豚汁に塩焼きそば...コクの決め手は?古本とカレーの街で老舗&人気ラーメン店のひと味違う昼めしに迫る!

公開: 更新: テレ東プラス

ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せてください」を合言葉にリポーターが旅を敢行する「昼めし旅」(毎週月~金曜 昼11時40分)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。

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3月28日(月)放送の昼めし旅は、東京都千代田区・神田神保町でご飯調査! 神保町といえば、古本の町! 靖国通り沿いを中心におよそ130軒の古書店が立ち並び、本好きにはたまらない一大スポットとして知られています。さらに神保町で有名なのがカレー! 欧風カレーやインドカレーなど、50軒近いさまざまなカレー店が密集しています。そんな古本とカレーの街を、番組スタッフが調査します。

3つのポイントでワンランクアップ!特製豚汁

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まずお邪魔したのは、明治17年からこの地に店を構え、地元の人たちに愛され続ける老舗の下駄屋さん、「大和屋履物店」。現在は三代目夫婦と、四代目、五代目の三世代で切り盛りしています。

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こちらのお店では、お客さんが自分好みの下駄台と花緒を選び、それを組み合わせて販売。下駄台と花緒はそれぞれ50種類ほどの品揃えがあるため、その組み合わせのパターンはなんと2500通り以上! 三代目の熟練の技を見せていただいたところで、そろそろ例のお願いを...。

「あなたのご飯、見せてくださ~い」!

交渉成立!

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まずは麻婆豆腐から。ゴマ油をひいたフライパンに、豚ひき肉を投入。次にみじん切りにしたショウガとニンニクを入れ、長ネギは半分だけ加えます。次に豆板醤、さらに切った豆腐を投入。続いて鶏ガラスープ豆板醤、オイスターソース、甜麺醤を加えます。

そして酒を加えたところで、コクを出し、辛さを抑えるために隠し味の味噌を投入! さらに醤油と水溶き片栗粉を加えたあと、長ネギの残り半分を入れます。長ネギを2回に分けて投入したのは、1回目はゴマ油で炒めて香りを出すため、2回目は長ネギの味と食感を出すためなんだそうです。

仕上げに香り付けのゴマ油を回し入れ、全体に味をなじませたら、麻婆豆腐の出来上がり!

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もう1品、豚汁を作ります。まずは大根やニンジン、長ネギ、ニンジン、サトイモ、ゴボウなどの野菜類を食べやすい大きさにカット。

続いて親戚の方が手作りしたというコンニャクを用意。ここで1つ目のポイント。より味がしみるよう、湯呑みを使い、ちぎるように切り分けます。

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豚バラ肉も食べやすい大きさに切ります。続いて昆布で出汁をとった鍋の中へ、コンニャクと野菜を投入。出汁をとった昆布は、捨てずにカットして具材にするのが、2つ目のポイント!

次に豚バラ肉も投入。酒と味噌を入れ、ひと煮立ちさせたところで3つ目のポイント! コクを出すために使うのは酒粕! これを出汁で軽くのばして鍋に投入したら、酒粕入りの豚汁の出来上がりです。

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老舗履物店を営む小倉さん家の本日のお昼ご飯。

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定番のゴボウではなく、芋がらやキクイモなどを、醤油・みりん・酒で煮込んだ特製のきんぴらも。さらに、大根・キュウリ・ズッキーニ・セロリ・ミョウガのぬか漬けやほうれん草のおひたしも並びました。

これからも三世代でお元気に、お店の切り盛り頑張ってください! ありがとうございました。

大人も子どもも楽しめる!鶏もも肉の特製〇〇ソース

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続いてお世話になるのは、ラーメン店を営む石黒さんご夫婦。カニを使った味噌ラーメンが人気の店、「石黒商店」さんです。

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自慢の特製スープは、北海道産のハナサキガニとワタリガニをふんだんに使い、1日以上煮込んでしっかり仕込みます。スープに合わせる味噌は、各地の味噌蔵を回って選び抜いたもの。麺はタピオカ粉を練り込んだ、もっちり食感。特製スープと麺が見事にマッチした、こだわりの詰まった一杯です。

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こちらでは「こども食堂」の取り組みも。ひとり親家庭や共働き家庭などの子どもたちに無料でお弁当を配ったり、100円で料理を振る舞っているそうです。お店の取り組みについて伺ったところで、そろそろ例のお願いを...。

「あなたのご飯、見せてくださ~い」!

交渉成立!

今日は、「こども食堂」のお弁当を試作するそうです。

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片栗粉と塩・コショウを鶏もも肉と混ぜ合わせたら、サラダ油をひいたフライパンで軽く焼きます。

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続いて、鶏もも肉用のソースを作ります。みじん切りのピクルスが入ったマスタードに、たっぷりのマヨネーズを加えます。お店で使っている味噌のかえしを入れることで塩味とコクをプラス。酢を1、2回ほど回し入れて混ぜます。完成した特製ソースを鶏もも肉にかければ出来上がり!

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もう1品はお店で使っている麺を使います。先ほど鶏肉を炒めたときに出た鶏肉の味がしみた油を使って焼きそばに。茹でておいた麺をフライパンで炒め、すりおしニンニクを加えて味をなじませます。そこへ赤タマネギのみじん切りとトウモロコシを加え、塩で味をととのえます。仕上げに加えるのが卵。麺とからめたら、塩焼きそばの出来上がり!

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こちらが、夫婦で営むラーメン店、「石黒商店」の本日のまかない。

塩焼きそばは食べ応え抜群! さらにレタスとトマト、サツマイモを添えることでワンプレートの中に野菜、麺、お肉が入ったバランスの良いまかないに。

これからもご夫婦で力を合わせて、美味しいメニューを作り続けてください。ありがとうございました!