直撃。撮影現場でのエピソードからプライベートまで...話を聞いた。

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久我のぶっ飛んでいるところや面白い行動に笑ってしまう時もある

――衝撃的な作品です。脚本を読んでどのような印象を受けましたか?

「描かれている内容がヘビーですよね。特に僕が演じる久我は飛び抜けてひどい男で、最低最悪な人間だと感じてもらえるように演じなければいけないと思ったので、そこは意識しました。でも、久我のぶっ飛んでいるところや、面白い行動に呆れるというか...時として、笑ってしまうこともあります。すべてにおいて、みどりを優先に考えて行動するので、そういった久我の気持ちだけはブレないように気をつけつつ、あとは自由に暴れさせていただきました(笑)。
仕上がりがどんな画になっているのか楽しみでしたが、『怖いを超えて笑っちゃう』と感じてくださった方もいたようで、それが良かったのか悪かったのか...」

samishioka_20220421_02.jpg▲第2話より

――竹財さんのお芝居に期待しかありません。最初に久我役と聞いた時、どう感じましたか?

「素直に嬉しかったです。役者として、おそらく自分のイメージにないであろう役をいただけたことが本当に嬉しくて、今回はいつも以上に気合が入ったというか...。新人のような気持ちで挑みました」

――ファンの方の反応は?

「"こんな竹財が見たかった"と思ってくださるファンの方もいらっしゃって、すごくうれしかったですね。これまで犯人役は結構ありましたが、久我は今までのイメージにはないと思います。撮影中、楽しんで久我を演じていたわけではないですけど、演じている時に不思議な高揚感はありました。
ファンの方が新しい役柄を喜んで観てくださるのはありがたいですし、役者として『こういう役は合わない』と言われないように、しっかり演じなければいけないというプレッシャーはありました」

――撮影に入る前に準備したことや意識したことは?

「気持ち悪いと思われるかもしれないですけど(笑)、倉科さんのことを知ろうと思ってとことん調べました。そして現場では、久我の気持ちを感じたいがために、みどりの写真をめちゃくちゃ撮りました。ほぼ隠し撮りに近いのですが(笑)、自分で撮ったみどりを毎日見ていましたね。みどりのことを1日1回は考えるようにしていました」

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――すべては久我の気持ちを理解するための役作りだと。

「そうですね。久我はどういう感覚でストーキングしているのだろうと真剣に考えていたので、とにかくみどりのことを毎日考えることから始めようと思いました」

――撮影中のエピソードを教えてください。

「みどりを演じている倉科さんは、僕に対してどこか壁があるような感じがしました。だから、倉科さんと仲良くなれる気がしなかったですね(笑)。倉科さんご本人も、おそらく同じように感じていらっしゃったんじゃないかな? と思ったので、実はあまりお話ししていないんですよ。久我を演じている僕のことを本当に気持ち悪いと感じていたようで、『うわぁ~』と本気で逃げていたので(笑)。でも、倉科さんが僕のことを恐怖だと感じているような目をした時は、"あっ、この芝居は正しかったんだな"と思えたので、それを自信に変えて撮影していました。竹財を通り越して、久我に見えていたのかもしれないですね(笑)」