レシピでモメる絶滅寸前のポーランド伝統料理とは?予想をはるかに超えた調理時間に仰天!:YOUは何しに日本へ?

テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを、空港や街でアポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時25分~)。今回のテーマは、「じっくりコトコト愛情コメコメ 料理に趣味にお仕事に、こってりYOUを召し上がれSP」。コクと旨味たっぷりの濃厚な95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

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空港を飛び出し、学校や企業でYOUを直撃、イチオシの母国メシを自宅でゴチさせていただく「YOUの自慢の母国メシは?」。

東京・銀座にある日本文化を体験できるカルチャースクールで声をかけたのは、ポーランドから移住して4カ月というグレッグさん(50歳)。「空手や居合道が趣味で、今日は抜刀術を体験したくて来た」という武道大好きYOUだ。そんなグレッグさんの自慢の母国メシは、「ビゴス」という煮込み料理。多様な作り方があるが、豚肉や牛肉の脂身もたっぷり使い、トマトピューレで仕上げるのがグレッグさん流だ。

ただ、みんなが自分の作り方を一番だと思っているので、「他人とレシピの話になると必ずケンカになる」という一面も。しかも手間がかかる料理だそうで、作る人まで減っているという。この "絶滅しそうな伝統料理"「ビゴス」を食べに来て、と誘われたので、ありがたく密着決定! ビゴスの作り方は、もちろんおまかせだ!

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後日ご自宅にうかがい、奥様(日本)にもごあいさつを。

さっそく「ビゴス」を作るため、グレッグさんがまず用意したのは瓶詰めの「サワークラウト」。酸味のきいたキャベツの漬物を、なんと7瓶分も鍋に投入するところからスタートだ(その量は、4~5㎏)。続いてローリエを10枚ほど、クミン(スパイス)もバサっと投入し、2時間煮込む。長い待ち時間には、手作りのチョコレートクッキーまで焼いてくれた。

こうしてじっくり煮込んだ後は、なぜか鍋をバルコニーに移動して放置。聞けばこうして熱を冷まし、時間をかけてハーブ&スパイスの味をなじませるそうだ。しかも明日まで...。「美味しいビゴスを食べるには、待つ時間が大事だから我慢してね」と言われたので、番組Dらはいったん撤収。また明日~。

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2日目、再びグレッグさんのご自宅へ。「お久しぶりです」とジョークのあいさつを交わすと、グレッグさんはバルコニーで寝かせた鍋を取り込み、再び弱火で2時間煮込み始めた。いきなり待機中になった番組Dは、昨夜焼き足してくれたというクッキーをまたまたご馳走に。

およそ2時間後、サワークラウトがトロッといい感じに煮込めたのを確認すると、昨日と同じく鍋を再びバルコニーへ。「このまま明日の朝まで寝かせるよ」って、マジか...。かなり手間がかかるようだ。

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3日目。「お久しぶりです」と、毎度同じジョークで出迎えてくれたグレッグさんが、これから鍋に入れる立派なイノシシ肉を見せてくれた。奥様のために取り寄せた肉を塊のまま鍋に追加し、またもやトロ火で約2時間。

2時間後、ひと口だけ待望の試食ができることに。番組Dが、「こなれた(=まろやかな)酸味で美味しいですね」と微妙な食レポをすると、グレッグさんは「これからもっと美味しくなるよ。ここから一晩寝かすことが大事なんだ」という。一晩寝かす...? 恐るおそる、完成まであと何日かかるのか聞いてみると、「3日だね」と言うではないか! 「ビゴスは2日で作る家庭もあるけど、僕の場合は"煮込み"と"寝かせ"を繰り返すんだ。そのほうが食材の旨味が出て美味しくなるんだ」と。

つまり労力を惜しまず、"煮込み"と"寝かせ"をマメに繰り返すのがグレッグさん流のレシピなのだ。にしても、6日はかかり過ぎ...。

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奥様によれば、グレッグさんは掃除もマメだし、形態記憶シャツにもアイロンをかけるタイプだという。結婚前はアイルランドから2年間、毎日同じ時間にビデオ電話をかけ続け、遠距離恋愛のすえ2021年に入籍した。現在は毎日、帰宅した奥様へおかえりのハグと足マッサージを続けている。

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4日目。作り始めて72時間後、今度は豚バラ肉を加え約2時間煮込む。昨日のイノシシ肉よりも柔らかいので、投入に時間差をつけるそうだ。

5日目。ソーセージ・キャベツ(半玉)・しいたけ・トマトピューレを投入後、さらに2時間煮込めばあとは一晩寝かるだけ、と告知された。作り始めてから120時間後の明日、いよいよ待望の完成だ!

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6日目。グレッグさんのご自宅にお邪魔すると、ついに「完成したビゴスを見てください」と、お皿に盛り付けてくれた。「ビゴス」は結婚式やクリスマスなど、特別な日に食べる料理なのだそう。番組ヤバDは、「スマッチネゴ!」(ポーランドの言葉でいただきます)とあいさつして、120時間待った「ビゴス」を口に。はたしてその特別なお味は...?

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「まず、めっちゃウマい。まろやかな酸味で全然ツンとこなくて、スゴいまろやかな味になってる。Very Pyszny(とても美味しい)」と大絶賛! 「ビゴス」は各家庭によって作り方や具材が異なり、代々親から子へ受け継がれる秘伝の味ゆえ、「ポーランドに行ってもこの味は食べられない」という。これはグレッグさん流の、世界にたった1つの極上ビゴス(120時間熟成)なのだ。

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午後5時過ぎ。奥様が仕事から帰宅すると、薔薇とチューリップの花束をプレゼントし、今日の結婚記念日を一緒にお祝いしようとサプライズしたグレッグさん。そう、「ビゴス」を作ったのは、夫婦の結婚1周年記念だったから! 愛を込めた手紙を日本語で読み上げ、ぎゅ~っとハグ。そして愛情たっぷりの「ビゴス」をご夫婦で味わい、奥様が「美味しい、ありがとう」と喜んでくれたところで密着は終了!

グレッグさん、手間暇かけた母国メシをごちそうさまでした。現在独身の番組D(56歳)は、お礼にお皿を洗いながら「やっぱね、ご夫婦っていいですよね」と、ポツリとつぶやくのであった...。